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一話
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【俺は至って正常なんだか世間が狂っている】
一話
「あ!美希ちゃん!おめでた?」
「う、うん。そうだよ」
訊かれた美希と呼ばれる彼女は、膨らんできたお腹を大事そうに擦りながら、嬉しそうに口元を緩ませた。
それを俺はボケっと頰杖をつきながら、自分の席に座ってチャイムが鳴るのを待つ。
最近、幸せなお知らせを小耳に挟むことが多くなった。
それは素晴らしいことだし、良い報告だと思う。俺だって素直に喜びたい。でも、一つ問題があるのだ。
この場所だ。なぜ、学び舎である高校で同級生のおめでた報告なんかを聞かなければならないのだろうか? 別に先生の報告を聞くとかならば問題は無い。だが、彼女らは列記とした高校生であり、俺と変わらぬ制服を着ていたはずなんだ。でも、お腹の大きくなってきた女の子達は、大きめの妊婦さん用の洋服を着て登校している。
さすがにいくらなんでも早い。
でも、これが今の世界だ。そして、それを世間も国も承認している。素晴らしい福利厚生が整っている訳でもないのに……
一言で言って仕舞えば狂ってるのだ。
「なあなあ。お前まだ彼女とか子供作らないのか?」
そんな現実に目を背けたかったのかもしれない。
ぼんやりと雲ひとつない外を眺めていると、絵に書いたようなシュッとしたイケメンが、幸せオーラを振り撒きながら前の席に腰掛けながら話しかけてきた。
「おかしいとは思わないか? おまえは」
「ん? なにが?」
「子供が子供を作ることだよ」
「は? なにそれ? 子供が子供を作れるわけないだろ?」
「……お前に聞いても無駄だったわ。それよりチャイムなるから前向いてろ」
「へいへい」
こいつは工藤 陸斗。(くどう りくと)中学校からの付き合いで仲は良いと言えるだろう。
スラッと背が高く、整った容姿。サッカー部部長の有力候補としても名高く、おまけに学年トップの頭脳まで持ち合わせている。外見中身共絵に書いたようなイケメンだ。勿論、彼女も居るし、その彼女の腹の中にも小さな命が宿っている。
「なぁ賢人! トイレ行こうぜ!」
「おわっ!」
朝のホームルームがいつの間にか終わったらしく、唐突に背中を叩かれてビクッとしたが、声からして陸斗だろう。
「あ、あぁ。いいけど」
トイレに駆り出され、二人で並んで用を足していると、奴はきらきらとした笑顔で「それにしたってお前なんで彼女作らないんだよ?」と、訊いてきた。
「……またそれか」
苛立ちを覚えながらも手を洗いに蛇口を捻ると、陸斗もまた横の蛇口を捻った。
「お前、昔っからそういうことに疎いよな。モテるのに」
手を洗いつつ奴は言う。
「お前には言われたくねえよ。告白されたことくらいはあるけどさ」
「まあ、お前も俺には及ばなくともイケメンだしな」
「うるせー」
そんな対話をしながらトイレを後にすると、廊下を歩いて教室に戻る。その時、後ろから強烈な殺気を感じた。
「死ねぇ!」
咄嗟に振り返ると、目と鼻の先に拳があった。
「うっ……ん?」
綺麗にそれは俺の顔面にクリティカルヒットしたが、威力がそこまであるわけでなく、飛ばされるとかそういうことにはならない。むしろ猫パンチをくらった程度の衝撃しかなく、どちらかと言えば心地がよかった。
「どう!? 痛かったでしょ?」
ゆるふわウェーブの長い金髪を尻まで伸ばした小学生のような背の低い彼女は、紅蓮のような瞳をキラキラと輝かせて無邪気に笑った。
「櫻井か……ったく。急に殴りかかってくるなって言ってんだろ?」
幼馴染だとはいえ、急に殴られるのはおかしいと思う。付き合いが長いからと言ってやっていい事と悪いことの区別くらいはした方がいい。
「うるさいわよ! 殴りたい時に殴る。蹴りたい時に蹴る。何か問題があるの?」
「あるわ! てか、なんでおまえはそんな俺に殴りかかってくるんだよ!」
「お前じゃないでしょ! ……愛梨って呼びなさいよ」
「知るかそんなこと!」
「なによ!」
俺らが火花を散らしていると、横にいた陸斗が声を大にして笑った。
「……なにがおかしい?」
「いや、お前ら仲いいなって思ってな」
依然、陸斗はいい笑顔をしてる。
「どこがだよ!」「どこがよ!」
俺らの息が意図せずに合った。それに苛立ち、ビリビリとまた火花を散らす。
「あ、そうだ。愛梨は彼氏居るのか?」
イケメンがイケメンらしくファーストネームで呼び捨てし、キラッと歯を輝かせて彼女に訊いた。
「……へ? 居ないけど?」
「はっ! こんな暴力ゴリラ女に彼氏? 居るわけないだろ。それもロリっ子体型だぜ?」
プチンッと、なにかが切れる音がした。
「あ、あんた……言ってはならないことを言ってしまったね?」
肩をプルプルと震わせて、顔を上げた櫻井はまさに鬼だ。立派なツノさえも見えてくる気がする。
「何か言ったか? 俺は本当のことしか言ってねえぞ?」
「本当にムカつく! 死ね! 死ね!」
そんな恐ろしい顔をして殴りかかってきたくせに、威力は大して変わらない。小学校低学年くらいに本気で殴られた方がまだ痛いだろう。
「息もピッタリだし二人で子供でも作ればいいじゃん」
「な、なな何言ってんのっ!」
彼女は耳まで真っ赤に染めあげて目を見開いていたが、俺は言葉を発することですら叶わなかった。
本能に従順で穴に突っ込むことしか考えてないお猿さんリア充さんには、そんな考えしか出てこないのだろう。
「ば、ばばば馬鹿じゃないの! 私がこんな奴と……こここ子作りとか……」
人差し指同士を合わせてもじもじしている彼女を見ていると、初めて同士に出会えたのかもしれない。と、心から嬉しく思う。
「そうだよな……うんうん。なぁ。ちょっと二人だけで話さないか?」
「ふぇ? ……う、うん。いい……けど……」
涙が出そうになるのを堪えて櫻井に言うと、櫻井は戸惑ったような表情を浮かべながらもゆっくりと首を縦に振った。頬はほんのり朱に染まっている。
「遂にお前も彼女持ちになるのか! おめでとう!」
陸斗が嬉しそうに声を上げて拍手をしてきたが、何を勘違いしてるんだろうか。だが、そんなことはどうでもいい。
俺は櫻井愛梨の手を取って人気の少ない体育館裏まで来た。
「……チャイムなっちゃったんだけど」
「今はそんなことどうでもいいんだよ! お前はさ。どう思うよ? この現状をさ」
彼女を壁に追いやると、ドンッと壁を掌で叩く。
「へ、へ!? な、なにが!? ど、どうって……嬉しい? じゃなくって! へ、変だと思うわ!」
真っ赤になってる彼女のその一言で、物凄く俺は救われたような気がした。よかった。まだ俺のような考えを持つ人間がこの世に存在していたんだ!
「そうだよな! 今の日本はやっぱりおかしいよな!」
「……は?」
彼女はキョトンと首をかしげた。
「ん?」
俺もその顔を見て首を傾げると、彼女もまた反対側に首を傾げた。
「こ、これって告白……ってやつじゃないの?」
上目遣いで真面目にそんなことを言われ、俺の顔も熱を帯びていくのが分かる。
「は、はぁ!? どの状況を見れば告白だって思うんだ……よ?」
言いながら今の状況を整理していく。
人気のない体育館裏の隅っこで二人っきりで、俺のことを小動物のように震えながらもチラチラと上目遣いを向けてくる櫻井に、昔の少女漫画なんかで流行った通称壁ドンと言うやつを興奮気味にしてる俺という絵があった。
「ば、馬鹿! ちげぇよ!」
手を一瞬で引っ込めて、逆側のフェンスまで飛ぶように後退する。
「……なによ。馬鹿」
「ん? なんかいったか?」
「なんでもないわよ! ……で? 告白じゃないなら、その話って何よ?」
さっきの妙に可愛らしい彼女とは打って変わり、いつもの不機嫌そうな彼女に戻ってしまった。それを少し残念に思いつつも、これも何かの縁だろう。
一応こいつにも聞いておいた方がいいかもしれない。データは多いに越したことはないしな。
「お前は、子供が子供を作るのはおかしいと思うか?」
「子供が子供を作るのは……か。あんたもそういうこと考えるのね」
「まあな。お前はどう思う?」
「子供が子供を作るのは反対よ。でも、大人になりたい子供が見栄を張ったらダメなのかしら? 全部が全部を頭ごなしにダメとは言いきれない。責任を負いきれる人間ならば大人でも子供でも関係ないと思うわ」
「……責任か」
まだ俺はそんなことを考えたことなんてない。子供を作った彼らにそんな覚悟があるのだろうか。
俺の目にはのほほんと能天気に生きてるようにしか見えない。俺はまたこの世界がよく分からなくなった。
一話
「あ!美希ちゃん!おめでた?」
「う、うん。そうだよ」
訊かれた美希と呼ばれる彼女は、膨らんできたお腹を大事そうに擦りながら、嬉しそうに口元を緩ませた。
それを俺はボケっと頰杖をつきながら、自分の席に座ってチャイムが鳴るのを待つ。
最近、幸せなお知らせを小耳に挟むことが多くなった。
それは素晴らしいことだし、良い報告だと思う。俺だって素直に喜びたい。でも、一つ問題があるのだ。
この場所だ。なぜ、学び舎である高校で同級生のおめでた報告なんかを聞かなければならないのだろうか? 別に先生の報告を聞くとかならば問題は無い。だが、彼女らは列記とした高校生であり、俺と変わらぬ制服を着ていたはずなんだ。でも、お腹の大きくなってきた女の子達は、大きめの妊婦さん用の洋服を着て登校している。
さすがにいくらなんでも早い。
でも、これが今の世界だ。そして、それを世間も国も承認している。素晴らしい福利厚生が整っている訳でもないのに……
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「なあなあ。お前まだ彼女とか子供作らないのか?」
そんな現実に目を背けたかったのかもしれない。
ぼんやりと雲ひとつない外を眺めていると、絵に書いたようなシュッとしたイケメンが、幸せオーラを振り撒きながら前の席に腰掛けながら話しかけてきた。
「おかしいとは思わないか? おまえは」
「ん? なにが?」
「子供が子供を作ることだよ」
「は? なにそれ? 子供が子供を作れるわけないだろ?」
「……お前に聞いても無駄だったわ。それよりチャイムなるから前向いてろ」
「へいへい」
こいつは工藤 陸斗。(くどう りくと)中学校からの付き合いで仲は良いと言えるだろう。
スラッと背が高く、整った容姿。サッカー部部長の有力候補としても名高く、おまけに学年トップの頭脳まで持ち合わせている。外見中身共絵に書いたようなイケメンだ。勿論、彼女も居るし、その彼女の腹の中にも小さな命が宿っている。
「なぁ賢人! トイレ行こうぜ!」
「おわっ!」
朝のホームルームがいつの間にか終わったらしく、唐突に背中を叩かれてビクッとしたが、声からして陸斗だろう。
「あ、あぁ。いいけど」
トイレに駆り出され、二人で並んで用を足していると、奴はきらきらとした笑顔で「それにしたってお前なんで彼女作らないんだよ?」と、訊いてきた。
「……またそれか」
苛立ちを覚えながらも手を洗いに蛇口を捻ると、陸斗もまた横の蛇口を捻った。
「お前、昔っからそういうことに疎いよな。モテるのに」
手を洗いつつ奴は言う。
「お前には言われたくねえよ。告白されたことくらいはあるけどさ」
「まあ、お前も俺には及ばなくともイケメンだしな」
「うるせー」
そんな対話をしながらトイレを後にすると、廊下を歩いて教室に戻る。その時、後ろから強烈な殺気を感じた。
「死ねぇ!」
咄嗟に振り返ると、目と鼻の先に拳があった。
「うっ……ん?」
綺麗にそれは俺の顔面にクリティカルヒットしたが、威力がそこまであるわけでなく、飛ばされるとかそういうことにはならない。むしろ猫パンチをくらった程度の衝撃しかなく、どちらかと言えば心地がよかった。
「どう!? 痛かったでしょ?」
ゆるふわウェーブの長い金髪を尻まで伸ばした小学生のような背の低い彼女は、紅蓮のような瞳をキラキラと輝かせて無邪気に笑った。
「櫻井か……ったく。急に殴りかかってくるなって言ってんだろ?」
幼馴染だとはいえ、急に殴られるのはおかしいと思う。付き合いが長いからと言ってやっていい事と悪いことの区別くらいはした方がいい。
「うるさいわよ! 殴りたい時に殴る。蹴りたい時に蹴る。何か問題があるの?」
「あるわ! てか、なんでおまえはそんな俺に殴りかかってくるんだよ!」
「お前じゃないでしょ! ……愛梨って呼びなさいよ」
「知るかそんなこと!」
「なによ!」
俺らが火花を散らしていると、横にいた陸斗が声を大にして笑った。
「……なにがおかしい?」
「いや、お前ら仲いいなって思ってな」
依然、陸斗はいい笑顔をしてる。
「どこがだよ!」「どこがよ!」
俺らの息が意図せずに合った。それに苛立ち、ビリビリとまた火花を散らす。
「あ、そうだ。愛梨は彼氏居るのか?」
イケメンがイケメンらしくファーストネームで呼び捨てし、キラッと歯を輝かせて彼女に訊いた。
「……へ? 居ないけど?」
「はっ! こんな暴力ゴリラ女に彼氏? 居るわけないだろ。それもロリっ子体型だぜ?」
プチンッと、なにかが切れる音がした。
「あ、あんた……言ってはならないことを言ってしまったね?」
肩をプルプルと震わせて、顔を上げた櫻井はまさに鬼だ。立派なツノさえも見えてくる気がする。
「何か言ったか? 俺は本当のことしか言ってねえぞ?」
「本当にムカつく! 死ね! 死ね!」
そんな恐ろしい顔をして殴りかかってきたくせに、威力は大して変わらない。小学校低学年くらいに本気で殴られた方がまだ痛いだろう。
「息もピッタリだし二人で子供でも作ればいいじゃん」
「な、なな何言ってんのっ!」
彼女は耳まで真っ赤に染めあげて目を見開いていたが、俺は言葉を発することですら叶わなかった。
本能に従順で穴に突っ込むことしか考えてないお猿さんリア充さんには、そんな考えしか出てこないのだろう。
「ば、ばばば馬鹿じゃないの! 私がこんな奴と……こここ子作りとか……」
人差し指同士を合わせてもじもじしている彼女を見ていると、初めて同士に出会えたのかもしれない。と、心から嬉しく思う。
「そうだよな……うんうん。なぁ。ちょっと二人だけで話さないか?」
「ふぇ? ……う、うん。いい……けど……」
涙が出そうになるのを堪えて櫻井に言うと、櫻井は戸惑ったような表情を浮かべながらもゆっくりと首を縦に振った。頬はほんのり朱に染まっている。
「遂にお前も彼女持ちになるのか! おめでとう!」
陸斗が嬉しそうに声を上げて拍手をしてきたが、何を勘違いしてるんだろうか。だが、そんなことはどうでもいい。
俺は櫻井愛梨の手を取って人気の少ない体育館裏まで来た。
「……チャイムなっちゃったんだけど」
「今はそんなことどうでもいいんだよ! お前はさ。どう思うよ? この現状をさ」
彼女を壁に追いやると、ドンッと壁を掌で叩く。
「へ、へ!? な、なにが!? ど、どうって……嬉しい? じゃなくって! へ、変だと思うわ!」
真っ赤になってる彼女のその一言で、物凄く俺は救われたような気がした。よかった。まだ俺のような考えを持つ人間がこの世に存在していたんだ!
「そうだよな! 今の日本はやっぱりおかしいよな!」
「……は?」
彼女はキョトンと首をかしげた。
「ん?」
俺もその顔を見て首を傾げると、彼女もまた反対側に首を傾げた。
「こ、これって告白……ってやつじゃないの?」
上目遣いで真面目にそんなことを言われ、俺の顔も熱を帯びていくのが分かる。
「は、はぁ!? どの状況を見れば告白だって思うんだ……よ?」
言いながら今の状況を整理していく。
人気のない体育館裏の隅っこで二人っきりで、俺のことを小動物のように震えながらもチラチラと上目遣いを向けてくる櫻井に、昔の少女漫画なんかで流行った通称壁ドンと言うやつを興奮気味にしてる俺という絵があった。
「ば、馬鹿! ちげぇよ!」
手を一瞬で引っ込めて、逆側のフェンスまで飛ぶように後退する。
「……なによ。馬鹿」
「ん? なんかいったか?」
「なんでもないわよ! ……で? 告白じゃないなら、その話って何よ?」
さっきの妙に可愛らしい彼女とは打って変わり、いつもの不機嫌そうな彼女に戻ってしまった。それを少し残念に思いつつも、これも何かの縁だろう。
一応こいつにも聞いておいた方がいいかもしれない。データは多いに越したことはないしな。
「お前は、子供が子供を作るのはおかしいと思うか?」
「子供が子供を作るのは……か。あんたもそういうこと考えるのね」
「まあな。お前はどう思う?」
「子供が子供を作るのは反対よ。でも、大人になりたい子供が見栄を張ったらダメなのかしら? 全部が全部を頭ごなしにダメとは言いきれない。責任を負いきれる人間ならば大人でも子供でも関係ないと思うわ」
「……責任か」
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