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しおりを挟む「お父さんもだったの…?」
自分と同じものが見える人が身近にいるとは思わず、聞き返してしまった。
遺伝……なんてことはないよねぇ。
なんて……。
「美里はイタコとかシャーマンなんて呼ばれる人達を知っているかい?」
その言葉をきっかけに、今まで知らなかった事を色々教えて貰った。
お父さんの家系では時々とても力の強いイタコやシャーマンが生まれるらしい。
そして、父方の祖母…おばあちゃんが歴代最高の力を持つと言われたイタコだった事。
でも、おばあちゃん自身はその力をとても嫌っていた事など。
「お父さんにも、ほんの少しだけ力があったんだ。けどね…この力は諸刃の剣でね。過去には精神を壊してしまったご先祖様もいたらしいよ」
その話しを聞いて、ちょっと思い当たる事があり怖くなった。
「それって…肉体を持たない人も普通に見えてしまうから…?」
何も言わないけれど、父の表情を見てなんとなく察してしまった。生ある物以外も一緒くたに見えてしまっていては、いくら強靭な精神を持っていても、正気を保つのは中々難しいかもしれない…ただ……
「誰にも言えなかったんだけど…私も見えるよ。けど…私には助けてくれる子達がいたから……」
そう……私には元は生者だった者達以外に、『付喪神』と呼ばれるものや妖精や精霊といったものも見える……。
「そうか…美里は色々と見えるようだね」
見ようによっては泣きそうにも見える父の表情からするに、かなり心中複雑なのだろう。
父はその後も、自分なりの検証や経験を織り交ぜて、この力について話しをしてくれた。
そして、見えるものの違いは心の柔軟性がベースになっているだろう事も教えてくれた。
「母さん……亡くなったばあちゃんが言っていたんだけどね、兄弟の中では美里が一番苦労するかもしれないって言ってたよ」
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