人外さんに選ばれたのは私でした ~それでも私は人間です~

こひな

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母と雪斗さんのお姉さんそして当事者の私にコーディネーターの女性とで、あぁでもないこうでもないなんて言いながら、ウエディングドレスとカラードレスを選ぶ。


女性がこれだけ集まると、男なんて邪魔なだけ……そう言って、雪斗さんは男性のコーディネーターさんに採寸してもらい、数点ピックアップしてもらい試着して……雪斗さんの衣装選びは三十分かからず終了。本格的な色選びは私の衣装が決まってからとなった。


美里みさちゃん、こっちのトレーンが長いのはやっぱり邪魔かしら?」


挙式をしないので、披露宴のみでの着用だと知っている母は並べて吊るしてあるドレスを見ている。友人の結婚式などのお呼ばれを思い出し、色々考えてトレーンが長いのではなくてベールを長くするのはどうかと提案してみる。


途中、雪斗さんに自分が着たいのはないのかと聞かれたけれど、娘のドレスを選ぶのが夢だったと言われて嬉しかったこともあり、大まかな希望を伝え、数点ピックアップして最後に二人で決めることにしたのを伝えると何故か頭を撫でられた。


途中休憩を挟み、私の衣装は和装二着、ドレスを三着、雪斗さんの方は和装一着、タキシードとフロックコートを各一着決めて終わった。


ちなみに、今どき豪華な披露宴だとお色直しが五回というのもあるというお姉さんのアドバイスで、ウエディングドレスは母と私の希望で各一着づつ、カラードレスは試着の上、皆んなに選んで貰った。


ホテルを出る頃には外はすっかり暗くなってしまっていて、見送りに出てくれたお姉さんと別れたあとは、三人で夕飯を食べ実家で待っているお姉ちゃんと双子にお土産を母に持たせ、タクシーに乗せ私達も帰路に着いた。


「聞いていたよりだいぶ早く決まったな」


女性の衣装選びは時間が掛かるから、覚悟して行った方がいいと、お付き合いのある会社の社長に言われて来たらしい。


「あれで良かったのか?もっと着ても良かったんだぞ?」


ちょっととんでもない事を言われて驚いてしまった。


「あれ以上お色直ししたらファッションショーだよ」


そう言ったら、雪斗さんも『……だな』と言って笑っていた。
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