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しおりを挟む披露宴後、私の家族と雪斗さんの家族の改めてのご挨拶をした。
まぁ…私も初対面だったので、何も言えなかったのだけれど、そこは怜と陽香のお陰でだいぶ和んだものとなった。
おじいちゃんは雪斗さんのご両親と面識があったようで、先代がなんたらこうたらと話していたけれど…その先代ってそこの同じ人達なのよ……と口をついて出そうになってしまった。
両方の家族を紹介しあい、披露宴前にできなかった雪斗さんのご両親との記念写真を撮り、この日は私と雪斗さんはホテルに宿泊し、ご両親は迎えに来た都築川さんと共にお屋敷に帰って行った。
ちなみに…ご両親の周囲には、妖精さんのような…妖精バージョンの雪斗さんより更に小さい子達がたくさん飛んでいた。怜と陽香がまだしゃべれる年齢じゃなくて良かった。
披露宴会場で「妖精さん♪」なんて言いながら何かを追いかけまわしていたら、だいぶイタイ子扱いされるのが目に見えていたから。
「美里、お疲れ様。一日がだいぶ長く感じたんじゃないか?」
履きなれないヒールを一日履き続けて浮腫んだ足をマッサージしている私にニヤニヤ話しかけてくる雪斗さん…。
なぜにニヤニヤしてるのかと思ったら、雪斗さんのご両親との初対面の時のことを思い出していたらしい。
まぁ…恥ずかしいので言いたくはないのだけれど…初対面の時、見事に転んだんだよね…。
走っていたわけでもなく、滑ったわけでもないので大ごとにはならなかったし、雪斗さんが寸でで抱き留めてくれたから良かったんだけど、細心の注意を払っていたにもかかわらず、ドレスの裾を踏んで思いっきり前のめり。
「あの時はありがとう。助けてもらえなければ顔から思いっきり突っ込んでいたかもしれない」
そんな風に今日の事を話しながら、シャワーを浴びて久しぶりに二人で一つのベッドで眠った。
まぁ、もちろん大人な世界を繰り広げてですけどね。
ちなみに…翌朝雪斗さんのお母様に、ニコニコされながら「これならすぐに子供の顔が見られるわね~」って言われた。すっごい恥ずかしかったことだけは確かだった。
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