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113~未来へ~
しおりを挟む「怜くん…怜くんにもこれ見える?」
あちこちに見える色々なもの。
黒く見えたりボヤーっと見えたり、はたまたはっきり見えたり……。
虫のように小さなものもあれば、大人の人のように大きいものもいる
はっきり表情まで見えるものまでいるけど…何か言いたそうな顔をしているけど、喋れないのか何も言ってこない。
時々、美里ちゃんの旦那さんの崇ちゃんに良く似た妖精さんがいたりするけど…崇ちゃんじゃないよね?
そして、これが見えるのって私だけなのかな?もしかしたら、怜くんも見えてるかもって思って聞いたんだけど…怜くん、何してるんだろ?
「あぁ……。僕も前から見えてるよ。でも、パパは見えないからパパには内緒だって、ママが」
そうか。もう聞いたあとだったんだ。
見えているのが自分だけだったらどうしよう……という気持ちと、なんだ私が特別じゃないんだ……という気持ちがあって、なんだかもやもやする。
「僕より陽香の方がいっぱい見えているんじゃないかって、美里ちゃんが言ってたぞ。そういうのは美里ちゃんや崇ちゃんの方が詳しいから、話してみれば?」
何か、古いからくり箱を開けるのに必死になっている怜くん。怜くん狡い……手元にいる何かに開け方教えてもらっている。
こんな風に、私と双子の怜くんは不思議なものが見える。パパは見えなくて、ママやおばあちゃん、おじいちゃんは見えるって言っていたから、これはきっとママの家系力。
ちなみに、私と怜くんは今年揃って十歳になった。今までママや美里ちゃんに、見えてもシーよ?と言われてきた理由が、ようやく分かって来た私は、自分に対してちょっと鈍いんだと思う…多分。
「僕達が産まれた時のこと、知りたい時は美里ちゃんが教えてくれるから、聞いてきたら?色々と役に立つぞ?」
なんで役に立つかは不明だし、それを怜くんが教えてくれても良さそうなのに……変なの。
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