人外さんはお友達 ~私だって仲良くなりたい!~

こひな

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34 溜息はストレス発散ツールです ~里奈の場合~

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『じゃあ代わってよ…マジで』



あれか?あのセリフが姉の起爆スイッチを押してしまったんだろうか?
悩むよホント。あの姉の事はホントに分からない。はっきり言おう、私の家族は私には全然優しくない。
まぁ、もちろん親だし体裁もあるし、衣食住には困らない。
それは凄く助かっている。


小学校の時、同級生で夏休み明けから2ヶ月連絡が取れない生徒がいた。
あとから聞いたことだけど、と度々同じクラスになる事が多かった万葉の情報で、彼女達は育児放棄されていたようだと判った。学校からの連絡で、児相から職員が向かった時には衰弱しきって亡くなる一歩手前の……一見すれば幼稚園生並みの体格の双子が寄り添うように布団に横たわっていたらしい。


「双子ちゃんが学校に来ないんだよってお母さんに言ったら、不味いんじゃないかなぁ…って先生に電話していたんだよね。でもほら、今はクラスが違うじゃない?だからだと思うんだけど、私の担任に相談してもすぐには上に行かなかったようでさ……」


夏休み明け一ヶ月程した時に、万葉が母親に漏らしたことで学校も動き出したのかもしれないけれど、ことは夏休み前から起こり始めていたのだろうと言うことだった。これも万葉情報だけれど、彼女達はホントにギリギリだったらしい。時々、近くにお嫁に行った知的障害のある姉が来て、食事を置いて行ったらしい。


姉なら状況を察しろよ!と思わないでもないのだけれど、時々双子の授業参観に来る姉の事を思い出すとそれが精いっぱいの思考だったのだと思う。



まぁ、他人の家の例を挙げてしまったけれど…どうということも無い環境だろうと思う。思わないと心がブチ切れそうなので、そう思うようにしているんだけど……。でもホントに……。
住む所があって食事ができ、教育も惜しみなく(過剰に)受けさせてくれるし、着る物も金銭も与えてくれる。


あの双子然り…世界にいる難民然り。
私はなんて恵まれているんだろうと思う。思わないとやっていけない。マジで。


幸い、友達には恵まれている。
性別を飛び越えて好きになってしまったけれど、ずっと一緒にいてくれる万葉や、違う学校に行ったけれど今でも時々一緒に遊ぶ美保。気の合う男の友達もいて、皆がみな私の状況をしりつつ知らないふりをしてくれ、時々手を差し伸べてくれる。


家族に恵まれなくても大丈夫だと……高校入学辺りでようやく悟れた。
姉に何を言われても大丈夫…だとも思っていた。
けど……。
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