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35 里奈の告白
しおりを挟む何だか様子のおかしかった里奈を昼休みに捕まえて話しを聞く。
このまま放って置いてはいけない気がしたから。
「ねぇ…どうしたの?万葉に相談できない事?」
まだ友達になって日が浅い私より、普通だったら万葉に相談したり愚痴ったりするだろうと思って聞いてみたら、なんだか図星だったようだ。
「いや…相談できないわけじゃなかったんだけどね…そろそろ私の気持ちも限界かなぁ~とね…」
そう言ってぽつぽつと話をしてくれたのは、私が今まで『なんかあるんだろうなぁ…』と思っていた事とは全然レベルの違う家庭の事情だった。
「ウチの家庭の事情はね、もう小学校の頃からだからわりと私の周りはみんな知っているだけどね……私が万葉を好きな事は誰も知らないと思うんだぁ」
里奈が最後にぽつんと落としたのは、だいぶ大きな爆弾だった。
そうか…里奈は万葉の事が好きだったのか。
まぁ、今どきは色々あるからね…でも今まで身近にいなかったからちょっとびっくりした。
「でもね、そろそろ潮時かなぁ…とね。ほら…万葉って多分、陽香のお兄ちゃん怜くんのことを好きなんだと思うんだよね」
そう言ってため息を一つついた。
だいぶ前に告白はして…何となくはぐらかされたらしい。
多分だけど、はっきりした返事を返すことで里奈が離れてしまう懸念があったんだろう。
あの家庭状況で里奈を放ってはおけなかったのだろうと思うんだよね。
というのはあくまでも私の予想だけど。
当たらずも遠からず…かな?と。
そんな事を考えていると、里奈の頭の辺りにフワフワと妖精が飛んできたのが見えた。
っていうか……里奈も見えているの?
よく見ると里奈も何となく目で追っているのが分かる。
え?マジですか?
どうしたらいいのこれ……
そんなふうに一人焦っていたら、里奈が差し出した手にフワッと妖精さんが留まった。
もしかして、里奈……受け入れてる?
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