人外さんはお友達 ~私だって仲良くなりたい!~

こひな

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43  怜くん激おこ案件

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へ?なんで怜くんが怒ってるんだろ?
いつもベッタリくっついてる妖精さん達がみんな逃げてってる気がするんだけど…。

「陽香?宮田と付き合うのか?」


確認するように聞いてきた怜くんに慌てて否定した。


「いやいやいやいや?怜くん?なんで怒ってんの?いや、宮田くんに告白されたわけじゃ無いし、告白する予定無いし?それでなんで怜くんが怒ってんのよ」


とりあえず全否定して、怜くんの魔王化を食い止めて、落ち着いたところで怒った理由を聞いた。


「あいつはモテすぎる。いい奴だっていうのは知ってるし、コイツらも大丈夫だって言ってる。けど、アイツの周りが問題だ」


今の会話だけで心配したのだろうか?
もう…怜くんって意外に私の事好き?
それに、随分心配をかけたらしい。
よく分からないけど。


まぁ、確かに文武両道でモテ要素ありありな彼は学年問わず人気らしい。それでいて奢ることなく至って気さくなのだ。
彼女になったらさぞ心配だろう。
そんなことを考えていたら、美術室の戸がガタッと開き、宮田くんが現れた……。
Oh!ライミング悪すぎ!


それに、聞かれてたかも。
やっぱり気分悪いよね…自分のいない所で自分の話しされるの…ごめんね。
でも……。


「わりぃ、聞いてた。盗み聞きするつもりはなかったんだけど……」


『これ…』と言って、今日の文化祭準備の進行日報を渡された。


「でさ……渡利の兄貴さぁ…俺、お前の妹、陽香ちゃんのこと好きなんだけど、どうしたら認めてくれるんだ?」




⚫〇⚫〇


最悪なタイミングで宮田登場!!
ここからは実況、斎藤里奈がお送りいたします。なんてね★


つい最近、帰りの電車で一緒になり打ち明けられた宮田の恋心。幼馴染の恋バナ……なんかね胸がくすぐったかったよ。

ちなみに、小中高と同じ学校の私と宮田は、一切恋愛感情ナシの"同士"だった。
同じ人に片思いしてたんだよね。
けど、宮田は早々にその片思いに見切りを付けて、新しい恋をしたらしい。


ちなみに、私が言うのもなんだけど、なんだってこう鈍い子を好きになっちゃうんだろうねって思っちゃった。まぁ、鈍いけどいい子ではあるんだ。だから、助けはしないけど応援はすることにした。


私はまだちょっと、前に進むのは無理っぽいから、他人の恋の応援で気を紛らわせることにした。


『なぁ…渡利ってさ、好きなヤツいるのか?』


高校生活にも慣れてきた頃、電車待ちのホームで聞かれたのが切っ掛けだった。
まぁ…幼稚園からずっと一緒で家も近所。
どうやったって異性とは意識出来ない間柄だから、別にいいのだけれど…せめて前振りくらいあってもよくない?そんな事を思いつつ、定番の返しをしてみた。


『陽香のこと好きなの?』


それっきり黙ってしまった宮田は真っ赤な顔をしていた。なんだか私が思うより真面目に陽香のことを好きらしい。
これなら応援できるかも…と思った。






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