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45 私のために争わないで???
しおりを挟む人生初の………私の取り合い?
いや…違う?どういうこと?
よく分からないけど…え?
私…間接的に宮田くんに告白された?
なんだか本人置き去りな気がするんだけど、そこんとこどうなの?
なんて思いながら、ちょっと傍観者。
だって当の本人がなぜこんなことになっているのか分からないからね。
「別に絶対にダメな訳じゃない。けど、陽香が泣くようなことになるんじゃないかと思っている。だって…」
怜くんが言うには、何度か…宮田君に関するいざこざを見ているそうだ。
それもいちゃもんに近い感じで。
けど…それを言っては宮田くんが可哀想な気がして、思わず反論してしまった。
滅多にない私の反抗に、怜くんが驚いていた。
宮田君…ね。もててるよね、確かに。
そんな宮田くんの彼女に私……。
どうなんだろう?
迷う…迷う…迷う…けど…
「渡利?まだ会って半年位だけど、俺、渡利の事好きなんだ。お試しでもいいから、俺と付き合ってくれないか?」
恥ずかしいのか顔を真っ赤にして、私を見ている。
……ちょっとかわいいかも
そんな風に思ったのは内緒。
だって私も恥ずかしいし、宮田くんに好きって言われるのがすごく嬉しいって感じるってことは、OKしてもいいのだろうか?
「私……お付き合いってした事ないんだけど…私で大丈夫なの?」
赤い顔をした宮田くんが、目を見開いて驚いたような顔をした。
「でも……返事はまたあとでもいい?」
いくらなんでもここじゃあね……と思って周りをちらっと見ると、納得したように『分かった』と言ってくれ、今日はそのまま帰ってもらうことにした。
⚫〇⚫〇
「宮田がねぇ~」
ボヤくように呟いたのは万葉だ。
里奈曰く、小学校入学時から同じクラスだった万葉と宮田くんは、付き合ったりはしていないけれどとても仲が良く、付き合っていると周囲には誤解されていたらしい。
『私に気を使っていたんだと思う』って里奈は言っていたけど、どうなんだろう?
ちなみに……私達はあの後、なんとなく絵を描く雰囲気でもなくなってしまったので、皆で帰ってきてしまった。
少し離れた後方には、なんとなく不貞腐れたような感じの怜くんと、何やら一方的に話す里奈が歩いている。
「ねぇ…陽香……」
迷うような口調の万葉ちゃん。
「私も…さ……陽香のお兄ちゃん…怜くんが好きなの」
宮田くんと同じ、真っ赤な顔をして気持ちを教えてくれた。
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