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46 恋心
しおりを挟む赤い顔をして万葉が打ち明けてくれたのは、怜くんへの恋心だった。
「こんなこと妹の陽香に言うのもおかしいのかもしれないけど…自意識過剰かも知れないんだけど……私、怜くんに嫌われてはいないと思うんだ。だから…」
だから告白しようと思っているー…。
赤い顔をさらに真っ赤にして打ち明けてくれた。応援すべきなんだと思う。だって友達だし、万葉の言葉じゃないけど、怜くんもきっとまんざらでは無いはず。あんまり喜怒哀楽が出ないけど、好きじゃない人とは絶対に二人きりなんてありえないもんね。妖精さん達に感情が影響与えちゃうからね……でも。
「ごめん…こんなこと、今聞くことじゃないんだろうけど……里奈のことはどうするの?」
私にとってはどちらも大事な友達で、狡いのかもしれないけど、出来ればどちらにも…怜くんにも幸せであって欲しい。
「そうか…聞いていたんだね」
そう言って、しばらくの沈黙にあと気持ちを教えてくれた。
里奈の為に里奈の気持ちを受け入れようと努力した事。宮田くんにも相談したことがあったらしい。そして、悩んで悩んで…そういう意味では受け入れられないけれど、ずっと"友達として"里奈の一番近くにいようと決心したことを。
「私がこんなこと決心したって、里奈にそれは嫌って言われたら、離れるしかないんだけどね」
宮田くんは黙って聞いていただけだったらしいけど、黙って聞くしかなかったんだろうなって思った。だって、宮田くんも万葉のこと好きだったみたいだから。
「万葉は…さ……宮田くんのことどう思う?」
万葉と里奈と宮田くん……三人の過去に嫉妬してしまう前に聞いてしまおうと思った。
恋心が友情を壊さないように。
恋愛経験が未熟な私でもなんとなく分かる。
感情というものはとても脆い。
友情が大事といっても、その時に何があるか分からない。動揺で流されて、どんな気持ちになるか分からない。
だから、これは予防線。
「うぅん……色々聞いてるかもしれないし聞いてないかもしれない…けど…宮田のことは好きだけど恋愛の好きじゃない。はっきり断言できるよ」
はっきりすっぱり言い切った。
宮田くんのことは、中学校の頃に噂になったことがあるらしい。本人不在の噂だけど…って。
「宮田には悪いけど、そういう目で見たことないんだ。ただの一度も。それに、私が宮田の彼女って無理があるよ。良くても親友だね」
笑って宮田くんの恋心をぶった切っていた。
少しホッとしたのは内緒だ。
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