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銀牙シリーズを読んでるけど面白い(「銀牙 流れ星 銀」から「銀牙伝説WEED」まで)

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 数年前にガラケーからスマホに変えてから漫画アプリで漫画を読むようになった。
 結構昔の名作も配信されていたりもして最近は「銀牙 流れ星 銀」から始まる銀牙シリーズにハマっていて今は続編の「銀牙伝説WEED」の終盤まで読んでいる所だ。


「銀牙 流れ星 銀」とは。

 1980年代に週刊少年ジャンプで連載していたテレビアニメ化もされたほどの人気作で、最近でも新たに舞台化が発表された犬漫画である。
 お話は、秋田犬(劇中では熊犬と呼ばれている)の主人公・銀が凶悪な人喰い熊の赤カブトを倒すのを目標に色々頑張るという話。
 当初は人間と猟犬が一緒に頑張って人喰い熊を倒すというリアル寄りのお話だったけど、途中からは序盤に赤カブトと戦い死んだと思われていた銀の父親犬リキが実は生きていて記憶喪失になりながらも赤カブトを倒すための野犬軍団「奥羽軍」を結成していて銀もそこに加わり日本全国から強い男を集めるという展開に。
 そこからは人間キャラの出番は激減して完全に犬たちが主役の漫画になり、犬同士が熱い言葉のやりとりをするようになる。
 甲賀忍犬と伊賀忍犬の戦いに巻き込まれたり、全国の様々な男たちとぶつかり合ったりして仲間を増やしていく。
 クライマックスの奥羽軍と赤カブト軍団との大決戦は熱くて壮絶だったなー。

 ここまではテレビアニメ版でも描かれた展開で有名だけど、その後の八犬士編は急に「聖闘士星矢」やバトル漫画になってからの「魁!!男塾」のようなノリの伝奇アクション漫画と化すのでビックリである。
 人気の出た少年漫画にありがちな、引き延ばしを要求されて無理に描いたように思える蛇足展開なんだけど、これはこれで無茶苦茶すぎる展開が一周回って妙に面白く思えてきたりはする。


「銀牙 流れ星 銀」が完結して十年以上たってから週刊漫画ゴラクで連載された銀の息子のウィードが主人公の続編「銀牙伝説WEED」は単行本全60巻にもなる作品なんだけど、これがまた面白い。
 こういう、大昔のヒット作の続編物というのは結構あるけどWEEDはかなり出来の良い方なのではないか。
 序盤から何故銀の嫁と子が奥羽から離れた場所にいるのか? 奥羽に何があったのか? という謎の提示と父を知らぬウィードが父と出会うための冒険に出て様々な出会いと成長をしていく展開に一気に引き込まれる。

 長い物語の中で色々な悪役が登場するがその中でも一番印象的なのは法玄だろうか。
 初登場時からヘマをした部下に対して他の部下に四肢を食いちぎらせてから小便をかけるというサイコ丸出しだったし、最初から最後までとにかく凶悪なキャラだった。

 衝撃的な展開も多いんだけどその中でちょっと前に読み終えた部分で印象的だったのを言うと、ロシア軍(犬)が北海道に侵略してきて現地の野犬たちを虐殺していく展開があって、崖に追い詰められて女子供(犬)が飛び降り自殺をしていく所が第二次世界大戦中のバンザイクリフとかを思い出してゾッとしたなー。

 今は55巻まで読み終えた所だけど「もうすぐ終わっちゃうなー」と少し寂しい気持ちになる。
 もっとも、この後まださらに続編の「銀牙伝説WEEDオリオン」と最終作?「銀牙~THE LAST WARS~」があるのでまだまだ楽しみは続くのであった。


 追記
「銀牙伝説WEED」を最後まで読んだけど、終盤のとあるキャラが死ぬシーンで、久しぶりに漫画でガチで泣かされました。
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