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呪殺師は可愛い男の子が好き
怖い夢2
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ヤバい。今の会話聞かれたか?
どうやら、樒はこっちに気が付いていないようだ。
ただ、テントの中をのぞき込んでいる。
「樒。何をしているんだ?」
樒はこっちを振り向いた。なんか、眠そうだな。
いや、当然だ。本来寝ている時間だし、僕だってかなり眠い。
「優樹、それにミクちゃん。何をしているの?」
「トイレだよ。樒こそ、どうしたんだ?」
「いつまで待っても優樹が夜這いに来ないから、私の方から夜這いに」
おい!
「冗談よ。冗談。するわけないでしょ」
いや、普通なら冗談だと思うが、こいつは僕にキスしたり、尻をなで回したりした前科があるから……
「実は、寝る前に結界を治しておこうと思って、呪符《じゅふ》を作っていたのよ」
「そんな物作れたの?」
「槿さんから習っていたからね」
そういえば、前にそんな事を話していたな。
「作ったのはいいけど、もう私は眠くて限界」
そう言って樒は、僕に呪符を五枚手渡した。
「私、もう寝るから、壊された結界杭の場所に、その呪符を貼って来て」
え?
「僕に行けというのか!」
「他にいないじゃない。ミクちゃんに行かせる気?」
「いや、それは……」
「じゃあ、頼んだわよ」
そのまま、樒は部屋に入っていく。
こんな奴、絶対に好きにはならないぞ。
どうやら、樒はこっちに気が付いていないようだ。
ただ、テントの中をのぞき込んでいる。
「樒。何をしているんだ?」
樒はこっちを振り向いた。なんか、眠そうだな。
いや、当然だ。本来寝ている時間だし、僕だってかなり眠い。
「優樹、それにミクちゃん。何をしているの?」
「トイレだよ。樒こそ、どうしたんだ?」
「いつまで待っても優樹が夜這いに来ないから、私の方から夜這いに」
おい!
「冗談よ。冗談。するわけないでしょ」
いや、普通なら冗談だと思うが、こいつは僕にキスしたり、尻をなで回したりした前科があるから……
「実は、寝る前に結界を治しておこうと思って、呪符《じゅふ》を作っていたのよ」
「そんな物作れたの?」
「槿さんから習っていたからね」
そういえば、前にそんな事を話していたな。
「作ったのはいいけど、もう私は眠くて限界」
そう言って樒は、僕に呪符を五枚手渡した。
「私、もう寝るから、壊された結界杭の場所に、その呪符を貼って来て」
え?
「僕に行けというのか!」
「他にいないじゃない。ミクちゃんに行かせる気?」
「いや、それは……」
「じゃあ、頼んだわよ」
そのまま、樒は部屋に入っていく。
こんな奴、絶対に好きにはならないぞ。
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