82 / 111
第十七章 廉也の嫉妬
健志のみゆへの気持ちが再燃
しおりを挟む
みゆは涙が溢れて止まらなかった。
「とにかく、中に入りましょう」
ゆかりはみゆの肩を支えてビルの中に入った。
みゆは過呼吸に襲われて、しばらく医務室で休んでいた。
まが悪いとはこのことだろう。
与那国島から、健志が東京へ出てきていた。
「姉さん、久しぶり」
「健志、どうしたの?」
その時、ベッドで横になっているみゆを見つけた。
「みゆちゃん、具合悪いの?」
「姉さん、みゆちゃん大丈夫?」
健志はみゆが廉也と共に東京に戻ってからも、ずっとゆかりにみゆの体調を心配して、
連絡を入れていた。
時々検査をして数値を把握しておいた方がいいと、健志の提案だった。
「健志、落ち着いて、ちょっと過呼吸起こしたの」
「なんで?」
与那国島を出る時、みゆに心配かけないようにと廉也に懇々とお説教をして、約束させていた。
そのことを知っているゆかりはなんて言えばいいのか悩んでいた。
「ちょっと廉也とみゆさんの間に行き違いがあって……」
「行き違いって?」
ゆかりは誤魔化しようがなくなって、本当の事を話す出した。
「みゆさんが東城氏のことを慎太郎さんって呼んだら、廉也が不機嫌になったらしいの」
「廉也が嫉妬したってこと?」
「廉也に聞いてみないとわからないけど、多分そうだと思う」
「それで?」
「今日の夕方の便で東城氏と契約のため、渡米の予定なんだけど、みゆさんには昨日行ってくるって伝えたらしいのよ」
健志はゆかりの話を黙って聞いていた。
「みゆさんから廉也が不機嫌になったって、どうしてなのかわからないって電話もらって、食事して、検査もしましょうって、会社にくるように誘ったの、そしたら……」
「そしたら何?」
「多分ね、廉也のことだから、気分がむしゃくしゃして、昨夜はホテルに泊まったんだと思うんだけど……」
「みゆちゃんが何か見て、ショックを受けて過呼吸を起こした」
「もう、私まだ何も言ってないけど」
「廉也は女性とホテルから出てきたんだ」
「うん、でも、浮気とは決まってないでしょ」
その時、みゆが意識を取り戻した。
「とにかく、中に入りましょう」
ゆかりはみゆの肩を支えてビルの中に入った。
みゆは過呼吸に襲われて、しばらく医務室で休んでいた。
まが悪いとはこのことだろう。
与那国島から、健志が東京へ出てきていた。
「姉さん、久しぶり」
「健志、どうしたの?」
その時、ベッドで横になっているみゆを見つけた。
「みゆちゃん、具合悪いの?」
「姉さん、みゆちゃん大丈夫?」
健志はみゆが廉也と共に東京に戻ってからも、ずっとゆかりにみゆの体調を心配して、
連絡を入れていた。
時々検査をして数値を把握しておいた方がいいと、健志の提案だった。
「健志、落ち着いて、ちょっと過呼吸起こしたの」
「なんで?」
与那国島を出る時、みゆに心配かけないようにと廉也に懇々とお説教をして、約束させていた。
そのことを知っているゆかりはなんて言えばいいのか悩んでいた。
「ちょっと廉也とみゆさんの間に行き違いがあって……」
「行き違いって?」
ゆかりは誤魔化しようがなくなって、本当の事を話す出した。
「みゆさんが東城氏のことを慎太郎さんって呼んだら、廉也が不機嫌になったらしいの」
「廉也が嫉妬したってこと?」
「廉也に聞いてみないとわからないけど、多分そうだと思う」
「それで?」
「今日の夕方の便で東城氏と契約のため、渡米の予定なんだけど、みゆさんには昨日行ってくるって伝えたらしいのよ」
健志はゆかりの話を黙って聞いていた。
「みゆさんから廉也が不機嫌になったって、どうしてなのかわからないって電話もらって、食事して、検査もしましょうって、会社にくるように誘ったの、そしたら……」
「そしたら何?」
「多分ね、廉也のことだから、気分がむしゃくしゃして、昨夜はホテルに泊まったんだと思うんだけど……」
「みゆちゃんが何か見て、ショックを受けて過呼吸を起こした」
「もう、私まだ何も言ってないけど」
「廉也は女性とホテルから出てきたんだ」
「うん、でも、浮気とは決まってないでしょ」
その時、みゆが意識を取り戻した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
30
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる