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60 魔族の街へ
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(いったい、いつ〈鑑定〉されたんだ?)
そう考えた時、ナビがその答えを教えてくれた。
『おそらく、ソファに鑑定ができる魔道具が仕込んであるのだと思います』
(あ、そうか、さっき座ったときの魔力はそれだったのか……)
「俺は特別な人間なんかじゃありませんよ。小さい時から、鍛錬や自警団の仕事をやってきたから、強くなれたんです」
鑑定返しをしてやろうかとも思ったが、よけいな刺激は与えない方がいいだろうと判断して、少しぶっきらぼうに答えた。
「ふふ……私にウソは通じないよ。私のギフトは〈判事〉といってね、ウソか真実かを見抜く力を持っているの……」
(いやいや、それってデータをもとに判断しているだけだろう?まあ、それにしても、良いギフトをもらっているな)
「……君は今まで見たことのない珍しいステータスを持っているね。ギフトの〈ナビゲーションシステム〉って何だい?」
(いったいどこまで見えているんだろう?称号の〝異世界異能人〟を見られたらまずいな)
『いいえ、多分ギフトと主なステータスくらいだと思います。この世界の〈鑑定〉スキルでは詳細は見られないはずです』
(そうか、それなら何とかごまかせるかもな)
「ええっと、頭の中で分からないことを思い浮かべると、ある程度の答えが返ってくる、という能力です」
俺の答えに、ナビはやや不満そうな感情を伝えてきたが、ミランダ署長は目を見開いて驚いていた。
「それはすごいね。ほとんど〈鑑定〉のスキルと同じ、いや、それを越えているかもしれないね」
(鑑定なんて目じゃありませんけどね)
今度は嬉しそうな感情を伝えてくるナビ……。
ミランダ署長は少し真剣な表情になって、こう質問した。
「ねえ、その能力で病気のことも分かるの?」
「病気ですか……はい、ある程度のことは分かります」
「そう……じゃあ、今から私と一緒に魔族の街に行ってくれない?」
急な展開に、俺は驚いて、すぐに返事ができなかったが、これは絶好のチャンスには違いない。
「あ、ええっと、俺の仲間が帰ってきてからでいいですか?」
「ええ、もちろん。どのくらい待てばいいの?」
「もう帰ってきているかもしれません。少なくとも、一時間のうちには……」
「分かったわ。じゃあ、一時間後に、門の所で待ち合せましょう」
♢♢♢
施政管理署を出た俺は、急いで貸し部屋へ向かった。
「トーマ様、お帰りなさいです」
ポピィはすでに帰っていて、お茶の用意をしながら俺を待っていた。
「ああ、ポピィ、良かった、帰っていたのか」
「な、何かあったのですか?」
俺はほっとして、椅子に座ると、さっきの出来事を話した。
「なるほど……そんなことが……その女の人は信用できるのですか?」
ポピィはお茶を二人分淹れて、持ってきながら尋ねた。
「いや、魔族だからというわけじゃない。人間でも、最初は信用なんてできないさ。お互い、相手を利用するために近づいて、何回か取り引きしながら、じっくり時間をかけて信用を作り上げていくんだ」
ポピィは俺の言葉に頷きながらも、どこか不安げな表情だった。
「ポピィのことは、もちろん信用している」
ポピィはそれを聞いて、ぱっと赤くなって恥ずかしそうにはにかんだ。
「それで、馬車の行き先は分かったのか?」
ポピィは表情を引き締めて、こくりと頷いた。
「はい。ここから、北東へ四十分くらい走ったところに、岩山があって、そこに城門が作られていました。門番が二人、たぶん魔族だと思います。目が赤かったので。馬車は、その中に入っていきました」
「そうか、ご苦労さん。もしかすると、地下に街があるのかな……とにかく、行ってみよう。装備してくれ」
俺たちは万全の防御装備をして、城門へ向かった。
♢♢♢
俺たちが城門の所に着いたとき、すでに門の外にミランダ署長が待っていた。彼女の側には、もう一人、初めて見る三十代くらいの男が立っていた。彼もルビー色の瞳を持った魔族だった。だが、それよりも俺が目を奪われたのは、彼女の側にあった派手な赤い色の流線型をした物体だ。左右の側面に丸い輪が付いている。どう見ても、それは自動車だった。
「ああ、来たね」
「お待たせしてすみません」
「いや、私らは早く来たんだ。この《走行魔道具》がちゃんと走るかどうか試していたんだよ。どうだい、坊や?魔道具好きなら、興味あるだろう?」
「は、はい、すごいですね」
俺は必死に興奮を抑えながら、その自動車型の魔道具に近づいて、ボディに触ろうとした。
すると、男が厳しい顔で俺の前に立ちはだかった。
「勝手に触れるな」
「あ、す、すみません」
「触るぐらいいいんだよ、ファルガス」
「は、し、しかし……」
ミランダ署長の言葉に、男は頭を下げて引き下がった。
「この子はね、街の人間とは違うんだ。外の世界から来たんだよ。言わば、大事なお客様なんだ。そのつもりでね」
「わ、分かりました」
「ああ、こちらはね、私の護衛をしてくれているファルガスよ」
ミランダ署長の言葉に、俺たちは頭を下げて男に挨拶をした。彼はぶっきらぼうに軽く会釈しただけで、どうやら人間に対してはあまり良い感情は持っていないようだった。というか、たぶん下等な生き物という認識なのだろう。
それにしても、ミランダ署長が言った『大事なお客様』とは、どういう意味だろう。気になったが、ミランダ署長が出発すると言ったので、聞けないまま、俺たちはその自動車型魔道具に乗り込んだ。
♢♢♢
ワクワクして乗り込んだ自動車型魔道具は……まあ、〈自動で動く馬車〉といったところだった。座席は革張りで豪華だったが、サスペンションは馬車より少しましなくらい。やはり、タイヤがゴムでなく鉄の車輪に魔物の固い革を巻いたものだったので、舗装のない道を走るのはきつかった。
「ふふ……どうだ、すごいだろう?我らの街には、たくさんの魔道具造りの職人がいてな、毎日のように新しい魔道具が生まれているのだよ」
向かいの座席に座ったミランダ署長は、鼻高々で自慢した。
「すごい、すごいのです!馬がいなくても走っているのです」
ポピィの喜びように、ミランダ署長は満足そうだ。だが、俺があまり嬉しそうでないのが気に食わなかったのか、彼女は俺に目を向けてこう言った。
「坊や、君が好きな最新の魔道具だよ、あまり感激してないね?」
「あ、いいえ、とても素晴らしいです。ただ……揺れがもう少し少なかったら、もっといいかなと思って……」
ゴムのことを言おうか迷ったが、下手に勘ぐられるのは嫌なのでそう答えた。
「ふむ、確かにね……今度職人に考えるように言ってみるか……」
そんな話をしているうちに、俺たちは魔族の街の門の前に着いていた。
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読んでくださってありがとうございます。
少しでも面白いと思われたら、どうか下にある📣の応援よろしくお願いします。
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『おそらく、ソファに鑑定ができる魔道具が仕込んであるのだと思います』
(あ、そうか、さっき座ったときの魔力はそれだったのか……)
「俺は特別な人間なんかじゃありませんよ。小さい時から、鍛錬や自警団の仕事をやってきたから、強くなれたんです」
鑑定返しをしてやろうかとも思ったが、よけいな刺激は与えない方がいいだろうと判断して、少しぶっきらぼうに答えた。
「ふふ……私にウソは通じないよ。私のギフトは〈判事〉といってね、ウソか真実かを見抜く力を持っているの……」
(いやいや、それってデータをもとに判断しているだけだろう?まあ、それにしても、良いギフトをもらっているな)
「……君は今まで見たことのない珍しいステータスを持っているね。ギフトの〈ナビゲーションシステム〉って何だい?」
(いったいどこまで見えているんだろう?称号の〝異世界異能人〟を見られたらまずいな)
『いいえ、多分ギフトと主なステータスくらいだと思います。この世界の〈鑑定〉スキルでは詳細は見られないはずです』
(そうか、それなら何とかごまかせるかもな)
「ええっと、頭の中で分からないことを思い浮かべると、ある程度の答えが返ってくる、という能力です」
俺の答えに、ナビはやや不満そうな感情を伝えてきたが、ミランダ署長は目を見開いて驚いていた。
「それはすごいね。ほとんど〈鑑定〉のスキルと同じ、いや、それを越えているかもしれないね」
(鑑定なんて目じゃありませんけどね)
今度は嬉しそうな感情を伝えてくるナビ……。
ミランダ署長は少し真剣な表情になって、こう質問した。
「ねえ、その能力で病気のことも分かるの?」
「病気ですか……はい、ある程度のことは分かります」
「そう……じゃあ、今から私と一緒に魔族の街に行ってくれない?」
急な展開に、俺は驚いて、すぐに返事ができなかったが、これは絶好のチャンスには違いない。
「あ、ええっと、俺の仲間が帰ってきてからでいいですか?」
「ええ、もちろん。どのくらい待てばいいの?」
「もう帰ってきているかもしれません。少なくとも、一時間のうちには……」
「分かったわ。じゃあ、一時間後に、門の所で待ち合せましょう」
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施政管理署を出た俺は、急いで貸し部屋へ向かった。
「トーマ様、お帰りなさいです」
ポピィはすでに帰っていて、お茶の用意をしながら俺を待っていた。
「ああ、ポピィ、良かった、帰っていたのか」
「な、何かあったのですか?」
俺はほっとして、椅子に座ると、さっきの出来事を話した。
「なるほど……そんなことが……その女の人は信用できるのですか?」
ポピィはお茶を二人分淹れて、持ってきながら尋ねた。
「いや、魔族だからというわけじゃない。人間でも、最初は信用なんてできないさ。お互い、相手を利用するために近づいて、何回か取り引きしながら、じっくり時間をかけて信用を作り上げていくんだ」
ポピィは俺の言葉に頷きながらも、どこか不安げな表情だった。
「ポピィのことは、もちろん信用している」
ポピィはそれを聞いて、ぱっと赤くなって恥ずかしそうにはにかんだ。
「それで、馬車の行き先は分かったのか?」
ポピィは表情を引き締めて、こくりと頷いた。
「はい。ここから、北東へ四十分くらい走ったところに、岩山があって、そこに城門が作られていました。門番が二人、たぶん魔族だと思います。目が赤かったので。馬車は、その中に入っていきました」
「そうか、ご苦労さん。もしかすると、地下に街があるのかな……とにかく、行ってみよう。装備してくれ」
俺たちは万全の防御装備をして、城門へ向かった。
♢♢♢
俺たちが城門の所に着いたとき、すでに門の外にミランダ署長が待っていた。彼女の側には、もう一人、初めて見る三十代くらいの男が立っていた。彼もルビー色の瞳を持った魔族だった。だが、それよりも俺が目を奪われたのは、彼女の側にあった派手な赤い色の流線型をした物体だ。左右の側面に丸い輪が付いている。どう見ても、それは自動車だった。
「ああ、来たね」
「お待たせしてすみません」
「いや、私らは早く来たんだ。この《走行魔道具》がちゃんと走るかどうか試していたんだよ。どうだい、坊や?魔道具好きなら、興味あるだろう?」
「は、はい、すごいですね」
俺は必死に興奮を抑えながら、その自動車型の魔道具に近づいて、ボディに触ろうとした。
すると、男が厳しい顔で俺の前に立ちはだかった。
「勝手に触れるな」
「あ、す、すみません」
「触るぐらいいいんだよ、ファルガス」
「は、し、しかし……」
ミランダ署長の言葉に、男は頭を下げて引き下がった。
「この子はね、街の人間とは違うんだ。外の世界から来たんだよ。言わば、大事なお客様なんだ。そのつもりでね」
「わ、分かりました」
「ああ、こちらはね、私の護衛をしてくれているファルガスよ」
ミランダ署長の言葉に、俺たちは頭を下げて男に挨拶をした。彼はぶっきらぼうに軽く会釈しただけで、どうやら人間に対してはあまり良い感情は持っていないようだった。というか、たぶん下等な生き物という認識なのだろう。
それにしても、ミランダ署長が言った『大事なお客様』とは、どういう意味だろう。気になったが、ミランダ署長が出発すると言ったので、聞けないまま、俺たちはその自動車型魔道具に乗り込んだ。
♢♢♢
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「ふふ……どうだ、すごいだろう?我らの街には、たくさんの魔道具造りの職人がいてな、毎日のように新しい魔道具が生まれているのだよ」
向かいの座席に座ったミランダ署長は、鼻高々で自慢した。
「すごい、すごいのです!馬がいなくても走っているのです」
ポピィの喜びように、ミランダ署長は満足そうだ。だが、俺があまり嬉しそうでないのが気に食わなかったのか、彼女は俺に目を向けてこう言った。
「坊や、君が好きな最新の魔道具だよ、あまり感激してないね?」
「あ、いいえ、とても素晴らしいです。ただ……揺れがもう少し少なかったら、もっといいかなと思って……」
ゴムのことを言おうか迷ったが、下手に勘ぐられるのは嫌なのでそう答えた。
「ふむ、確かにね……今度職人に考えるように言ってみるか……」
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