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第1話 ログイン
しおりを挟むピンポーン…
「はい。」
『ドッグエクスプレスです。お荷物のおとどけに参りました。』
数日前に全世界一斉発送が発表された新型ゲーム機が到着した。
一昨年の冬に発表された新型ゲームコンソール《シマー》。
《シマー》の発表は、全世界に衝撃を巻き起こした。
既存のゲーム機本体に接続し、付属のデバイスの使用によって、人の意識そのものをゲーム世界に入り込ませ、3Dバーチャルの世界でありながら、現実での活動と変わらない感覚でのプレイを可能にしたゲーム機だった。
《シマー》は人の意識そのものをゲーム世界に没入させる為、モニターは必要としない。
更には、据置型のゲーム機であればメーカーや機種ジャンルを問わず、2Dの平面的なゲームであっても、あらゆるゲームを3Dバーチャルでのプレイが可能だった。
《シマー》はその画期的な機能から、発表された直後から一億を超える予約が殺到し、発売が一年も遅れた程だった。
「やっとだよ!やっと出来るよぉ…一年も待ったもんな!」
宅配業者から《シマー》を受けった真一は、逸る気持ちを抑えながら、《シマー》のロゴが印刷された箱に、傷を付けないように注意しながら梱包をあけた。
「本体と、デバイスとケーブル三本か…。本体、意外と小さいな。」
《シマー》本体の大きさは、BOXティッシュより一周り小さい程。
既存のゲーム機本体に接続して使用する為、ゲームディスクやゲームチップを装入するスロットはない。
ケーブル接続ポートが数か所設置されているだけの味気無く見える四角いボックスで、サングラス型のデバイスが専用ケースに収められていた。
「デバイスこれだけ?これだけで入れるの?マジ?凄えな!」
説明書を一通り読んだ真一は《シマー》本体を、SANYの《プレイポート》につないだ。
《プレイポート》には、真一が得意とする《コール・ザ・ショット》がセットされている。
《コール・ザ・ショット》は、全世界で人気のシューティングアクションゲームだ。
様々なフィールドで銃火器を使用して闘い、敵チームを倒して行く一人称視点のFPS(ファースト・パーソン・シューティング)、本人視点でプレイするバトル・ロワイアルゲームだ。
真一はその《コール・ザ・ショット》で、神プレイヤーと言われる程のプレイヤーで、真一とその仲間達四人のチームは、世界トップクラスの強豪チームだった。
真一が《シマー》のデバイスを装着し、左サイドの耳掛け部分にある小さいスイッチを押すと、レンズ部分に映像が浮かび上がる。
「凄えっ、凄えっ!アニメみたいっ!レンズに画像って!なんだよ、これっ!文字もハッキリ見える!凄えっ!」
真一は興奮を押さえられなかった。
何しろ一年も待ったんだ。価格も安い物ではない。
世界一の機能とシェアを誇る《プレイポート》でさえ、日本円で五万円程。
《シマー》は《プレイポート》を凌ぐ八万円の価格で販売されていた。
更に驚異的なのは、新型ゲーム機本体が発売されると必ず現れる転売ヤーと呼ばれる輩の介入が不可能である事。
真一がデバイスの機能に興奮していると
『バイオスキャンを開始します。』
デバイスから骨伝導により、音声が聞こえて来た。
転売ヤーの介入が不可能な理由の一つがバイオスキャンだった。
《シマー》購入には、クレジットカードかICチップの埋め込まれた公的身分証明書及び、指紋認証が必要だった。
購入した本体内には、出荷前に購入者情報と指紋情報がインストールされており、それらの一つでも違っていれば、起動すらされないシステムになっていた。
その為に転売ヤーの介入が不可能だったのだ。
真一のデバイスから規則的な金属音が響き、デバイスのテンプルから緑色の光が上下しながら、身体全体を包む様に数秒間照射されると
『バイオスキャン完了致しました。ようこそ、井上真一様。』
再び骨伝導による音声が響いた。
「凄え、凄えっ!」
いちいち真一は興奮する。続いて
『アバダー作成に入りますが、接続されておりますコール・ザ・ショットのアバダー使用も可能です。コール・ザ・ショットのアバダーを使用致しますか?
尚、他ゲームをプレイする場合であってもシマー経由のプレイならば、コール・ザ・ショットアバダーを使用可能です。もちろん他ゲームでのアバダーの使用も可能です。』
真一は最初から《コール・ザ・ショット》のアバダーを使用する気だったが、それを頭の中で思い浮かべただけで
『コール・ザ・ショットのアバダー使用ですね?では、同調させて頂きます。』
再びデバイスから規則的な金属音が数秒響くと
『同調完了致しました。続いてログインとなりますが、ログインされるには身体を安全な場所に横たえて下さい。』
真一は言われる通りにベッドに横たわると、ただそれだけで
『それでは周囲の安全確認を行います。』
今度はデバイスからの光は、真一の周囲外側ベッドのある部屋全体に向けて照射された。
『安全確認完了致しました。では、シマー初回トレーニングモードにログイン致します。トレーニングモードは、ログイン後の選択で、いつでもトレーニング可能です。』
真一の視界は真っ白な光に被われたが、それも一瞬だけで、すぐに目の前に戦場の様な《コール・ザ・ショット》の世界が現れた。
後ろも地面も空も、360度が《コール・ザ・ショット》だった!
「凄え、凄えっ!マジ凄え!バーチャルじゃねぇじゃん!リアルじゃん、これ!
す・ご・す・ぎ・るーっ!」
驚く真一の脳内に
『シマートレーニングモードにようこそ。接続されておりますコール・ザ・ショットの世界観を再現させて頂いております。』
デバイスから響いたが
「あれ?デバイス?デバイスなくなってる!」
『ログイン中は、シマーデバイスは認識されません。プレイゲームのアバダーに準じた仕様となり、リザルト画面等は目前の空間に表示され、使用方法は通常のタッチパネル同様の操作となります。
シマー設定変更の場合は、思い浮かべるだけで目前に浮かび上がります。操作方法は同じくタッチパネル方式となります。』
「SF映画じゃん!すんげぇーっ!つか僕今、どんな姿?」
現実世界でオタクな真一は、身長165センチぽっちゃり体型の色白。スポーツどころか、体を動かす事自体が苦手で頭髪もボサボサ、ちょっと臭い。
自覚はしているが、風呂やシャワーに時間を割くのも面倒に思ってる。
だが《コール・ザ・ショット》のアバダーは身長185センチ、胸板の厚いムキムキ軍人体型にしていた。
真一の今の姿は、《コール・ザ・ショット》のアバダーと同じ。服装も砂漠迷彩の軍服姿だった。
「やったーっ!僕は影虎だ!」
現実世界の真一は戦国時代オタクでもあり、好きな武将が上杉景虎だ。
その《景虎》から取った《影虎》だった。
真一はイケてない…
アメリカ軍人風のアバダーに日本名。
真一はそれが、《イケてる》とか思っている。
アメリカ人が、《侍》とプリントされたTシャツを着てるくらい変だとは、欠片も思っていなかった。
「あっ!声も影虎の声になってる!これからは『俺』って言わなくちゃ!言葉使いも!
『言わねぇとな!』かな?」
それから10分程でシマートレーニングモードを終了した。
真一は《コール・ザ・ショット》にログインし、自分達専用のサロンを選択し入室した。
すでに仲間達が待機しているか、程なくログインしてくる筈だ。
仲間達も《シマー》到着と連絡が入っていたからだった。
「影虎、おそいじゃん!」
サロン内には、すでに仲間が一人待機していた。
もう一人サロン内にいたが、それはNPC(ノンプレイヤーキャラクター)だった。必要以外の言葉は発しない。
サロンで真一を待っていた者のハンドルネームは《スナイプ》。
ネームの通りに遠距離狙撃を得意とするプレイヤーだ。
「スナイプと俺だけ?」
「奴等はトレーニング中。もうこっちに来るだろう。」
《スナイプ》も《影虎》と同じく、アメリカ軍砂漠迷彩服を着用している。
真一達のチームは四人ともが同じ迷彩服だ。
「スナイプ、何か食べた?トレーニングで食事可能とか言ってたし?
味覚や食感も、現実と同じって?」
「あぁ、食った!コール・ザ・ショットのコインで食える。
食ってみろよ(笑)俺達のコインなら、リアルで食った事ねぇもんでも、食い放題だ!
俺達はこっちの世界では、スーパーなセレブだからな。」
《スナイプ》も真一と同じくオタクと呼ばれる人種であり、ラーメンや牛丼、ピザなどのジャンクフードが主食だった。
星付きレストランの食事など、したことがない。
「何か食べようかな?」
そう思った瞬間、目前にメニュー画面が浮かび上がった。
真一は少し驚き、でも落ち着いて画面をスクロールし、中華のフカヒレを選んだ。
サロンに居たNPCが『かしこまりました。』そう言ってサロンを出て行き、数分後にはフカヒレスープを持って戻って来た。
真一は少し戸惑いながら皿を受けとると、予想以上に大きいフカヒレが皿いっぱいに存在を主張していた。
現実世界で食べようと思ったら、最低でも10000円はしそうなフカヒレスープだ。
温かそうな湯気も立ち、美味しそうな匂いまでしている。
「これがバーチャルって?匂いまで(笑)」
スナイプは、ただニヤニヤしていた。
《コール・ザ・ショット》でのリーダーは影虎だが、このサロンには一番乗りで、すでに食事はしていたからだ。
ちょっとした先輩意識か優越感。
真一はテーブルにフカヒレスープの皿を置き、席についてまず餡掛けのスープのみを大きなスプーンで口に運んだ。
「うまっ!フカヒレスープって、こんな味なんだ!」
続いてフカヒレをスプーン一杯にすくい口に運んだ。
「なんだこれ!ツルっとクニプチ?楽し!うまっ!金持ちって、毎日こんなの食ってんだ!」
「毎日フカヒレ食ってるとは限らねえじゃん(笑)他の色んなモン食ってるだろうけど(笑)」
スナイプは笑いながら言った。
「だね!でもこんな美味いもん食ってんだね!」
「俺達なら毎日でも食えるよ。フカヒレ3SP(シルバーポイント)だろ?俺達は平均で1000万GP(ゴールドポイント)持ってる。1SP1000円としたら、10倍のGPを1000万持ってる俺達はそれぞれ1000億円くらい持ってる事になるじゃん?大金持ちなんだよ!」
《コール・ザ・ショット》の報奨はポイント制で、シルバーポイント〔SP〕とゴールドポイント〔GP〕とあり、〔GP〕は〔SP〕の10倍の価値があった。
《コール・ザ・ショット》は、所持ポイントによって武器や弾薬を購入するシステムで、そのポイントが《シマー》のシステムでも使用可能だった。
《コール・ザ・ショット》(以下コザショ)だけではなく、他のゲーム内のポイントや通貨に関しても、《シマー》のシステム内で使用が可能となっている。
程なく残り2人のメンバー、最前線で真っ先に敵陣に切り込む真一《影虎》を、近距離で支援サポートする《ケン》中距離サポートの《やっさん》が入室した。
ケンとやっさんが、影虎が入室直後と同じ事を繰り返した後
「とりあえず、シュミレーションやってみようよ!シマーでコザショって、どんなのか?気になって仕方ないよ!」
真一達のサロンはビルの一室にあり、そのビル自体が、真一達のチームの拠点になっている。
拠点にはNPC(ノンプレイヤーキャラクター)と呼ばれるゲームをスムーズに進行させる為のキャラクターが数人いる。
NPCもコザショポイントによって購入が出来る。
バトルフィールドへドローンを飛ばし、敵チームの位置や武装を細かく伝える索敵NPC。
ドローンからの情報によって、進入経路や武装への対応作戦を提供する参謀NPC等、真一のチームは資金力に物を言わせ、高度なNPCを数体購入していた。
真一達はその数体のNPCの一体に、シュミレーションフィールドを指示し、バトルシュミレーションを始めた。
山岳地域麓の敵基地制圧シュミレーション。敵戦闘員40名、コザショ本バトルであれば10チームの敵を倒して基地を制圧するシュミレーションだ。
影虎達は敵基地が俯瞰出来る林の中にいた。
ドローンからの情報によると、基地四方を囲む高さ4メートルの防壁、四方コーナーにそれぞれ監視塔があり、2名ずつ計8名の武装監視員。
監視塔にはブローニングM2重機関銃が1機ずつ固定されていた。
防壁外への哨戒が4名ずつ2チーム、防壁正門に2名、正面玄関に2名。残り5チーム20名は、4階建てビル内に散らばっていた。
「玄関は死角になんのか…。狙撃での無力化は難しいな…。でも監視塔の8名、正門2名は10秒で無力化する。」
「レミントンは5発だろ?」
自信満々で言ったスナイプに、双眼鏡を覗きながら影虎が聞いた。
スナイプが常用するスナイパーライフルは、レミントンM24。
弾倉には5発までの上、次弾装填にはボトルコックを操作する必要があったからだ。
「M110を持って来た。連続狙撃にはレミントンより、こいつだ。20連弾倉のセミオート。任せとけ。」
弾倉に20発の弾丸を装填し、セミオートでの狙撃。次弾装填の為のタイムロスがなければ、スナイプならば10秒で10名の早撃ち狙撃が可能だった。
影虎は双眼鏡を覗いたまま、左手の親指を立てて答えた。
そしてそのまま
「俺達はまず、哨戒に攻撃を仕掛ける。攻撃開始したら無線を送るから、正門に続いて左右の監視塔を無力化してくれ。
その後俺達は玄関に突入、ワンフロアずつ無力化しながら移動する。残りの監視塔無力化は、玄関突入後でいい。」
スナイプは狙撃位置を探りに一人その場を離れ、影虎とケンとやっさんは、影虎を先頭にケン、やっさんとそれぞれ一定の距離を取り、周囲を警戒しながら森の中を進んだ。
影虎は森の出口で、一本の木の陰に潜んだ後ケンに向け手で合図を送った。
ケンはすぐさまやっさんに向け、同様に合図を送った。
〔11時の方向、武装4名〕
影虎の合図を読んだケンとやっさんは腰を落とし、襲撃に飛び出すであろう影虎へのサポート体制に入る。
ケンは愛用のG36。イギリス軍採用のアサルトライフル。
やっさんはH&K XM8。アメリカ軍採用最新アサルトライフルだ。
接近戦でナイフも多様する影虎は、APC9コンパクトサブマシンガン。消音用のサプレッサーを取り付けても、かなりコンパクトなサブマシンガンだ。
その数分前、スナイプは狙撃ポイントに到着していた。
門を12時の位置に置き、11時と2時の位置に門の左右の監視塔。
3時の位置に一番奥の監視塔、奥手前側の監視塔は5時の位置。
狙撃順としては、12時11時2時の順。その後に3時と5時。
続いてスナイプは腹這いになり、倍率の高いフィールドスコープで、狙撃ポイントの周囲360度を高低差も含め、丁寧に調べた。
狙撃ポイントは、敵にとっても狙撃しやすいポイントになってしまうからだ。
スナイプが選んだ場所も、敵に経験値の高いスナイパーが居れば、このポイントを警戒する筈だからだ。
今回の敵はシュミレーション用のNPCだが、実戦想定の為、手を抜く事は出来ない。
遠距離サポートのスナイプが無力化されれば、敵地へ突入する影虎達は撤退サポートも受けられず、全滅の可能性が高くなってしまうからだった。
「味方は誰一人死なせない!」
安全を確認したスナイプは一人呟き、狙撃の照準を、門を守る兵の一人の額に合わせた。
その時、門の兵に動きがあった!
影虎達が哨戒の兵達に攻撃をしかけた瞬間だった。
門の兵の額は捉えたまま、スナイプは引き金を絞る。
瞬間、乾いた短い爆発音。音速の5倍のライフル弾は、発砲音が届く前に額を撃ち抜く。
筈だった…
「外した!」
弾丸は額を大きくそれ、門柱に着弾し火花をあげた。
スナイプは即座に次弾を発砲したが、それも照準を外れた位置に着弾した。
「くそっ!」
叫ぶと同時に、無線からケンの叫びが聞こえて来た。
「影虎がヤラれた!DEATH判定!俺もヤラれた!逃げ切れない!撤退しろ!襲撃失敗!撤退しろ!逃げろ!」
直後にスナイプの目前に現れた画面に、影虎とケンのDEATH表示と、少し遅れてやっさんのDEATH判定が表示された!
「ウソだろ!NPC相手だぞ!」
スナイプはそう叫んで、画面の『リセット』に指を触れ、シュミレーションをリセットした。
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