25 / 50
王都では ー元第二王子側近候補ラビンー
しおりを挟む
くそっ!くそくそくそ!
第二王子の側近候補と言われた私がどうして修道院なんかに送られなければいけないんだ!
廃嫡なんて馬鹿げている!
皆冷静になれよ!これでロイド様が王太子だ!誰のおかげだと思っている!
そもそもなんで処分されるのが私だけなんだ?!
生徒会のみんなでアウリスとジョージイをおだてあげて調子に乗らせていたじゃないか!
ああ、でも面白いように舞い上がってくれて笑ったよ。
本当に断罪劇を始めた時には痛快だったね。
お膳立ては私が全部やったのだから、達成感すらあった。
私はロイド様の側近候補だった。
ロイド様こそ次期国王に相応しい人物だと思っていた。
アウリスは国王の器ではない。
所詮はエリザベス様が婚約者に据えられているからその座にいるだけの王子だ。
アウリスにエリザベス様は勿体無い。
エリザベス様にお似合いなのはロイド様だ。
ある日生徒会でこんな話を耳にした。
「早くエリザベス様が王太子妃になってくれたらなあ。そうしたら堂々と王太子妃の名前を使って商売できるのに。」
とこんなことを言っていたのは国一番の商会の息子、ルドだ。
彼の家は平民でありながら学園の上位クラスに入っているくらい、人脈もお金もそこいらの貴族顔負けの商家である。
「どういう意味だい?」
と私が聞いたところ、
エリザベス様の身につけているものは飛ぶように売れるのだが、
エリザベス様が身につけていた!と広告を打つことはできない。
なぜならただの一学生の一令嬢だからだ。
王太子妃になってくれればもう国の顔。
誰にも文句は言われず、堂々と王太子妃モデル!と言って売り出せるのに。といった趣旨の発言だった。
その時はエリザベス様も2年生になったばかり。
卒業までは2年近くあることになる。
そこで私はいいことを思いついた。
その時隣国から悪役令嬢断罪物と言われる小説や、舞台が入ってきており
平民や、下位貴族の間で人気がある、と聞いていた。
初めて聞いた時は、なんだそのストーリーはとバカにしていたのだがこれが使えるのではないか、と思ったのだ。
ちょうどアウリスとジョージイが親密になり始めた所だった。
そこで、悪役令嬢断罪劇をしている劇団や、小説を売っている書店を支援してもっと大々的に売り出すようにする事。
そしてアウリス王子と男爵令嬢ジョージイは真実の愛を育んでいると。
そしてそれを邪魔する悪役令嬢エリザベス様。
この噂を広めるのだ。
エリザベス様が身につけたアクセサリーや服など同じデザインのものを劇団の悪役令嬢に身につけさせ、『悪役令嬢モデル!』として売り出せばいい。
平民や下位貴族向けの商会で、1人に悪役令嬢=エリザベス様だといえばあとは勝手に噂だけ走り出すさ。
とルドに計画を聞かせてやった。
最初こそ「真実の愛はいいとして、悪役令嬢は公爵家に不敬だ」
といっていたが、
「お前は関係ない、勝手に市井や下位貴族の間で騒がれ出すだけだよ。」
「高位貴族の誰が一体エリザベス様が悪役令嬢だなんて信じるんだ!上部だけそういうことにしておくだけだよ!商売上そうするだけだ」
「王都の噂なんて、王都だけの噂だよ。すぐ消える。」
言葉を重ねるとルドもその気になったようだった。
後はみんなでアウリスとジョージイの仲を囃し立てればいい。
これが面白いくらい上手くいった。
いつかロイド様にこれは全て私の計画でした。といえばロイド様も私を一目置いてくださるに違いない。
さあ、最後の仕上げの断罪劇。
アウリスに「ジョージイ嬢が最後の思い出に断罪劇を望んでる。仮初でいいから、と。誰も信じやしませんよ!!ただの余興といえば良いのです。そして上手くいけば嘘から出た真なんてこと‥まああるわけないですがねえ。でも‥」
卒業までの恋だと、そんな恋にジョージイを付き合わせている事にアウリスが罪悪感を持っていると私は勘付いていた。
そこを上手くつつくとアウリスはあっさり乗ってきた。
ジョージイは乗せれば乗せただけ浮かれていった。
本気で王子の伴侶も夢じゃないと思い始めていたので、話に乗せるのも簡単だった。
2人とも頭はいいはずなのに、恋でバカになってるのが本気で笑えたよ。
だが最後の最後でやってくれた。
なぜ北の辺境伯にエリザベス様を嫁がせた!?
そこは修道院だろ!
エリザベス様がロイド様の伴侶となる未来は消えた。
でもこれでロイド様が王太子で私もその側近だ!
と思っていたのに!!!
第二王子の側近候補と言われた私がどうして修道院なんかに送られなければいけないんだ!
廃嫡なんて馬鹿げている!
皆冷静になれよ!これでロイド様が王太子だ!誰のおかげだと思っている!
そもそもなんで処分されるのが私だけなんだ?!
生徒会のみんなでアウリスとジョージイをおだてあげて調子に乗らせていたじゃないか!
ああ、でも面白いように舞い上がってくれて笑ったよ。
本当に断罪劇を始めた時には痛快だったね。
お膳立ては私が全部やったのだから、達成感すらあった。
私はロイド様の側近候補だった。
ロイド様こそ次期国王に相応しい人物だと思っていた。
アウリスは国王の器ではない。
所詮はエリザベス様が婚約者に据えられているからその座にいるだけの王子だ。
アウリスにエリザベス様は勿体無い。
エリザベス様にお似合いなのはロイド様だ。
ある日生徒会でこんな話を耳にした。
「早くエリザベス様が王太子妃になってくれたらなあ。そうしたら堂々と王太子妃の名前を使って商売できるのに。」
とこんなことを言っていたのは国一番の商会の息子、ルドだ。
彼の家は平民でありながら学園の上位クラスに入っているくらい、人脈もお金もそこいらの貴族顔負けの商家である。
「どういう意味だい?」
と私が聞いたところ、
エリザベス様の身につけているものは飛ぶように売れるのだが、
エリザベス様が身につけていた!と広告を打つことはできない。
なぜならただの一学生の一令嬢だからだ。
王太子妃になってくれればもう国の顔。
誰にも文句は言われず、堂々と王太子妃モデル!と言って売り出せるのに。といった趣旨の発言だった。
その時はエリザベス様も2年生になったばかり。
卒業までは2年近くあることになる。
そこで私はいいことを思いついた。
その時隣国から悪役令嬢断罪物と言われる小説や、舞台が入ってきており
平民や、下位貴族の間で人気がある、と聞いていた。
初めて聞いた時は、なんだそのストーリーはとバカにしていたのだがこれが使えるのではないか、と思ったのだ。
ちょうどアウリスとジョージイが親密になり始めた所だった。
そこで、悪役令嬢断罪劇をしている劇団や、小説を売っている書店を支援してもっと大々的に売り出すようにする事。
そしてアウリス王子と男爵令嬢ジョージイは真実の愛を育んでいると。
そしてそれを邪魔する悪役令嬢エリザベス様。
この噂を広めるのだ。
エリザベス様が身につけたアクセサリーや服など同じデザインのものを劇団の悪役令嬢に身につけさせ、『悪役令嬢モデル!』として売り出せばいい。
平民や下位貴族向けの商会で、1人に悪役令嬢=エリザベス様だといえばあとは勝手に噂だけ走り出すさ。
とルドに計画を聞かせてやった。
最初こそ「真実の愛はいいとして、悪役令嬢は公爵家に不敬だ」
といっていたが、
「お前は関係ない、勝手に市井や下位貴族の間で騒がれ出すだけだよ。」
「高位貴族の誰が一体エリザベス様が悪役令嬢だなんて信じるんだ!上部だけそういうことにしておくだけだよ!商売上そうするだけだ」
「王都の噂なんて、王都だけの噂だよ。すぐ消える。」
言葉を重ねるとルドもその気になったようだった。
後はみんなでアウリスとジョージイの仲を囃し立てればいい。
これが面白いくらい上手くいった。
いつかロイド様にこれは全て私の計画でした。といえばロイド様も私を一目置いてくださるに違いない。
さあ、最後の仕上げの断罪劇。
アウリスに「ジョージイ嬢が最後の思い出に断罪劇を望んでる。仮初でいいから、と。誰も信じやしませんよ!!ただの余興といえば良いのです。そして上手くいけば嘘から出た真なんてこと‥まああるわけないですがねえ。でも‥」
卒業までの恋だと、そんな恋にジョージイを付き合わせている事にアウリスが罪悪感を持っていると私は勘付いていた。
そこを上手くつつくとアウリスはあっさり乗ってきた。
ジョージイは乗せれば乗せただけ浮かれていった。
本気で王子の伴侶も夢じゃないと思い始めていたので、話に乗せるのも簡単だった。
2人とも頭はいいはずなのに、恋でバカになってるのが本気で笑えたよ。
だが最後の最後でやってくれた。
なぜ北の辺境伯にエリザベス様を嫁がせた!?
そこは修道院だろ!
エリザベス様がロイド様の伴侶となる未来は消えた。
でもこれでロイド様が王太子で私もその側近だ!
と思っていたのに!!!
258
あなたにおすすめの小説
【完結】君を迎えに行く
とっくり
恋愛
顔だけは完璧、中身はちょっぴり残念な侯爵子息カインと、
ふんわり掴みどころのない伯爵令嬢サナ。
幼い頃に婚約したふたりは、静かに関係を深めていくはずだった。
けれど、すれ違いと策略により、婚約は解消されてしまう。
その別れが、恋に鈍いカインを少しずつ変えていく。
やがて彼は気づく。
あの笑顔の奥に、サナが隠していた“本当の想い”に――。
これは、不器用なふたりが、
遠回りの先で見つけた“本当の気持ち”を迎えに行く物語
婚約破棄した相手が付き纏ってきます。
沙耶
恋愛
「どうして分かってくれないのですか…」
最近婚約者に恋人がいるとよくない噂がたっており、気をつけてほしいと注意したガーネット。しかし婚約者のアベールは
「友人と仲良くするのが何が悪い!
いちいち口うるさいお前とはやっていけない!婚約破棄だ!」
「わかりました」
「え…」
スッと婚約破棄の書類を出してきたガーネット。
アベールは自分が言った手前断れる雰囲気ではなくサインしてしまった。
勢いでガーネットと婚約破棄してしまったアベール。
本当は、愛していたのに…
奪われる人生とはお別れします 婚約破棄の後は幸せな日々が待っていました
水空 葵
恋愛
婚約者だった王太子殿下は、最近聖女様にかかりっきりで私には見向きもしない。
それなのに妃教育と称して仕事を押し付けてくる。
しまいには建国パーティーの時に婚約解消を突き付けられてしまった。
王太子殿下、それから私の両親。今まで尽くしてきたのに、裏切るなんて許せません。
でも、これ以上奪われるのは嫌なので、さっさとお別れしましょう。
◇2024/2/5 HOTランキング1位に掲載されました。
◇第17回 恋愛小説大賞で6位&奨励賞を頂きました。
◇レジーナブックスより書籍発売中です!
本当にありがとうございます!
【完結】婚約破棄された令嬢の毒はいかがでしょうか
まさかの
恋愛
皇太子の未来の王妃だったカナリアは突如として、父親の罪によって婚約破棄をされてしまった。
己の命が助かる方法は、友好国の悪評のある第二王子と婚約すること。
カナリアはその提案をのんだが、最初の夜会で毒を盛られてしまった。
誰も味方がいない状況で心がすり減っていくが、婚約者のシリウスだけは他の者たちとは違った。
ある時、シリウスの悪評の原因に気付いたカナリアの手でシリウスは穏やかな性格を取り戻したのだった。
シリウスはカナリアへ愛を囁き、カナリアもまた少しずつ彼の愛を受け入れていく。
そんな時に、義姉のヒルダがカナリアへ多くの嫌がらせを行い、女の戦いが始まる。
嫁いできただけの女と甘く見ている者たちに分からせよう。
カナリア・ノートメアシュトラーセがどんな女かを──。
小説家になろう、エブリスタ、アルファポリス、カクヨムで投稿しています。
【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
「反省してます」と言いましたが、あれは嘘ですわ。
小鳥遊つくし
恋愛
「反省してます」と言いましたが、あれは嘘ですわ──。
聖女の転倒、貴族の断罪劇、涙を強いる舞台の中で、
完璧な“悪役令嬢”はただ微笑んだ。
「わたくしに、どのような罪がございますの?」
謝罪の言葉に魔力が宿る国で、
彼女は“嘘の反省”を語り、赦され、そして問いかける。
――その赦し、本当に必要でしたの?
他者の期待を演じ続けた令嬢が、
“反省しない人生”を選んだとき、
世界の常識は音を立てて崩れ始める。
これは、誰にも赦されないことを恐れなかったひとりの令嬢が、
言葉と嘘で未来を変えた物語。
その仮面の奥にあった“本当の自由”が、あなたの胸にも香り立ちますように。
【完結】愛してるなんて言うから
空原海
恋愛
「メアリー、俺はこの婚約を破棄したい」
婚約が決まって、三年が経とうかという頃に切り出された婚約破棄。
婚約の理由は、アラン様のお父様とわたしのお母様が、昔恋人同士だったから。
――なんだそれ。ふざけてんのか。
わたし達は婚約解消を前提とした婚約を、互いに了承し合った。
第1部が恋物語。
第2部は裏事情の暴露大会。親世代の愛憎確執バトル、スタートッ!
※ 一話のみ挿絵があります。サブタイトルに(※挿絵あり)と表記しております。
苦手な方、ごめんなさい。挿絵の箇所は、するーっと流してくださると幸いです。
婚約破棄されました。
まるねこ
恋愛
私、ルナ・ブラウン。歳は本日14歳となったところですわ。家族は父ラスク・ブラウン公爵と母オリヴィエ、そして3つ上の兄、アーロの4人家族。
本日、私の14歳の誕生日のお祝いと、婚約者のお披露目会を兼ねたパーティーの場でそれは起こりました。
ド定番的な婚約破棄からの恋愛物です。
習作なので短めの話となります。
恋愛大賞に応募してみました。内容は変わっていませんが、少し文を整えています。
ふんわり設定で気軽に読んでいただければ幸いです。
Copyright©︎2020-まるねこ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる