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私は間違えた
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「ふむ。勇者パーティーの盾となる人物が欲しいと」
絢爛豪華な王城の謁見の間にて、豪華な椅子に座るは国王。
そして国王の前には三賢者である勇者、賢者、聖女が揃っていた。
「冒険者ギルドで募集はしましたが、どうも腰抜けばかりのようでして・・・王ならば適任者をご用意できるかと愚考いたしました」
そう言うのは勇者のアルフレッド。後ろに跪いているのは賢者であるエリーと聖女であるアンジュである。
「ならば儂の護衛隊の一人を貸してやろう。カタリー!」
「はっ!ここに」
謁見の間に並んでいた騎士の一人が前に出る。
「兜を取って勇者に顔を見せてやれ」
「はっ!」
その騎士が頭についていたフルフェイスの兜をとると、そこから出てきたのは黒い髪を肩まで短く切った美少女だった。
「こやつの天啓は守護騎士。小さい頃から伯爵の厳しい修行の元、幼いながらこうやって儂の直近の護衛団にまで成りあがった。今の王国にこやつ以上の盾職はいないであろう」
勇者はゴクリっと生唾を飲み込む。
これだけしてくれる王の期待に応えないといけない・・・というわけではなく。
「あり難き幸せ!ぜひとも性鎧をわが手に収め、この国のために尽力いたしましょう!!」
「聖鎧が揃えば勇者は無敵という。ぜひともその力で国に安寧を」
「はっ!仰せのままに!」
王に背を向け、謁見の間から出て行く勇者は、ペロリと舌なめずりをしていた。
「カタリ―です。王命により少しの間ですがこのパーティーにお邪魔します」
「よろしくな。俺は勇者のアルフレッド。こっちが聖女のアンジュでこっちが賢者のエリーだ」
「よろしくねカタリーちゃん」
「よろしく」
四人は挨拶を交わすと、すぐさま馬車に乗って目的地である試練の洞窟のある町へ向かう。
「あの・・・どうして町へ?直接ダンジョンにいかないんですか?」
「何言ってんだよカタリー。親睦会もやらないといけないし、何よりついてすぐ戦うなんて試練の洞窟を舐めすぎだぜ?一日休養を取って、万全の態勢で向かわないとな」
「そうよカタリー。焦っても何もいいことにならないわ」
「そうですか・・・」
4人は馬車を降り、勇者はすぐに大きな宿に向かう。
「この宿で一番いい部屋を用意してくれ」
「はぁ・・・わかりました。えっと一部屋ですか?」
「当たり前だろ!さっさとしろ!!俺を誰だと思ってんだ!」
「は・・はい!ただいま!」
サーッと奥に走っていく従業員。
「あの・・・勇者様?なんで一部屋なんでしょうか?出来れば私は別の部屋がいいのですが」
「ん?そうだったのかー。すまんいつもの癖でな。でももう頼んじまったから・・・すまんが一晩だけ我慢してくれ」
「はぁ・・・」
「いいじゃないカタリー。これも親睦を深めるためだと思って!」
若干嫌な気配を感じるが、しぶしぶ了承するカタリー。
「カタリー」
「どうしたんです賢者様?」
ローブの裾からこっそりとカタリーにお金を渡すエリー。
「これで他の宿の部屋を借りておいて」
「え?」
「お願い」
「わかりました・・・」
よくわからないまま了承するカタリー。
その意味は夜知ることになる。
「うおーい!酒だー酒を持ってこい―!」
「カタリー飲んでる?あなたの歓迎会なんだから飲まないと」
「いえ、私はいりません。嫌いですのでお酒」
高級な宿屋のレストランで、アルフレッド、アンジュ、カタリーの三人が同じ席で食事をしていた。
周りの人々は貴族なのだろうか、高そうなスーツやドレスを着て、大声を出す勇者一行の方を怪訝な目で見ている。
「なんだとー!!おれのさけがのめねぇってーのか!アンジュ!言ってやれ!」
「一杯だけでいいからカタリー?この人へそを曲げると言うこと聞かないから・・・」
「はぁ・・・そう言えば賢者様は何処に・・・」
「エリーさいきん付き合い悪いんだよ!女の子の日ってやつらしいぜ!それよりも飲もうぜカタリー!」
「ほら。勇者様からお酒を注がれるなんて一生ないわよーほらほら」
「はぁ・・・では一口だけ」
そういってグラスに口をつける。
ニヤリと笑う勇者と聖女に、カタリーは気づけなかった。
ゴトリと机に顔を落とすカタリー。
「どうしましたかお客様!?」
「ああ・・・大丈夫です。お酒に弱かったようで、部屋に連れて帰りますね」
そう言ってアンジュはカタリーの腕を肩にかけ、ズルズルと引きづって行くようにレストランを後にする。
勇者は上機嫌でその後を追う。
そして・・・。
「んんっ・・・あれ・・・私は確かさっきまで食事を・・・」
カタリーは部屋に有るソファーの上で目が覚める。
「んっ・・・あんっ!アル激しいわ!」
「それが好きなくせにっ!」
「んんっ!私に構ってくれるのは嬉しいけど・・・あの子はいいの?」
「あとでっ!散々っ!構ってやるさ!」
カタリーはぼーっとした様子でその会話を聞く。
「ん?なんで私は裸で・・・?」
よくわからないままいそいそとその辺に会った服を着て部屋を出るカタリー。
「睦言をしているなら私は邪魔ですね。賢者様が別の宿をとっていたのはこういう事か」
そう言ってカタリーは宿を後にする。
薬を盛られていたことも気づかない。そもそも彼女は全ての毒にある程度の耐性がある。だからこそすぐに起きたが、本来なら朝まで目覚めることのないほどの睡眠薬であった。
流石に馬小屋で寝るのには抵抗があり、カタリーは賢者の元へ向かった。
「賢者様。よろしいでしょうか?」
ノックを数回して、声をかけるカタリー。
「どうぞ」
許可されたので部屋の中に入るカタリー。驚くことに、部屋の中にはもう一つベットがあった。
「どうせこうなると思った。あの二人は守護騎士という天啓の事を知らないから」
「どういうことです?」
「知らなくていい事です。そこのベットは好きに使ってください」
「ありがとうございます」
そう言ってカタリーはベットに横になる。
「カタリー。勇者と聖女の関係は気にならない?」
「ん?英雄色を好むと言いますし、別に三・賢・者・様・がそう言う関係でもなんとも」
「っ!?」
「それは私としては関係ないのでいいのですが・・・賢者様が勇者様と距離をとっているという話を聞きましたが・・・」
「・・・私は別にアルが好きなわけじゃない」
「へぇ。てっきり子でも身籠ったのかと?」
「それはない」
「ではなぜ・・・」
「それは明日のダンジョン攻略で分かる・・・私は間違えた・・・」
そう言ってエリーはベットにもぐる。
よくわからないままカタリーもベットにもぐり寝息を立てる。
そして試練の洞窟に挑戦する日。順調だったはずの勇者パーティーに暗雲が立ち込める。
絢爛豪華な王城の謁見の間にて、豪華な椅子に座るは国王。
そして国王の前には三賢者である勇者、賢者、聖女が揃っていた。
「冒険者ギルドで募集はしましたが、どうも腰抜けばかりのようでして・・・王ならば適任者をご用意できるかと愚考いたしました」
そう言うのは勇者のアルフレッド。後ろに跪いているのは賢者であるエリーと聖女であるアンジュである。
「ならば儂の護衛隊の一人を貸してやろう。カタリー!」
「はっ!ここに」
謁見の間に並んでいた騎士の一人が前に出る。
「兜を取って勇者に顔を見せてやれ」
「はっ!」
その騎士が頭についていたフルフェイスの兜をとると、そこから出てきたのは黒い髪を肩まで短く切った美少女だった。
「こやつの天啓は守護騎士。小さい頃から伯爵の厳しい修行の元、幼いながらこうやって儂の直近の護衛団にまで成りあがった。今の王国にこやつ以上の盾職はいないであろう」
勇者はゴクリっと生唾を飲み込む。
これだけしてくれる王の期待に応えないといけない・・・というわけではなく。
「あり難き幸せ!ぜひとも性鎧をわが手に収め、この国のために尽力いたしましょう!!」
「聖鎧が揃えば勇者は無敵という。ぜひともその力で国に安寧を」
「はっ!仰せのままに!」
王に背を向け、謁見の間から出て行く勇者は、ペロリと舌なめずりをしていた。
「カタリ―です。王命により少しの間ですがこのパーティーにお邪魔します」
「よろしくな。俺は勇者のアルフレッド。こっちが聖女のアンジュでこっちが賢者のエリーだ」
「よろしくねカタリーちゃん」
「よろしく」
四人は挨拶を交わすと、すぐさま馬車に乗って目的地である試練の洞窟のある町へ向かう。
「あの・・・どうして町へ?直接ダンジョンにいかないんですか?」
「何言ってんだよカタリー。親睦会もやらないといけないし、何よりついてすぐ戦うなんて試練の洞窟を舐めすぎだぜ?一日休養を取って、万全の態勢で向かわないとな」
「そうよカタリー。焦っても何もいいことにならないわ」
「そうですか・・・」
4人は馬車を降り、勇者はすぐに大きな宿に向かう。
「この宿で一番いい部屋を用意してくれ」
「はぁ・・・わかりました。えっと一部屋ですか?」
「当たり前だろ!さっさとしろ!!俺を誰だと思ってんだ!」
「は・・はい!ただいま!」
サーッと奥に走っていく従業員。
「あの・・・勇者様?なんで一部屋なんでしょうか?出来れば私は別の部屋がいいのですが」
「ん?そうだったのかー。すまんいつもの癖でな。でももう頼んじまったから・・・すまんが一晩だけ我慢してくれ」
「はぁ・・・」
「いいじゃないカタリー。これも親睦を深めるためだと思って!」
若干嫌な気配を感じるが、しぶしぶ了承するカタリー。
「カタリー」
「どうしたんです賢者様?」
ローブの裾からこっそりとカタリーにお金を渡すエリー。
「これで他の宿の部屋を借りておいて」
「え?」
「お願い」
「わかりました・・・」
よくわからないまま了承するカタリー。
その意味は夜知ることになる。
「うおーい!酒だー酒を持ってこい―!」
「カタリー飲んでる?あなたの歓迎会なんだから飲まないと」
「いえ、私はいりません。嫌いですのでお酒」
高級な宿屋のレストランで、アルフレッド、アンジュ、カタリーの三人が同じ席で食事をしていた。
周りの人々は貴族なのだろうか、高そうなスーツやドレスを着て、大声を出す勇者一行の方を怪訝な目で見ている。
「なんだとー!!おれのさけがのめねぇってーのか!アンジュ!言ってやれ!」
「一杯だけでいいからカタリー?この人へそを曲げると言うこと聞かないから・・・」
「はぁ・・・そう言えば賢者様は何処に・・・」
「エリーさいきん付き合い悪いんだよ!女の子の日ってやつらしいぜ!それよりも飲もうぜカタリー!」
「ほら。勇者様からお酒を注がれるなんて一生ないわよーほらほら」
「はぁ・・・では一口だけ」
そういってグラスに口をつける。
ニヤリと笑う勇者と聖女に、カタリーは気づけなかった。
ゴトリと机に顔を落とすカタリー。
「どうしましたかお客様!?」
「ああ・・・大丈夫です。お酒に弱かったようで、部屋に連れて帰りますね」
そう言ってアンジュはカタリーの腕を肩にかけ、ズルズルと引きづって行くようにレストランを後にする。
勇者は上機嫌でその後を追う。
そして・・・。
「んんっ・・・あれ・・・私は確かさっきまで食事を・・・」
カタリーは部屋に有るソファーの上で目が覚める。
「んっ・・・あんっ!アル激しいわ!」
「それが好きなくせにっ!」
「んんっ!私に構ってくれるのは嬉しいけど・・・あの子はいいの?」
「あとでっ!散々っ!構ってやるさ!」
カタリーはぼーっとした様子でその会話を聞く。
「ん?なんで私は裸で・・・?」
よくわからないままいそいそとその辺に会った服を着て部屋を出るカタリー。
「睦言をしているなら私は邪魔ですね。賢者様が別の宿をとっていたのはこういう事か」
そう言ってカタリーは宿を後にする。
薬を盛られていたことも気づかない。そもそも彼女は全ての毒にある程度の耐性がある。だからこそすぐに起きたが、本来なら朝まで目覚めることのないほどの睡眠薬であった。
流石に馬小屋で寝るのには抵抗があり、カタリーは賢者の元へ向かった。
「賢者様。よろしいでしょうか?」
ノックを数回して、声をかけるカタリー。
「どうぞ」
許可されたので部屋の中に入るカタリー。驚くことに、部屋の中にはもう一つベットがあった。
「どうせこうなると思った。あの二人は守護騎士という天啓の事を知らないから」
「どういうことです?」
「知らなくていい事です。そこのベットは好きに使ってください」
「ありがとうございます」
そう言ってカタリーはベットに横になる。
「カタリー。勇者と聖女の関係は気にならない?」
「ん?英雄色を好むと言いますし、別に三・賢・者・様・がそう言う関係でもなんとも」
「っ!?」
「それは私としては関係ないのでいいのですが・・・賢者様が勇者様と距離をとっているという話を聞きましたが・・・」
「・・・私は別にアルが好きなわけじゃない」
「へぇ。てっきり子でも身籠ったのかと?」
「それはない」
「ではなぜ・・・」
「それは明日のダンジョン攻略で分かる・・・私は間違えた・・・」
そう言ってエリーはベットにもぐる。
よくわからないままカタリーもベットにもぐり寝息を立てる。
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