【完結】どうも。練習台の女です

本編

恋3

彼女が僕にときめき始めた。いろいろこっそり仕込んだ甲斐があった。

正直、彼女にはそういう情緒はまったくないのかもしれないと心配してたので嬉しかった。まぁ、なくても逃す気なんてなかったけど。

とにかく、彼女は僕の言動に顔を赤らめたりするようになった。
凄く新鮮で可愛い。

あの彼女が、僕の言葉一つ、行動一つで挙動不振になる。困ったような、戸惑ったような目で僕を見る。
そのことにゾクゾクする。

もっと、もっと落としたい。
僕しか見えなくなるようにしてしまいたい。