【完結】どうも。練習台の女です

オマケ ジョーゼフside

アーシェのこと6

その翌朝も、彼女はいつも通りに見えた。
僕とあんなことをしたのに。
昨夜あんなに…。

その時、思った。
この顔を崩したい
もっといろんな表情が見たい
昨夜みたいなのもいいけど、恋に落ちたアーシェの顔が見たい
戸惑ったり揺らいだり不安になったりしたら、きっととても可愛い
僕が、その表情を引き出したい
そう思った。


ちなみに押し倒した理由については、適当にごまかした。
兄上に嫉妬したなんて格好悪すぎる。
アーシェにほのめかした理由だって、別に嘘という訳ではなかったし。