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谷地都

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桜祭り2(2)

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『これで良かったんか?』
大輝は尋ねる。
桜祭りを終え別の帰り道を行く大輝と光だった。大輝は続ける。
 『あいつ多分雪菜に告白するぞ!お前良     
     いんか?天のこと好きなんだろ?』
沈黙の後に光は言う
 『雪菜も天のこと好きだって私は知って
    るの。今更私がどうとか関係ないの。
     それに私は雪菜を見て微笑む天の横顔が大好きだから・・』
そこから2人は言葉を交わすことはなかった。こちらの景色もぼやけて見える。2人の涙で。大輝は見られないように横を向きながら。


(俺はそんな光の横顔が好きでとてもせつない気持ちになるんだよ)
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