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性根の腐ったお義母様には退場して頂きます
第6話 表沙汰にならない罠
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アンジェラの焦りは目に見える形より先に、数字の上に滲んだ。
きっかけは些細な違和感だった。ある日の午後、私はいつものように執務室で家計の帳簿を繰っていた。収入と支出の流れは以前に比べてずっと素直。必要な出費はある程度読めるし、季節要因のブレも許容範囲に収まっている。
――それなのに合わない。
月末締めの集計を二度取りしたにもかかわらず、ほんのわずかだが数字が噛み合わなかった。見落としを疑い、私は一行ずつ遡る。支払先、金額、日付。すべて目を通したはずの記録。
「……はずね」
ふと、紙面の上でペン先が止まる。ある支出の欄の数字だけ、線が妙に硬い。私が使うインクと同じ色、同じ太さ。けれど、桁区切りの癖が違う。私は三桁ごとにごく小さく空きを入れるが、その数字にはそれがない。
試しに引き出しから自分の控え帳簿を取り出す。私が最初から並行してつけてきた、誰にも存在を告げていないもう一冊。書き写しなどではない。実際の支払いとその場で照らし合わせた私自身の"原本"。
該当の日付を開いて見比べる。
「本館客間用の絨毯張り替え費用 ××金貨」
控えにはそう記されている。一方、公的な帳簿には同じ行にこうある。
「本館客間用の絨毯張り替え費用 ××金貨」
一見同じ。違うのはその下に小さく足されている追記事項。
「+付随費用 △金貨」
その付随費用なるものが今月に入ってから妙に増えている。別の日付では「食器補修+付随費用」、さらに別の日付では「楽師手配+付随費用」。そしてそれらはなぜか、すべてアンジェラの交友関係と重なる日取りに集中していた。
――母上のお付き合いに家の財布から静かに回されているお金というわけ。
私はペン先についたインクを吸い取り、静かに帳簿を閉じた。怒りは特に湧かない。数字を弄るのはこちらの土俵に足を踏み入れたということでもある。
◇
数日後、アンジェラは親族を屋敷に集めた。招集理由は"近況のご報告"と"新しい若奥様のお披露目の延長"とのことだったが、私はその真意を事前に察していた。客間の空気に漂う緊張感がそれを裏付ける。
「最近、どうも家計が落ち着かなくてね」
開口一番、アンジェラはそう切り出した。集まったのは当主の兄弟、その妻たち、古くから家に縁のある伯父や叔母。彼らの前でテーブルの上に帳簿が置かれる。
「若奥様に帳簿を任せてから、どうも支出が膨らんでいるような気がして。わたくしの気のせいならよろしいのだけれど」
随分と丁寧な前置きだが要旨は単純。「家計が最近おかしい、その責任は若い嫁にあるかもしれない」。私は用意された椅子に腰を下ろし、静かに彼女の芝居を見届けることにした。
案の定、何人かの視線がこちらに向く。レクシオもそのひとりだ。彼の瞳には困惑と言葉にできない疑念が混じっている。
「ユーリアさん、ご説明いただける?」
アンジェラがなおも"善意を装った"口調で言う。私は頷き、テーブルの手前に置かれた帳簿を自分のほうへ引き寄せた。
「もちろんですわ」
ページを繰る。問題の月を開き、あらかじめ目星をつけておいた箇所に指を滑らせる。
「たしかに一見すると支出が膨らんでいるように見えますわね。とくにこちらの行など」
私は「本館客間用の絨毯張り替え費用」の欄を指で示した。
「ここなど、どういうことかしら?張り替えだけならこんなにかからないはずよ。なのに――」
「ええ。張り替えだけでしたら、ここまでの額にはなりません」
私は彼女の言葉をそのまま受け取りつつ、ページの隅を軽く叩いた。
「ですから、こちらは不自然な記載としてすでに洗い出しておりましたの」
「不自然?」
伯父のひとりが眉をひそめる。私は鞄からもう一冊の帳簿を取り出し、テーブルの上にそっと置いた。
「私が日々つけております控えの帳簿です。支払いの場でその都度記録したもので、こちらが原本とお考えいただいて差し支えありませんわ」
ざわと空気が揺れる。
「同じ日付をご覧くださいませ」
二冊を並べ、該当行を指し示す。そこには先ほど私が確認したとおりの記載があった。私の字で書かれた単純で素直な支出。
「控えのほうには『付随費用』の記載はございません。つまりこれは――」
私は公的な帳簿に視線を移し、その行の数字を指でなぞる。
「あとから誰かが書き足したものですわ」
「まあ、でもインクも同じだし、字も……」
「字というものには癖がございますの。たとえば私の場合、数字の『1』は必ず上に小さく角をつくりますが、この行にはそれがありません」
示された箇所に何人かが顔を寄せた。
「それから桁の区切り。私は三桁ごとにごくわずかに間を空けますが、この数字は詰まっております。おそらく、別の方の手によるものでしょう」
沈黙が落ちる。アンジェラは笑顔のまま、扇子をそっと開いた。
「まあ、書き足したのが誰であれ、家計が乱れているのは事実でしょう?」
彼女はあくまで方向を変えようとしている。私はそこで首を横に振った。
「乱れているのは『家計』ではなく、『特定の支出項目』ですわ」
ページをめくる。私はここ数カ月分の支出の中で、ある共通点を持つ箇所だけを抜き出していく。
「こちらは『ご令嬢方との茶会用贈答品』、こちらは『夜会での花の追加装飾』、こちらは『楽師への特別謝礼』……どれも本来の予算枠を越えております。それも皆、『付随費用』という名目で」
私は顔を上げて親族たちを見渡した。
「奇妙なことに、これらの日付はすべて、お義母様がご友人やご親族の方々をお招きになった日程とぴたりと重なっているのです」
名指しはしない。断定もしない。ただ、事実だけを並べる。数字は感情を持たない。見る者が勝手に意味を読み取る。
伯母のひとりがためらうように口を開いた。
「つまり……その『付随費用』とやらは……」
「詳細は実際に指示を出された方にお伺いするのがよろしいかと存じますわ」
私は穏やかにそう付け加えた。視線が一斉にアンジェラへと向かう。彼女は一拍おいてから朗らかな声を上げた。
「あらまあ、そんな細かいこと! わたくし、昔から少しばかり羽目を外しがちなのよ。家のためにと思って社交を広げているうちに、ついね?」
笑い声が広間に広がる。その中に先ほどまでの無邪気さはない。互いに顔色を伺う薄い笑い。
レクシオが隣で小さく息を呑むのが分かった。彼はまだ母を真正面から責めることはできない。けれど、私の控え帳簿と公的な帳簿の差異。その中で一方的に膨らんでいる付随費用の正体を数字の上ではとうに理解しているはず。
「ユーリア、これは……」
「事実だけを整理した結果ですわ」
私は低く答える。彼の目に滲む動揺とそこから生まれつつある疑念。その両方が予想の範囲内であることを確認しながら。
この日、何も決定的なものは起こらなかった。アンジェラは最後まで"少しばかり派手にやりすぎた奥方"を演じ通し、場は有耶無耶の笑いで締めくくられた。
けれど、親族たちの間にはひとつの種が蒔かれた。
――ヴェルナー家の財布は本当に家のためだけに使われているのか。
その問いは今後しばらくのあいだ、静かに彼らの頭の片隅に居座り続けるだろう。
私は席を立ちながら、心の中でひとつだけ結論を新たにする。
アンジェラはこれで引かない。むしろ、追い詰められた獣のようにもっと陰湿な手に出る可能性が高い。
それでも構わない。私は数字で戦うと決めた。感情ではなく事実と整合性で。
――罠をきちんと最後まで数字に刻んで差し上げますわ。
そう思いながら私は再び"よくできた若奥様"の顔を整え、客間を後にした。
きっかけは些細な違和感だった。ある日の午後、私はいつものように執務室で家計の帳簿を繰っていた。収入と支出の流れは以前に比べてずっと素直。必要な出費はある程度読めるし、季節要因のブレも許容範囲に収まっている。
――それなのに合わない。
月末締めの集計を二度取りしたにもかかわらず、ほんのわずかだが数字が噛み合わなかった。見落としを疑い、私は一行ずつ遡る。支払先、金額、日付。すべて目を通したはずの記録。
「……はずね」
ふと、紙面の上でペン先が止まる。ある支出の欄の数字だけ、線が妙に硬い。私が使うインクと同じ色、同じ太さ。けれど、桁区切りの癖が違う。私は三桁ごとにごく小さく空きを入れるが、その数字にはそれがない。
試しに引き出しから自分の控え帳簿を取り出す。私が最初から並行してつけてきた、誰にも存在を告げていないもう一冊。書き写しなどではない。実際の支払いとその場で照らし合わせた私自身の"原本"。
該当の日付を開いて見比べる。
「本館客間用の絨毯張り替え費用 ××金貨」
控えにはそう記されている。一方、公的な帳簿には同じ行にこうある。
「本館客間用の絨毯張り替え費用 ××金貨」
一見同じ。違うのはその下に小さく足されている追記事項。
「+付随費用 △金貨」
その付随費用なるものが今月に入ってから妙に増えている。別の日付では「食器補修+付随費用」、さらに別の日付では「楽師手配+付随費用」。そしてそれらはなぜか、すべてアンジェラの交友関係と重なる日取りに集中していた。
――母上のお付き合いに家の財布から静かに回されているお金というわけ。
私はペン先についたインクを吸い取り、静かに帳簿を閉じた。怒りは特に湧かない。数字を弄るのはこちらの土俵に足を踏み入れたということでもある。
◇
数日後、アンジェラは親族を屋敷に集めた。招集理由は"近況のご報告"と"新しい若奥様のお披露目の延長"とのことだったが、私はその真意を事前に察していた。客間の空気に漂う緊張感がそれを裏付ける。
「最近、どうも家計が落ち着かなくてね」
開口一番、アンジェラはそう切り出した。集まったのは当主の兄弟、その妻たち、古くから家に縁のある伯父や叔母。彼らの前でテーブルの上に帳簿が置かれる。
「若奥様に帳簿を任せてから、どうも支出が膨らんでいるような気がして。わたくしの気のせいならよろしいのだけれど」
随分と丁寧な前置きだが要旨は単純。「家計が最近おかしい、その責任は若い嫁にあるかもしれない」。私は用意された椅子に腰を下ろし、静かに彼女の芝居を見届けることにした。
案の定、何人かの視線がこちらに向く。レクシオもそのひとりだ。彼の瞳には困惑と言葉にできない疑念が混じっている。
「ユーリアさん、ご説明いただける?」
アンジェラがなおも"善意を装った"口調で言う。私は頷き、テーブルの手前に置かれた帳簿を自分のほうへ引き寄せた。
「もちろんですわ」
ページを繰る。問題の月を開き、あらかじめ目星をつけておいた箇所に指を滑らせる。
「たしかに一見すると支出が膨らんでいるように見えますわね。とくにこちらの行など」
私は「本館客間用の絨毯張り替え費用」の欄を指で示した。
「ここなど、どういうことかしら?張り替えだけならこんなにかからないはずよ。なのに――」
「ええ。張り替えだけでしたら、ここまでの額にはなりません」
私は彼女の言葉をそのまま受け取りつつ、ページの隅を軽く叩いた。
「ですから、こちらは不自然な記載としてすでに洗い出しておりましたの」
「不自然?」
伯父のひとりが眉をひそめる。私は鞄からもう一冊の帳簿を取り出し、テーブルの上にそっと置いた。
「私が日々つけております控えの帳簿です。支払いの場でその都度記録したもので、こちらが原本とお考えいただいて差し支えありませんわ」
ざわと空気が揺れる。
「同じ日付をご覧くださいませ」
二冊を並べ、該当行を指し示す。そこには先ほど私が確認したとおりの記載があった。私の字で書かれた単純で素直な支出。
「控えのほうには『付随費用』の記載はございません。つまりこれは――」
私は公的な帳簿に視線を移し、その行の数字を指でなぞる。
「あとから誰かが書き足したものですわ」
「まあ、でもインクも同じだし、字も……」
「字というものには癖がございますの。たとえば私の場合、数字の『1』は必ず上に小さく角をつくりますが、この行にはそれがありません」
示された箇所に何人かが顔を寄せた。
「それから桁の区切り。私は三桁ごとにごくわずかに間を空けますが、この数字は詰まっております。おそらく、別の方の手によるものでしょう」
沈黙が落ちる。アンジェラは笑顔のまま、扇子をそっと開いた。
「まあ、書き足したのが誰であれ、家計が乱れているのは事実でしょう?」
彼女はあくまで方向を変えようとしている。私はそこで首を横に振った。
「乱れているのは『家計』ではなく、『特定の支出項目』ですわ」
ページをめくる。私はここ数カ月分の支出の中で、ある共通点を持つ箇所だけを抜き出していく。
「こちらは『ご令嬢方との茶会用贈答品』、こちらは『夜会での花の追加装飾』、こちらは『楽師への特別謝礼』……どれも本来の予算枠を越えております。それも皆、『付随費用』という名目で」
私は顔を上げて親族たちを見渡した。
「奇妙なことに、これらの日付はすべて、お義母様がご友人やご親族の方々をお招きになった日程とぴたりと重なっているのです」
名指しはしない。断定もしない。ただ、事実だけを並べる。数字は感情を持たない。見る者が勝手に意味を読み取る。
伯母のひとりがためらうように口を開いた。
「つまり……その『付随費用』とやらは……」
「詳細は実際に指示を出された方にお伺いするのがよろしいかと存じますわ」
私は穏やかにそう付け加えた。視線が一斉にアンジェラへと向かう。彼女は一拍おいてから朗らかな声を上げた。
「あらまあ、そんな細かいこと! わたくし、昔から少しばかり羽目を外しがちなのよ。家のためにと思って社交を広げているうちに、ついね?」
笑い声が広間に広がる。その中に先ほどまでの無邪気さはない。互いに顔色を伺う薄い笑い。
レクシオが隣で小さく息を呑むのが分かった。彼はまだ母を真正面から責めることはできない。けれど、私の控え帳簿と公的な帳簿の差異。その中で一方的に膨らんでいる付随費用の正体を数字の上ではとうに理解しているはず。
「ユーリア、これは……」
「事実だけを整理した結果ですわ」
私は低く答える。彼の目に滲む動揺とそこから生まれつつある疑念。その両方が予想の範囲内であることを確認しながら。
この日、何も決定的なものは起こらなかった。アンジェラは最後まで"少しばかり派手にやりすぎた奥方"を演じ通し、場は有耶無耶の笑いで締めくくられた。
けれど、親族たちの間にはひとつの種が蒔かれた。
――ヴェルナー家の財布は本当に家のためだけに使われているのか。
その問いは今後しばらくのあいだ、静かに彼らの頭の片隅に居座り続けるだろう。
私は席を立ちながら、心の中でひとつだけ結論を新たにする。
アンジェラはこれで引かない。むしろ、追い詰められた獣のようにもっと陰湿な手に出る可能性が高い。
それでも構わない。私は数字で戦うと決めた。感情ではなく事実と整合性で。
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