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あの時
しおりを挟む「なんでそんな事ばっか言うの?」
私は立ち上がって大きく叫んだ
「事実これしか策はないだろ。
何故怒る必要がある?」
彼は涼しい顔でそんなこと言う
「わからないの?それじゃあまるで
貴方が私の敵になるしかないと
言ってるみたいじゃない!!」
私には彼の言っている事が
全く理解できなかった
「さっきからそう言っているだろ?
それが最善策なんだから」
「っ…!!」
彼のその言葉を聞くと
私はその場から逃げ出していた
彼の言い分はこうだ
私の取り巻く環境を改善するために
彼は自分を悪者にしようとしているのだ
そう、まるで【泣いた赤鬼】の
青鬼のように
私の為を思って
言ってくれているのは
わかっているけれど
どうにも納得がいかなかった
それから彼に相談をすることも
ほとんどなくなり
それから段々と彼と
顔合わせることもなくなった
ふと昔の記憶に浸りながら
思うことがあった
なぜ今更になって
彼と再会しなければ
ならないのだろう
また彼の企みによるもの
なのだろうか
もしそうだとして
なぜ今更なのだ
彼に関わらなくなって
もう5年も経つのに。
彼を見つける事は
そんなに難しくない
なぜなら私は鼻が利く
そう警察犬と同じレベル
もしくはその上を行く程に
彼の行きそうな所も
彼の目撃情報も
面白い位に私のもとに来る
けれど捕まえられないと思うのは
決して情報が不十分なわけでも
何でもない
私は昔
彼を捕まえる事ができなかった
元から彼はふとした瞬間に
消えてしまうのではないかと
思わせる雰囲気を持っているから
どうしても自分から
彼に触れることができなかった
だから私は電話の相手に告げた
「見つけ出します
ただ私は彼を捕まえることが
できないので場所だけ
お教えします」
その時私は、電話の相手の
正体を知らなかった
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