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十七話 『盗撮するな!』
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「ツグミいいいいいいいー! ツグがこの部屋の動画を掲示板に晒したから、どえらい事になったじゃないか!」
「な、なに? 一体何なんですか? 私は知りませんよ!」
俺が興奮気味で怒り鬼モードになると、エリカは腰からひょいとパンツをチラつかせながら降りて俺を見てキッと睨む。ツグミは黒目がキョロキョロ動き、何やら落ち着きがない。思い当たる節があるのだろう。
「ツグミがそんなことするわけないでしょ? 私たちはパーティーなのよ! パーティーとは仲間であり辛き時も厳しき時も嬉しい時も力を合わせて高い壁を乗り越えて行くものなの! 大切な仲間を疑うようになったら、おしまいじゃない!」
嬉しい時に力を合わせるってなんだよ? 駄目だ・・・・・・。エリカは人を疑うってことを知らないのか? そもそも掲示板に貼り付けられた動画は俺を真正面から撮っていた。
あの時、目の前にいたのはツグミ。しかも部屋の中にはテーブルの上のつぐの紐パンと、俯いてる俺と、エリカの三名しかいなかった。
つまり犯人はエリカでない事を考えると、残ったのはツグミしかいない。さすがに紐パンが犯人ということは有り得ない。
ツグミはエリカのパジャマからチラチラ見える純白のパンツが撮れなくなるのが悔しいのか、ため息をつく。
「あのさ、カバンの中、見せてもらってもいいか?」
十代女子の鞄というパンドラの箱を開ける期待を膨らませながら、鼻の穴を膨らませて、急いでベッドから立ち上がり、ツグミの茶色い革製の手提げ鞄を奪おうとしたら、すぐにエリカが俺の手を掴んだ。
「なんでそんなことするのよ! 女子の鞄はプライベートな物もあるの! メイク道具に、生理用品、他人には言えないような使い方をするものもあるんだからね! だからやめなさい!」
「最後の人に言えないものってなんだよ! こいつ! エリカのパンツを盗撮してたんだよ。 多分次のターゲットはエリカなんじゃないか?」
もう投げやりだ。思っていることを全部吐き出してやる! あーだめだ。エリカの人に言えないものが頭から離れない。
──もおー、気になってしょうがない。こんな綺麗な令嬢が人には言えないどんなものを鞄にいれているというのか?
「違います。私がそんなことするわけないじゃないですか。友達なのでゲームのささやかな日常を残しておきたかったので、内緒で撮ってただけです。後から動画編集してプレゼントしようと思ってたのに、ユウキのせいで全てが台無しじゃないですか? どう責任をとるおつもりなんですか?」
いけしゃあしゃあと嘘を並べ立てるツグミ。鞄を俺から取り上げるとエリカはチャックの隙間から飛び出しているレンズを見て、
「ごめんなさいね。ユウキが早とちりしたみたいで、ユウキいいいいいー! 謝りなさい! ツグちゃんにごめんなさいは!」
エリカは無理やり俺の頭を押さえつけようとしてくる。それを振りほどくと、
「ふざけんな! このビデオの中身を調べればツグが何を考えてるかエリカにも分かるだろ!」
そう言って再び鞄を取り上げようとして、もみくちゃになり、二人の手を離れたチャックの開いたカバンが放物線を描いて空を舞う!
鞄から降り注ぐ数枚の写真! そこにはやはりテーブルパンツの後ろに俺がうなだれる写真が何枚もあった。
「これはどういうことなの? ツグミが犯人なの?」
エリカが目を丸くして信じられないといった表情でツグミの頬っぺを両手で左右に引っ張りあげる、そうかと思えば、何やらドアの向こう、廊下の方がガヤガヤと騒がしい。
「ここにユウキが潜伏しているらしい!」
「紐パン親衛隊の意地にかけて、あやつをとっ捕まえるぞー!」
「ここですわね! 変態を見るのは初めてでドキドキしていますわ!」
話の内容から恐らくは掲示板のツグミ紐パン親衛隊の奴らではないだろうか? リーダーは戦士だったっけ?
ツグミはふぅとため息を零すと、息を吸うと声を張り上げた。
「ここですーー! やっと変態を見つけましたー」
形勢逆転とばかりに、扉に向かって叫ぶと、奴らが部屋になだれ込んできた。戦士、僧侶、魔法使いの三名である。彼らは正義の名のもとに俺を捕まえようとしてくるのだろう。
──まじ、やめてくれよ! 俺の味方はエリカしかいない。頼むよエリカ・・・・・・何とか言ってくれ。
「犯人はこの人です! いつかやると思っていたんです。」
エリカは笑顔で俺を見るとそうハッキリと口にした。こんなところで空気読まなくていいから! 何も面白くないし。
──俺にウインクを送ってくる。
そうだエリカは掲示板を見ている時、小声で頬を赤らめ私も紐パン親衛隊入ろうかしらとボソボソ言っていたのを思い出す。
これはグループに所属すれば、それだけゲームの
情報を早く掴めるというエリカなりの考えがあるのか、それともただ面白がっているだけなのか?
「嘘だよな? 嘘だと言ってくれえええええー! エリカあああああー!」
エリカが右腕を伸ばし、人差し指で真っ直ぐに俺を指すと、三人のプレイヤーによってあっという間に俺は縄でぐるぐる巻きにされ、部屋からしょっぴかれ、宿屋の玄関を蹴り開けるとプロレスラーのような大柄の戦士によって暴風が吹き荒れる大雨の中に思いっきり投げ飛ばされた。
「うわあああああー! エリカああああー!」
叫び声も虚しく、大雨の中掻き消された。グシャ嫌な音がする。
──俺がっ、俺が何をしたというんだ・・・・・・。
「な、なに? 一体何なんですか? 私は知りませんよ!」
俺が興奮気味で怒り鬼モードになると、エリカは腰からひょいとパンツをチラつかせながら降りて俺を見てキッと睨む。ツグミは黒目がキョロキョロ動き、何やら落ち着きがない。思い当たる節があるのだろう。
「ツグミがそんなことするわけないでしょ? 私たちはパーティーなのよ! パーティーとは仲間であり辛き時も厳しき時も嬉しい時も力を合わせて高い壁を乗り越えて行くものなの! 大切な仲間を疑うようになったら、おしまいじゃない!」
嬉しい時に力を合わせるってなんだよ? 駄目だ・・・・・・。エリカは人を疑うってことを知らないのか? そもそも掲示板に貼り付けられた動画は俺を真正面から撮っていた。
あの時、目の前にいたのはツグミ。しかも部屋の中にはテーブルの上のつぐの紐パンと、俯いてる俺と、エリカの三名しかいなかった。
つまり犯人はエリカでない事を考えると、残ったのはツグミしかいない。さすがに紐パンが犯人ということは有り得ない。
ツグミはエリカのパジャマからチラチラ見える純白のパンツが撮れなくなるのが悔しいのか、ため息をつく。
「あのさ、カバンの中、見せてもらってもいいか?」
十代女子の鞄というパンドラの箱を開ける期待を膨らませながら、鼻の穴を膨らませて、急いでベッドから立ち上がり、ツグミの茶色い革製の手提げ鞄を奪おうとしたら、すぐにエリカが俺の手を掴んだ。
「なんでそんなことするのよ! 女子の鞄はプライベートな物もあるの! メイク道具に、生理用品、他人には言えないような使い方をするものもあるんだからね! だからやめなさい!」
「最後の人に言えないものってなんだよ! こいつ! エリカのパンツを盗撮してたんだよ。 多分次のターゲットはエリカなんじゃないか?」
もう投げやりだ。思っていることを全部吐き出してやる! あーだめだ。エリカの人に言えないものが頭から離れない。
──もおー、気になってしょうがない。こんな綺麗な令嬢が人には言えないどんなものを鞄にいれているというのか?
「違います。私がそんなことするわけないじゃないですか。友達なのでゲームのささやかな日常を残しておきたかったので、内緒で撮ってただけです。後から動画編集してプレゼントしようと思ってたのに、ユウキのせいで全てが台無しじゃないですか? どう責任をとるおつもりなんですか?」
いけしゃあしゃあと嘘を並べ立てるツグミ。鞄を俺から取り上げるとエリカはチャックの隙間から飛び出しているレンズを見て、
「ごめんなさいね。ユウキが早とちりしたみたいで、ユウキいいいいいー! 謝りなさい! ツグちゃんにごめんなさいは!」
エリカは無理やり俺の頭を押さえつけようとしてくる。それを振りほどくと、
「ふざけんな! このビデオの中身を調べればツグが何を考えてるかエリカにも分かるだろ!」
そう言って再び鞄を取り上げようとして、もみくちゃになり、二人の手を離れたチャックの開いたカバンが放物線を描いて空を舞う!
鞄から降り注ぐ数枚の写真! そこにはやはりテーブルパンツの後ろに俺がうなだれる写真が何枚もあった。
「これはどういうことなの? ツグミが犯人なの?」
エリカが目を丸くして信じられないといった表情でツグミの頬っぺを両手で左右に引っ張りあげる、そうかと思えば、何やらドアの向こう、廊下の方がガヤガヤと騒がしい。
「ここにユウキが潜伏しているらしい!」
「紐パン親衛隊の意地にかけて、あやつをとっ捕まえるぞー!」
「ここですわね! 変態を見るのは初めてでドキドキしていますわ!」
話の内容から恐らくは掲示板のツグミ紐パン親衛隊の奴らではないだろうか? リーダーは戦士だったっけ?
ツグミはふぅとため息を零すと、息を吸うと声を張り上げた。
「ここですーー! やっと変態を見つけましたー」
形勢逆転とばかりに、扉に向かって叫ぶと、奴らが部屋になだれ込んできた。戦士、僧侶、魔法使いの三名である。彼らは正義の名のもとに俺を捕まえようとしてくるのだろう。
──まじ、やめてくれよ! 俺の味方はエリカしかいない。頼むよエリカ・・・・・・何とか言ってくれ。
「犯人はこの人です! いつかやると思っていたんです。」
エリカは笑顔で俺を見るとそうハッキリと口にした。こんなところで空気読まなくていいから! 何も面白くないし。
──俺にウインクを送ってくる。
そうだエリカは掲示板を見ている時、小声で頬を赤らめ私も紐パン親衛隊入ろうかしらとボソボソ言っていたのを思い出す。
これはグループに所属すれば、それだけゲームの
情報を早く掴めるというエリカなりの考えがあるのか、それともただ面白がっているだけなのか?
「嘘だよな? 嘘だと言ってくれえええええー! エリカあああああー!」
エリカが右腕を伸ばし、人差し指で真っ直ぐに俺を指すと、三人のプレイヤーによってあっという間に俺は縄でぐるぐる巻きにされ、部屋からしょっぴかれ、宿屋の玄関を蹴り開けるとプロレスラーのような大柄の戦士によって暴風が吹き荒れる大雨の中に思いっきり投げ飛ばされた。
「うわあああああー! エリカああああー!」
叫び声も虚しく、大雨の中掻き消された。グシャ嫌な音がする。
──俺がっ、俺が何をしたというんだ・・・・・・。
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