僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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114 渉の謎③

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 日曜日ということもあり、官庁街へと続く地下鉄は空いていた。
 通勤客がいないせいである。
 土日祝日に混雑するのは、むしろ逆方向に向かう歓楽街への路線なのだ。
 なのにー。
 いつのまにかうとうとして、ふと違和感に目を覚ますと、両脇に乗客が座っていた。
 車両にはほとんど人気がなく、どのシートもがら空きだ。
 なのに、よりによって、僕の両脇にだけ・・・。
 気味が悪くなってそっと横目で様子をうかがうと、右隣は頭頂が禿げ、肌の異様に脂ぎった小太りの中年男性、左隣はいかにも体育会系といったワイルド感じの、筋肉質で体格のいい若者だった。
 違和感の正体に気づいた瞬間、しまった、と思った。
 僕は丈が膝まである長いサマーコートの下に、躰に密着した肌色のボデイスーツ一枚といったスタイルだ。
 下着はつけていないから、コートをはだけると、透けた乳首と陰茎がもろ見えである。
 渉に会えた時のことを思っての、いわゆる勝負下着のつもりだった。
 だから、それまではコートの前を閉めて、誰にも見られないように隠していたのに…。
 僕は何か変質者を引き寄せるフェロモンでも発しているのだろうか。
 どうやらこのふたり、うたたねをしているうちに、僕の本性を嗅ぎつけたらしい。
 その証拠に、コートの前ボタンは外され、僕はむき出しのボデイスーツ姿を衆目の目にさらしてしまっていた。
 ふたりは両側から手を伸ばし、片手で僕の乳首をそれぞれ弄っている。
 それに気づいた途端、
 ぴいん。
 両の乳首が鬼のように固く尖るのがわかった。
「や、やめて、ください」
 僕の抗議の声に、ドアの傍に立っていた若い女性がチラッと僕を見、すぐにあわてて手元のスマホに目を戻した。
「気持ち、いいんだろ?」
 耳の穴に熱い息を吹きかけてきたのは、マッチョのほうだ。
「わかってるんだぜ? その証拠に、ホラ、これはなんだ?」
 ピンと指で弾かれたのは、隠しようのなくなった股間の膨らみだった。
 薄いナイロンの布を透かして、臍の穴を指して垂直に立ち上がった太くて長い肉バナナの裏側が見えている。
「だ、だめ…」
 腰をひねって逃げようにも、ふたりともおしくら饅頭のように密着していて、1ミリの隙もない。
「ダメって言われると、余計に燃えるんだよねえ」
 くすくす笑って右隣の中年男が言い、
「悪いこと言わないから、僕らに任せなよ」
 下から手を伸ばしていきなり陰嚢を握ってきた。
「もっとよくしてやるから、代わりに俺らのも握れよな」
 言われるままに手が動き、気づくとふたりの股間に触れていた。
 その瞬間、僕は妙な感動を覚えた。
 どちらも烈しく勃起していて、ふたりがどれほど僕の躰に欲情しているかが、嫌というほどはっきり伝わってきたからだった。
 
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