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121 渉の謎⑩
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男子トイレから滑り出た時だった。
「あら? あんた、きのうの?」
頓狂な声がふいに頭上から降ってきたかと思うと、いきなりサマーコートの裾をつかまれた。
振り向くまでもなかった。
妙に艶っぽい、潤いのあるこの声。
マスミだ。
あの巨女だ。
マスミはちょうど女子トイレから出てきたところらしかった。
そこで偶然僕と鉢合わせてしまったというわけだ。
乱暴に僕からサマーコートをはぎ取ると、自分のほうを向かせてどんぐりのようなギョロ目を更に丸くした。
「あんた、きのう、1階のトイレにいた学生でしょ? それにしても、昼間っから、なんて恰好してんのよ?」
「こ、これは…」
僕は耳朶まで赤くなった。
汗ばんだ肌に貼りついた薄手のボディスーツ。
胸には2か所穴が開けられ、グミのように固くなった肉芽が飛び出ている。
股間では反り返って下腹に密着したソーセージ状の器官の形が浮き彫りになり、おまけに皮の剥けかけた亀頭の一部が臍の下あたりに開けられた穴からこれまた露骨に飛び出てしまっているのだ。
おせじにもまともな会社訪問のスタイルとは言えなかった。
「渉に会いたいんです」
一か八か、言ってみた。
どうせ僕には失うものなんて何もない。
たとえここでマスミに追い返されたとしても、痛くも痒くもないのである。
「渉って、あの”接待部”のエース、一ノ瀬渉のこと?」
スーツの穴から飛び出した僕の陰茎の先っちょを曲げた右膝で愛撫しながら、マスミが言った。
いつの間にか両手が伸び、その芋虫めいた指で僕の乳首を抓んでいる。
接待部?
それは初耳だ。
でも、昨日の一連の出来事も、さっきの社員同士の会話も、確かにある種の接待に関するものではなかったか?
とりあえず疑問は封印することにして、
「そ、そうです…」
3つの性感帯から瞬時に沸き起こった快感のパルスに全身をわななかせながら、かすれ声で僕は答えた。
「なんで通りすがりの学生が、うちの社の隠し玉のこと、知ってるのよ?」
乳首を2つ同時にひねられ、同時に膝頭で亀頭の裏を擦られて、僕はすでに強制終了状態だ。
全身から力が抜けて、ただ3つの点にだけ、研ぎ澄まされた意識が痛いほど収斂していくのがわかる。
「彼とは、偶然、出会って…そ、それから、何度か、あちこち、触られたり、触ったり、するうちに・・・」
「そっかそっか、そういうことか。あんた、あいつのセフレみたいなものだったんだね。だからきのうもあんなとこにいたってわけ?」
「え、ええ…」
セフレ。
いい響きだった。
本当に渉のセフレになれたら、どんなに…。
想像するだけで、露出したペニスの先が濡れてくる。
「きのうはうまく会えなかったから、きょうも飽き足りずにストーカー行為を働こうと、そういうわけなのね?」
「会いたいんです…。会って、今度こそ、僕の気持ちを伝えたい…」
僕は声を絞り出した。
くりくりくり…。
ぬるぬるぬる・・・。
だめだ…。
きゅ、きゅう・・・。
乳首と亀頭が気持ち良すぎて、渉に会う前にイキそうだ。
「うひょひょ、若者同士のそういうのって、もう、キュンキュンしちゃうわよねえ。だけどさあ、あんた、何も知らないんだよねえ。百年の恋も一瞬にして冷めるっていうでしょ? ”あれ”を見てさ、あんたみたいなウブな子が、果たして現実に耐えられるかどうか、他人事ながら、あたし、とっても心配になっちゃうんだけどお? ねえ、あんたマジで渉の正体、知りたいと思うのお?」
僕を愛撫しながら、マスミはなぜか異様にテンションアゲアゲだった。
「知りたい、です…」
丹田に力を籠め、懸命に射精をこらえながら、僕は声を絞り出した。
「後で、お礼に、なんでもします。ですから、僕を、何とか、渉の居る所に、連れて行ってもらえませんか?」
「あら? あんた、きのうの?」
頓狂な声がふいに頭上から降ってきたかと思うと、いきなりサマーコートの裾をつかまれた。
振り向くまでもなかった。
妙に艶っぽい、潤いのあるこの声。
マスミだ。
あの巨女だ。
マスミはちょうど女子トイレから出てきたところらしかった。
そこで偶然僕と鉢合わせてしまったというわけだ。
乱暴に僕からサマーコートをはぎ取ると、自分のほうを向かせてどんぐりのようなギョロ目を更に丸くした。
「あんた、きのう、1階のトイレにいた学生でしょ? それにしても、昼間っから、なんて恰好してんのよ?」
「こ、これは…」
僕は耳朶まで赤くなった。
汗ばんだ肌に貼りついた薄手のボディスーツ。
胸には2か所穴が開けられ、グミのように固くなった肉芽が飛び出ている。
股間では反り返って下腹に密着したソーセージ状の器官の形が浮き彫りになり、おまけに皮の剥けかけた亀頭の一部が臍の下あたりに開けられた穴からこれまた露骨に飛び出てしまっているのだ。
おせじにもまともな会社訪問のスタイルとは言えなかった。
「渉に会いたいんです」
一か八か、言ってみた。
どうせ僕には失うものなんて何もない。
たとえここでマスミに追い返されたとしても、痛くも痒くもないのである。
「渉って、あの”接待部”のエース、一ノ瀬渉のこと?」
スーツの穴から飛び出した僕の陰茎の先っちょを曲げた右膝で愛撫しながら、マスミが言った。
いつの間にか両手が伸び、その芋虫めいた指で僕の乳首を抓んでいる。
接待部?
それは初耳だ。
でも、昨日の一連の出来事も、さっきの社員同士の会話も、確かにある種の接待に関するものではなかったか?
とりあえず疑問は封印することにして、
「そ、そうです…」
3つの性感帯から瞬時に沸き起こった快感のパルスに全身をわななかせながら、かすれ声で僕は答えた。
「なんで通りすがりの学生が、うちの社の隠し玉のこと、知ってるのよ?」
乳首を2つ同時にひねられ、同時に膝頭で亀頭の裏を擦られて、僕はすでに強制終了状態だ。
全身から力が抜けて、ただ3つの点にだけ、研ぎ澄まされた意識が痛いほど収斂していくのがわかる。
「彼とは、偶然、出会って…そ、それから、何度か、あちこち、触られたり、触ったり、するうちに・・・」
「そっかそっか、そういうことか。あんた、あいつのセフレみたいなものだったんだね。だからきのうもあんなとこにいたってわけ?」
「え、ええ…」
セフレ。
いい響きだった。
本当に渉のセフレになれたら、どんなに…。
想像するだけで、露出したペニスの先が濡れてくる。
「きのうはうまく会えなかったから、きょうも飽き足りずにストーカー行為を働こうと、そういうわけなのね?」
「会いたいんです…。会って、今度こそ、僕の気持ちを伝えたい…」
僕は声を絞り出した。
くりくりくり…。
ぬるぬるぬる・・・。
だめだ…。
きゅ、きゅう・・・。
乳首と亀頭が気持ち良すぎて、渉に会う前にイキそうだ。
「うひょひょ、若者同士のそういうのって、もう、キュンキュンしちゃうわよねえ。だけどさあ、あんた、何も知らないんだよねえ。百年の恋も一瞬にして冷めるっていうでしょ? ”あれ”を見てさ、あんたみたいなウブな子が、果たして現実に耐えられるかどうか、他人事ながら、あたし、とっても心配になっちゃうんだけどお? ねえ、あんたマジで渉の正体、知りたいと思うのお?」
僕を愛撫しながら、マスミはなぜか異様にテンションアゲアゲだった。
「知りたい、です…」
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