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128 渉の謎⑰
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入り口から現れたのは、簡易ベッドを押すひとりの若い女性だった。
モデルのようなスタイルの娘で、鷲尾ホールディングスの社員の制服を身に着けている。
彼女がかなりの美人であることは間違いない。
が、衆人の視線を一身に集めたのは、その女子社員ではなく、簡易ベッドのほうだった。
キャスター付きのベッドに仰臥しているのは、見るからに卑猥な格好をした、小柄な若い男性である。
一見すると全裸に見えるが、そうではなかった。
肌色のボデイスーツのようなものを、そのスレンダーな躰に纏っている。
ボデイスーツ、いや、あのデザインは、色こそ違え、紛れもなく女子用のスクール水着だろう。
しかも、あまりといえばあまりにスケスケな・・・。
「渉、さん・・・?」
僕はうめいた。
ハイレグ、ノースリーブのスク水を身に着け、ベッドに仰向けに寝そべっているのは、渉だった。
一ノ瀬渉。
一度兜合わせを交わして以来、その感触とともに僕の脳裏から離れなくなってしまった、憧れの若者である。
驚くべきことに、渉は勃起していた。
眠っているように目は閉じているが、スク水のVゾーンがウインナーソーセージの形に盛り上がっているのだ。
スク水がきつすぎて、棍棒みたいな陰茎の、雁首から上の松茸の笠そっくりの亀頭の形まで浮き出るほど、くっきりと。
限界まで勃っているせいか、20センチを超える長さにまで肥大したその肉棒は、臍あたりにまで届いていた。
透け具合は、胸も同じだった。
薄い胸板の両端で、布を押し上げる一対の薔薇色の突起が、その周りを囲む乳輪ごともろ見えだ。
しかも、乳首も勃起しているらしく、その尖った乳頭は今しもスク水を突き破りそうである。
僕は、トイレで盗み聞きした社員たちの会話を思い出した。
催淫剤ー。
渉はどうやら、非合法な薬物入りのオイルを、身体中に塗り込まれているらしい。
女子社員は、すました顔でそんな渉の載ったベッドを押しながら、しずしずと会場に入ってくる。
向かう先は、取引先の一団が着席したコの字形テーブルのほうである。
テーブルの開口部にベッドが近づくと、壁を背に立ち並んでいた鷲尾ホールディングスの社員たちの中から数名の若い男性が駆け寄って、死体のように動かない渉の躰をテーブルとテーブルの間に置かれているダブルベッドに移し替えた。
空になった簡易ベッドを押して女子社員が退場すると、幹部と司会者、それから僕ら下働きだけを残し、鷲尾ホールディングスの社員たちも続いて廊下に姿を消してしまった。
するとー。
席についていた得意先の幹部連中が次々に腰を浮かせ、前かがみになって目の前の渉の肢体に顔を近づけたのだ。
「さあ、余分な説明は、もう不要でしょう」
その様子を壇上から満足げな表情で見下ろし、司会者がよく通る声で言った。
「マルミ産業の皆様、わが社の接待部自慢の肉体の味を、思う存分、お楽しみください」
モデルのようなスタイルの娘で、鷲尾ホールディングスの社員の制服を身に着けている。
彼女がかなりの美人であることは間違いない。
が、衆人の視線を一身に集めたのは、その女子社員ではなく、簡易ベッドのほうだった。
キャスター付きのベッドに仰臥しているのは、見るからに卑猥な格好をした、小柄な若い男性である。
一見すると全裸に見えるが、そうではなかった。
肌色のボデイスーツのようなものを、そのスレンダーな躰に纏っている。
ボデイスーツ、いや、あのデザインは、色こそ違え、紛れもなく女子用のスクール水着だろう。
しかも、あまりといえばあまりにスケスケな・・・。
「渉、さん・・・?」
僕はうめいた。
ハイレグ、ノースリーブのスク水を身に着け、ベッドに仰向けに寝そべっているのは、渉だった。
一ノ瀬渉。
一度兜合わせを交わして以来、その感触とともに僕の脳裏から離れなくなってしまった、憧れの若者である。
驚くべきことに、渉は勃起していた。
眠っているように目は閉じているが、スク水のVゾーンがウインナーソーセージの形に盛り上がっているのだ。
スク水がきつすぎて、棍棒みたいな陰茎の、雁首から上の松茸の笠そっくりの亀頭の形まで浮き出るほど、くっきりと。
限界まで勃っているせいか、20センチを超える長さにまで肥大したその肉棒は、臍あたりにまで届いていた。
透け具合は、胸も同じだった。
薄い胸板の両端で、布を押し上げる一対の薔薇色の突起が、その周りを囲む乳輪ごともろ見えだ。
しかも、乳首も勃起しているらしく、その尖った乳頭は今しもスク水を突き破りそうである。
僕は、トイレで盗み聞きした社員たちの会話を思い出した。
催淫剤ー。
渉はどうやら、非合法な薬物入りのオイルを、身体中に塗り込まれているらしい。
女子社員は、すました顔でそんな渉の載ったベッドを押しながら、しずしずと会場に入ってくる。
向かう先は、取引先の一団が着席したコの字形テーブルのほうである。
テーブルの開口部にベッドが近づくと、壁を背に立ち並んでいた鷲尾ホールディングスの社員たちの中から数名の若い男性が駆け寄って、死体のように動かない渉の躰をテーブルとテーブルの間に置かれているダブルベッドに移し替えた。
空になった簡易ベッドを押して女子社員が退場すると、幹部と司会者、それから僕ら下働きだけを残し、鷲尾ホールディングスの社員たちも続いて廊下に姿を消してしまった。
するとー。
席についていた得意先の幹部連中が次々に腰を浮かせ、前かがみになって目の前の渉の肢体に顔を近づけたのだ。
「さあ、余分な説明は、もう不要でしょう」
その様子を壇上から満足げな表情で見下ろし、司会者がよく通る声で言った。
「マルミ産業の皆様、わが社の接待部自慢の肉体の味を、思う存分、お楽しみください」
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