僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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93 堕ちた天使③

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 うっ。
 躰の芯から突き上げる脈動を感じ、僕は慌てて腰を引こうとした。
 でも、遅かった。
 ぶちゅ。
 破裂音とともに、石のように固くなっていた陰茎が震えた。
 べちゃり。
 確かめるまでもなかった。
 壁が濡れ、白濁液が滴った。
 ああ、くそ…。
 あろうことか、僕まで射精してしまったのだ。
 便座から降りて、トイレットペーパーで後始末を…。
 そうは思うのだけど、渉たちのことが気になって、動けない。
 実際、隣の個室では、早くも第2ラウンドが始まろうとしていた。
「相変わらず、濃くてうめえな。おまえのミルクは」
 手の甲で口を拭いながら立ち上がると、渉の同僚らしき男は渉の躰を180度回転させて今度は壁に向き直らせた。
「次は俺の番だ。さ、尻を出せ」
 背中を押され、渉が壁に両手をつく。
 裸の下半身を男のほうに向けると、カッターシャツがめくれて形のいい臀部がむき出しになった。
 同僚が待ち切れないと言ったふうに、慌ただしく下着とズボンを一気に押し下げる。
 ぶるんっ。
 飛び出たのは、かなり使い込まれているのか、メラニン色素が沈着して全体が茶褐色になった男根だ。
 男の男根は憤りを形にしたかのように血管に覆われ、鎧を纏ったかのごとく、ゴツゴツしている。
 眼のないウミガメの頭部みたいな亀頭は大きくて先が尖り、見るからに凶暴だ。
「可愛い尻だな」
 ひとしきり撫で回した後、パンっと手のひらで渉の尻肉を張った。
「あうっ」
 渉が尻を突き上げ、背骨に沿って綺麗に湾曲した背中を震わせる。
「どれ、見せてみろ」
 男の手が渉の桃のような尻肉を割り、肛門を露わにする。
 首を曲げて顔を近づけ、
「ふふふ、入れてもらいたくて、ひくついてるじゃねえか」
 人差指の先を割れ目に滑らせると、
「やめて、くれ…」
 渉が苦渋に満ちた声で非難した。
「見るな。それ以上」
「うそをつけ」
 男が意地悪く言い、開いたほうの手を渉の下腹のほうへと差し入れる。
「これはなんだ? 出したばかりだというのに、まだ勃ってるぞ。出し方が中途半端だったって証拠だろ」
 どうやら男は渉の性器を弄び始めたようだ。
「だ、だめ…」
 とたんに渉の声が裏返った。
「ああ、また…」
「また、何だ?」
 片手を動かししながら、男が己のいきり立った男根の先端を渉の尻肉の割れ目に押し込んだ。
「ああ…」
 渉がかすれた声でうめいて小さく尻を揺すり、桃のような肉と肉で自ら男の亀頭を挟み込む。
 なんてこと…。
 僕はギリギリと歯ぎしりした。
 渉と同じ状況が、己の身に生じていることに気づいて、赤面せずにはいられなかった。
 今さっき、放出したばかりだというのに、壁に押しつけたアレがまた、固くなってきている…。
 
 
 
 
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