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💛52 美少女エルフの酒池肉林⑨
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コウナゴの言葉が、終わるか終わらないかのうちだった。
いきなり、それが起こった。
といっても、最初、私には自分の身に何が起こったのか、まったくわからなかった。
かろうじてわかったのは、体の中に侵入して臓器という臓器に巻きついていたおびただしい数の触手が、一斉に退却し始めたことだった。
「あんあんあんあんあんあんあんあああああああっ!」
凄絶なまでの快感が、私の全身を貫いた。
まるで身体全体がひとつの巨大な性器にでもなったかのような、それほどまでに激しい快感だった。
頭の中で真っ白な閃光がひらめき、文字通り、世界が反転した。
愉楽の奔流に押し流され、私は一時、意識を失ってしまったようだ。
次に自我が戻ってきた時には、すべてが変わっていた。
なに、これ?
世界の見え方からして、何か違う。
肌に触れる空気の感触も、どこか変だ。
躰が動かない。
いや、ていうか、手足の感覚が、ない。
どうしたの?
訊こうとした。
でも、声がでない。
なんだろう?
声帯の代わりに、なんだか身体全体がぷるぷる震えた気がするんだけど。
「すてき」
コウナゴの声がして、縁が虹色に光る視界に見慣れたエルフの美少女顔が入ってきた。
「アンヌコ、あなた、今、どんな姿になってるか、わかる?」
いたずらっぽく瞳を光らせて、コウナゴが訊いた。
私は全身を震わせ、振動で応えた。
「だよね。わかんないよね。いいよ、鏡、見せてあげる」
ブレザーのポケットから、コンパクトを取り出すコウナゴ。
それを片手でパチッと開け、そして私のほうにー。
いきなり、それが起こった。
といっても、最初、私には自分の身に何が起こったのか、まったくわからなかった。
かろうじてわかったのは、体の中に侵入して臓器という臓器に巻きついていたおびただしい数の触手が、一斉に退却し始めたことだった。
「あんあんあんあんあんあんあんあああああああっ!」
凄絶なまでの快感が、私の全身を貫いた。
まるで身体全体がひとつの巨大な性器にでもなったかのような、それほどまでに激しい快感だった。
頭の中で真っ白な閃光がひらめき、文字通り、世界が反転した。
愉楽の奔流に押し流され、私は一時、意識を失ってしまったようだ。
次に自我が戻ってきた時には、すべてが変わっていた。
なに、これ?
世界の見え方からして、何か違う。
肌に触れる空気の感触も、どこか変だ。
躰が動かない。
いや、ていうか、手足の感覚が、ない。
どうしたの?
訊こうとした。
でも、声がでない。
なんだろう?
声帯の代わりに、なんだか身体全体がぷるぷる震えた気がするんだけど。
「すてき」
コウナゴの声がして、縁が虹色に光る視界に見慣れたエルフの美少女顔が入ってきた。
「アンヌコ、あなた、今、どんな姿になってるか、わかる?」
いたずらっぽく瞳を光らせて、コウナゴが訊いた。
私は全身を震わせ、振動で応えた。
「だよね。わかんないよね。いいよ、鏡、見せてあげる」
ブレザーのポケットから、コンパクトを取り出すコウナゴ。
それを片手でパチッと開け、そして私のほうにー。
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