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ヤミイ

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 全裸美青年残虐凌辱ショー…?
 ああ、なんて素敵な響きなのだろう。
 僕は陶然となって、三角木馬の真上で揺れる先生の裸体を見つめた。
 弄られる陰茎の先端から、痺れるような快感が伝わってくる。
 コチコチに勃ってしまったふたつの乳首からも、うずくような快感がやってくる。
 極めつけは肛門の奥だ。
 挿入された指の本数が増えたため、内部が拡張され、しかも指先で直腸壁を擦られる。
 躰に直に与えられるその快感を、視覚から来る興奮がよりいっそう倍加する。
 腰の後ろに回した手首と両の太腿をそれぞれロープで縛られた先生は、椅子に座るような恰好で宙に浮いている。
 そしてその真下で待ち受ける三角木馬の鞍には、ある恐ろしい仕掛けが施されていた。
 木馬の背中は、稜線が鋭角に尖ってまっすぐに臀部まで続いているのだが、その中央、つまり丁度鞍に当たる部分に、ピラミッド型の突起が突き出ているのだ。
 そしてそのピラミッドは、先端が錐のように尖り、見るからに凶器そのものといった剣呑さを醸し出している。
「皆さん、きょうは私の兄のために、ご多忙のところわざわざお集まりいただき、ありがとうございました」
 観客たちを見渡し、珍しくジュリが、そんなかしこまった挨拶をした。
「これは、年に一回、私たちが公開で行っている極秘イベントです。ふだんは有名大学の医学部のエリート学生なのですが、うちの兄はその実矯正がきかないほどの変態性欲者で、こうでもしないと性的欲求を満足できないのです」
 こんなことを、毎年…?
 僕ははにかむようにうつむいた先生の顔を凝視する。
 先生はトレードマークの銀縁眼鏡をかけ、少しウェーブのかかった柔らかい前髪で顔を半分隠している。
「見ての通り、ここは拷問部屋です。中世ヨーロッパの拷問器具を、可能な限り再現しました。ここで兄は毎年この1月2日になると拷問にかけられ、血だらけになりながら絶頂に達します。生まれつき、心臓が弱いにもかかわらず。ですから、正直、兄はいつ発作を起こしてもおかしくはない」
 ジュリの爆弾発言に、まず沈黙が下りた。
 ややあって、口々にざわめき始める観客たち。
 でも、それは、ドン引きしているというのとは、ちょっと様子が違うようだった。
 たぶん、みんな、僕と同じなのだ。
 あの宙づりになっている全裸の美青年。
 きっと、ここに居る誰もが、彼が責め苛まれながら絶命する瞬間を想像して、猛烈に催してしまったに違いない。
「何度もこのイベントを仕切ってきた私は、こう思います。今年こそ、その時ではないかと。そうです。つまり、あななたちは、その貴重な瞬間を目撃することができるかもしれないのです。あの類まれな美貌と美しい肉体を誇る美青年が、残虐極まる拷問の果て、凄まじい勢いで烈しく射精しながら、命を絶たれる瞬間を」
「萌えるわね」
 熱の入ったジュリの言葉が終わると、僕の肛門にクチュクチュ指を出し入れしながら、”厚化粧”がつぶやいた。
「あたしも」
 太い腕で僕を抱きしめ、うなずくナオミ。
「なんだか、見てるだけで、イっちゃいそう」
 と、その時、ジュリがよく通る声を張り上げた。
「では、始めましょう。助清、佐平、兄貴を下ろして。ゆっくりとね」


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