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ヤミイ

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 先生は、狭い机の上で躰を限界まで折り曲げて、顔すれすれまで下がってきたおのれの肉棒を口に咥えている。
 その頬は自分の亀頭の形にふくらみ、じゅぼじゅぼ唾液の音を立てて首を上下に動かしている。
 僕たちが手を放しても先生の躰が元に戻らないのは、先生が夢中で自分の陰茎を頬張っているせいだ。
 よほど気持ちがいいのだろう。
 傍で見ているうちにも、フェラチオの勢いが加速度的に速くなっていく。
 おかげで僕は、自由になった両手で先生のお尻をふたつに割り、ぱっくり開いた肛門を柚葉に見せることができた。
「何かって・・・」
 口ごもりながらも、柚葉の視線は桃のような尻肉の狭間に露わにされた先生の赤い肛門に釘付けになっている。
「ふつう、肛門というのは固く収縮していて、一見したところ、入れ歯を外した老婆の口みたいにすぼまっています。でも、先生のは、違う。いろんな人にしょっちゅう弄られているから、括約筋がゆるんでしまっているのです。ほら、こんなふうにね」
 解説を入れながら、僕はひくひくうごめく先生の肛門の内側を人差し指でぐるっとなぞった。
 たちまち新たな肛門汁があふれ出て、僕の人差し指をてらてら光らせる。
「その、汁みたいなものは、なんでしょう?」
 興味津々といった面持ちで、柚葉が訊いた。
「まさか男性が愛液を分泌するなんて、そんなこと・・・ありえませんよね」
 愛液という単語を口にする時、柚葉は心なしか頬を赤くした。
 生真面目そうな女性だけど、この若さである。
 自慰の経験ぐらいは、それなりにあるに違いない。
「これは僕の推論なのですが」
 しかつめらしい顔をして、僕は言った。
 むろん、先生の肛門にくちゅくちゅ指を出し入れするのは、継続したままである。
「この体液は、カウパー腺液ではないかと思います。すなわち、本来は前立腺で製造されて尿道を通り、亀頭の先から分泌されるはずのカウパー腺液が、一部が直腸の壁をすり抜けて、肛門から出ているのではないかと。その証拠に、これは気持ちがいい時になると分泌されるのです。実は、何を隠そう、この僕も」
「あなたも・・・」
 柚葉が熱っぽい目で、はだけたコートからのぞく僕の裸体を見る。
 粘り着くようなその視線は、明らかに危険な兆候だ。
「どうですか? これを見ても、何も感じませんか?」
 僕は中指と人差し指を差し込んで、先生の肛門をいっぱいに開いてやった。
 奥で鈍く光っているのは、埋め込まれたアナルローターだ。
 肛門が開いたせいで、かすかにローターの振動音が外に漏れてくる。
「私が触るのもいいのですが・・・それより、もっと見たいものが他にあります」
 柚葉が僕の股間に目をやって、それから改めて僕の顔を見た。
「私、BLコミックが大好きなんですけど、ひとつ、不満があって・・・。それは、肝心の性交の場面が、ぼかされている作品が多いことなんです。もっと具体的に、どこをどうしているかが見たいのに・・・」
「つまり、あなたは」
 僕は、だんだんと大胆になってきた柚葉の生真面目そうな顔を見つめ返した。
「僕に先生とアナルセックスしろと、そう言いたいんですね」
「はい」
 柚葉が目の周りを赤く染めた。
「私、今までずっと、肛門性交の詳細を、近くで見たかったんです」

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