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ヤミイ

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 僕は胸の高鳴りをおさえて、ジュリの手の中のオナホールを見た。
 オナホールとは、男性用のオナニー用グッズである。
 ふつうは筒型をしていて、ペニスが挿入できるように中が空洞になっている。
 内壁は女性器の内部を忠実に再現した複雑な形状を呈していて、中にペニスを挿入したまま扱くと簡単にセックス本番の気分を味わえるというわけだ。 
 オナホールには、大きく分けて二種類ある。
 貫通型と非貫通型である。
 貫通型が名前の通り、先の開いたシリコン製の筒であるのに対し、非貫通型は先が閉じている。
 だから、ひとりでオナニーする際には、亀頭の先まで刺激が行き渡る非貫通型のほうが便利といえば便利だ。
 ジュリの手の中の筒を見つめながら、僕は、でも、と思う。
 今は貫通型でなければならないのだ。
 なぜって、それは…。
「行くわよ」
 ジュリが右手で、僕と先生の勃起男根を潰れんばかりに握りしめた。
「か、ふ」
 先生が眼を剥いた。
「くはあ」
 僕も震えるため息を漏らす。
 それほどまでにジュリの握力は強かった。
 だが、目的を考えれば、それも当然だ。
 ジュリは独り用のオナホールに、二本の勃起ペニスをねじこもうとしているのである。
 密着させられて扁平になった僕と先生の亀頭に、ジュリがオナホールを嵌めていく。
「ああっ」
 反射的に僕が腰を引きそうになったのは、他でもない。
 オナホールの入口が狭すぎて僕の仮性包茎ペニスの包皮がひっかかり、中でずるずるっと剥け始めたのだ。
 ズル剥けになった過敏な粘液亀頭の表側を、オナホールの内襞がこすり上げる。
 同時に先生の大人チンポの硬い剥け亀頭が、その濡れた裏筋で僕のうぶな亀頭の裏面をこねたくる。
「予想以上に、きついわね」
 歯軋りしながら、ジュリが僕らの硬くなりすぎた筋肉茎を、ぐりぐりとチクワ型の円筒に押し込んでいく。
「ああ、あはあ、はぶう、きゅうっ」
 極太バイブの茎をお尻とカウンターテーブルの天板の間にのぞかせて、先生が眼を見開いてあられもなく喘ぐ。
「ぎゃふっ」
 極太バイブの台座ごと僕がバウンドしたのは、オナホールの先から濡れ光るふたつの亀頭が現れた時だった。
 ああ、これできょう、何度目なんだろう。
 窮屈な筒にこじられて、僕の包皮は、またしても根元まですっかり剥けてしまっている。
 丸裸にされたハート形の亀頭はカウパー腺液で光沢を帯び、わずかに開いた鈴口から、早くもスキムミルクを滲ませていた。
「さあ、できたわ」
 貫通型オナホールで束ねられ、ふたつの裸体の間で直立する僕らのペニスをほれぼれと眺め、ジュリが言った。
「では、仕上げとして、極太バイブ、スイッチ、オン!」


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