R指定

ヤミイ

文字の大きさ
505 / 869

497

しおりを挟む
 少しずつ、封印された記憶が戻ってきた。
 ここへ来る日、僕を車で迎えに来た先生を出迎えた母と、父。
 その時のシーンがよみがえってきたのだ。
 先生を誘惑しようとでもいいたげな、時代錯誤なムチムチのボデイコンミニドレスの母。
 その隣に、頭頂の禿げた冴えない中年男性が立っている。
 丸眼鏡をかけた、何もかもが丸い、僕の父。
 でも、僕は知っている。
 小5から中1の終わりにかけての約3年間、父は僕の性的パートナーだったのだ。
 そう、あの日までは…。

 父は地方公務員で、地味な性格だった。
 見かけ同様大人しく、人当たりがよくて、どちらかというと、寡黙。
 なのに、どこでどう間違ったのか、隠れた男色家であり、またおぞましい小児性愛者だったのだ。
 裸に剥き、全身を舐め、アナルに小指を入れるところから始めて、父は幼い僕を徐々に調教していった。
 なんとか小指が入るぐらいになると、お風呂場では必ずローションを使われた。
 二本、三本と指を入れても痛くないように、アナルを馴らすためである。
 ペニスの挿入が可能になったのは、中学1年の後半になってからだと思う。
 父のイチモツがいくら貧弱だったとはいえ、ペニスは指よりはるかに太い。
 最初のうちは、痛みのほうが勝っていた。
 だから僕は、入れられるのが嫌でたまらなかった。
 でも、父の機嫌を損ねないようにと我慢しているうちに、だんだん身体のほうが先に感じるようになってきた。
 開花したのは、ショッピングモールのトイレの個室で、いきなり父に犯された時である。
 親子三人の買い物の途中。
 婦人服売り場に行く母と別れると、父はすぐに僕をトイレの個室に連れ込み、ズボンと下着を脱がせた。
 自分も下半身裸になった父は、獣のように血走った眼をしていた。
 僕に片足をバレリーナみたいに高く上げさせると、父は腰をかがめ、剥き出しになった僕のアナルを、斜め下から興奮した如意棒で狂おしく突いてきた。
 まるで人が変わったようだった。
 いつも優しく僕を扱ってくれる父が、ケダモノに変じて、狂ったように僕を貪り始めたのだ。
 しかも、ショッピングモールのトイレという、非日常の空間で。
 貫かれて半ば宙に浮いたまま、僕は叫び、痙攣を繰り返し、そして、逝った。
 ミルクにまみれた僕の勃起ペニスを、父が舐めた。
「おいしいね、おまえのバナナから出る熱いミルクは」
 そう言いながら、陰嚢と肛門を指でまさぐって。

 がー。
 そこまで僕を狂わせながら、ある日突然、父は不能になってしまった。
 急に職場で倒れ、重度の糖尿病で、入院することになってしまったのである。
 父は変わった。
 半年の入院の末、退院してくると、完全な草食系人間に変貌してしまっていた。
 糖尿病から更に前立腺を病んだせいで、性機能をすっかり喪失してしまっていたのである。
 僕に魔手を伸ばすこともなくなり、母との性交渉も途絶えたらしかった。
 そんな父が、家の中で存在感をなくすのに、大して時間はかからなかった。
 思春期に入ると、僕は父のような冴えない中年男に長年抱かれていた自分が嫌になった。
 性行為ができなくなった父は、ただの禿げた小太りのブサメンに過ぎなかったのだ。
 僕は父との記憶を封印し、あふれる性欲をオナニーで解消することで忘れ去ることにした。
 僕は多岐にわたる奇怪な自慰の手法を編み出し、自撮りで貯めた動画を見ながら一日に何度も射精した。
 今思えば、僕は父との行為を忘れるために、ナルシストとしての道を歩むことに決めたのだ…。
 
 



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

BL短編集

田舎
BL
タイトル通り。Xくんで呟いたショートストーリーを加筆&修正して短編にしたやつの置き場。 ※こちらは激しい描写や♡描写のない作品となります。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

処理中です...