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ヤミイ

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 さすがの僕も、こればかりは未経験だった。
 電動オナホールに睾丸を詰め込んで、振動を加えるー。
 確かに、オナニーの最中、睾丸をいじると、気持ち良さが倍加する。
 これまで僕がされてきたさまざまな性行為にしても、そうだ。
 ペニスや乳首、肛門を責められている時、睾丸をニギニギされると、異様に気持ちよくなるのである。
 先生だって、例外ではない。
 僕は先生を責めながら、何度あの睾丸を握ってやったことか。
 潰れんばかりに握りしめて、袋の中の硬いふたつの精巣をコリコリこすり合わせると、決まって先生は逝ったものだ。 
 つまり、睾丸責めというのは、男同士の性行為において、意外な重要ポイントといえるのかもしれなかった。
「なかなか入らないわね」
 ジュリが僕の股間から睾丸を引きずり出し、筒状の電動オナホールの狭い入口にぐいぐい押し込んでいる。
 本来勃起ペニス一本分のサイズに設計された電動オナホに、玉の二つある睾丸を詰め込むのは至難の技なのだ。
「ああ…い、いい・・・」
 精巣の歪む感触に、僕は痺れずにはいられない。
 なんせ、アナルローター、黒人バイブ、尿道バイブ、乳首ローターをひとつの躰にセットされた僕は、全身にたぎる振動と恍惚で、ほとんど痛みというものを感じなくなっているのだ。
「玉をひとつずつ入れたらどうだ。いっぺんにふたつ、詰めようとしないで」
 放っておくと僕の睾丸を本当に潰しかねないと危惧したのだろう。
 たまりかねて、先生がジュリにアドバイスした。
「なるほど、その手があったね」
 ジュリが破顔する。
「前に小説で読んだことあるよ。お風呂の排水口に金玉を吸い込まれた作家の話。結局、最後は、袋の中の玉を傾けるかなんかして、ひとつずつ取り出したんだよね」
「筒井康隆の『陰悩録』だな。ギャルのくせに、なかなかの読書家だ」
「兄貴の部屋の本棚にあるのが、そんなのばっかだったからだよ」
 言いながら、ジュリが電動オナホ―ルの中に、僕の精巣をひとつずつ詰め始めた。

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