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ヤミイ

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「OK。やっとできたよ」
 精巣をひとつずつ移動させることによって、ジュリは無事、僕の睾丸を電動オナホールに押し込むことに成功したようだった。
 ジュリが手を放すと、袋を呑み込んだ筒状のオナホールは必然的に僕の股間からぶら下がることになり、陰嚢のつけ根を引っ張られるような感触に、僕は興奮した。
 これからどうなるのだろう。
 胸の底がウズウズして、期待感で心臓の鼓動が半端ない。
「じゃ、行くよ」
 ジュリが言って、電動オナホール本体のスイッチをオンにした。
「あああっ!」
 僕はのけぞった。
 揉まれる。
 睾丸が、マッサージ機にかけられたかのように、凄い力で、ぎゅうぎゅうと。
 袋の中で、アーモンド形のふたつの精巣がぶつかり、軋むのがわかった。
 ギリ、ギリ、ギリ…。
 袋の中の固い玉が変形し、揉まれる衝撃で袋の皮が引っ張られて、勃起ペニスの包皮に連動する。
 尿道バイブを突き立てられた僕の亀頭には、ジュリが再び長すぎる包皮をかぶせていた。
 今、その包皮が、睾丸の収縮によって、微妙に前後に動き、濡れ亀頭の表面をこすり始めたのだ。
 ただでさえカチカチに勃起しているペニスが、バシンっとバネのように跳ね上がった。
 まだそんな余力があったのかと、我ながら感心するほどの怒張ぶりだった。 
 聳え立った僕の筋肉棒をほれぼれと見つめて、先生がつぶやいた。
「これを、両手で扱いてやったら、どうだろう? 尿道バイブの内側からの刺激に、手淫による外側からの刺激が加われば、いい加減、こいつも狂うんじゃないか?」
「さっきみたいに、余った包皮の中に指を突っ込んで、生で亀頭の周囲を愛撫してやるのもいいだろうね。正直、包皮と亀頭のすき間の部分って、他人に触られると無茶苦茶気持ちいいんだよね。あたしもまだ剥けてない時、よくパパにやられたもの」
 昔を懐かしむような口調で、ジュリが言った。
 パパにやられた・・・。
 恍惚とした頭で、僕はぼんやり思った。
 やっぱり、この兄弟、僕と似ているんだ。
 実の父親に犯されて、こんなふうに鬼畜になってしまったところとか…。
 おそらくジュリもそうだったのだろう。
 嫌悪感とともに、僕は思い出す。
 父親との行為にたまらない吐き気を覚えながら、中学生にもなると僕の躰はいつしか感じるようになっていた。
 そして、父の巧みな愛撫にその都度嬌声を上げさせられ、躰を海老反りにして、性器を狂ったように勃起させ、天井に届きそうなほど精液を噴き上げ、何度も何度も絶頂に達したものなのだ…。


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