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息詰まるような一瞬、苦しげに先生の口が動いた。
「い、いえない…」
目尻から溢れた涙が、紅潮した頬に糸を引いている。
「これでもですか?」
握力を強め、握ったものを、揉みしだく。
「くあ」
精巣を硬い陰茎の海綿体に擦りつけられ、先生が呻いた。
パンパンパン。
先生の両腿を深く脇に抱いて、がむしゃらに腰を打ちつけてやる。
勃起すると僕の陰茎は先生のものに匹敵するほど長くなる。
それを肛門から直腸にまでねじ込み、突き当りの壁にぶち当てる。
障害物となっているのは、前立腺に接した部分の直腸壁で、これは本人の性的興奮に伴って隆起する。
亀頭が障害物に当たったということは、射精してもなお、先生が烈しく欲情している隠せぬ証拠と言っていい。
「言いなさい。誰とやるのが、一番、気持ちいいんです? 僕ですか? それとも、ジュリ?」
僕は両手で先生の屹立肉棒を挟み、擂り粉木のようにこすり始める。
両手を高速で右左右左と動かし、勃起したペニスをねじってやるのだ。
「ち、ちがう…」
喘ぎ声の合間から聞こえた先生の返事は、衝撃的なものだった。
カッと頭に血がのぼるのがわかった。
僕でも、ジュリでもない?
そんなー。
そんなことって、ある?
「どういうことですか? じゃあ、元婚約者の、塁なんですか? でも、塁は女ですよ? あ、それとも、やっぱり、マゾヒストの先生は、マッチョな助清と佐平に凌辱されるのが好きだとか?」
「いや…その、誰でも、ない…」
僕にペニスを擦り立てられ、口の端からよだれを垂らして、先生が言う。
「お、おまえの…知らない…相手…」
僕の知らない相手?
なんてことだ。
先生には、僕らのほかにも、セフレ、いや、恋人がいるというのか?
「聞き捨てならないですね」
僕は憎々しげに吐き捨てた。
ずぼっ。
肛門から乱暴にペニスを引き抜くと、先生を引きずり上げ、ソファの上に立ちあがらせる。
躰を窓の外に向け、後ろから手を伸ばして、勃起ペニスを握ってやる。
「な、なにを…ああっ!」
後ろ手に手首を握り、どんと肩で押すと、先生が全裸でガラス窓に貼りついた。
窓の外は狭い庭と低い生垣があるばかりで、その向こうは公道だ。
公道に沿ったこちら側の舗道を、会社帰りのOLや部活帰りの女子高生たちが列をなして通り過ぎていく。
彼女らに向かって、両手で先生の勃起ペニスを扱き、ガラス窓に濡れた亀頭を押しつけてやる。
亀頭から滲む精液でガラスに円を描いていると、女子高生のグループのひとりがふとこちらを見た。
ひっ。
少女が眼を見開き、息を呑むのがわかった。
外が暗く、部屋の中が明るいため、向こうからはこっちの様子が映画館の大画面のようによく見えるのだ。
女生徒たちの集団が立ち止まる。
なにあれ?
口々に言いながら、先生のほうを指差している。
僕は先生の肩越しに、手招きした。
もっと見たかったら、近くに来ていいよ。
もちろん、その合図だった。
「い、いえない…」
目尻から溢れた涙が、紅潮した頬に糸を引いている。
「これでもですか?」
握力を強め、握ったものを、揉みしだく。
「くあ」
精巣を硬い陰茎の海綿体に擦りつけられ、先生が呻いた。
パンパンパン。
先生の両腿を深く脇に抱いて、がむしゃらに腰を打ちつけてやる。
勃起すると僕の陰茎は先生のものに匹敵するほど長くなる。
それを肛門から直腸にまでねじ込み、突き当りの壁にぶち当てる。
障害物となっているのは、前立腺に接した部分の直腸壁で、これは本人の性的興奮に伴って隆起する。
亀頭が障害物に当たったということは、射精してもなお、先生が烈しく欲情している隠せぬ証拠と言っていい。
「言いなさい。誰とやるのが、一番、気持ちいいんです? 僕ですか? それとも、ジュリ?」
僕は両手で先生の屹立肉棒を挟み、擂り粉木のようにこすり始める。
両手を高速で右左右左と動かし、勃起したペニスをねじってやるのだ。
「ち、ちがう…」
喘ぎ声の合間から聞こえた先生の返事は、衝撃的なものだった。
カッと頭に血がのぼるのがわかった。
僕でも、ジュリでもない?
そんなー。
そんなことって、ある?
「どういうことですか? じゃあ、元婚約者の、塁なんですか? でも、塁は女ですよ? あ、それとも、やっぱり、マゾヒストの先生は、マッチョな助清と佐平に凌辱されるのが好きだとか?」
「いや…その、誰でも、ない…」
僕にペニスを擦り立てられ、口の端からよだれを垂らして、先生が言う。
「お、おまえの…知らない…相手…」
僕の知らない相手?
なんてことだ。
先生には、僕らのほかにも、セフレ、いや、恋人がいるというのか?
「聞き捨てならないですね」
僕は憎々しげに吐き捨てた。
ずぼっ。
肛門から乱暴にペニスを引き抜くと、先生を引きずり上げ、ソファの上に立ちあがらせる。
躰を窓の外に向け、後ろから手を伸ばして、勃起ペニスを握ってやる。
「な、なにを…ああっ!」
後ろ手に手首を握り、どんと肩で押すと、先生が全裸でガラス窓に貼りついた。
窓の外は狭い庭と低い生垣があるばかりで、その向こうは公道だ。
公道に沿ったこちら側の舗道を、会社帰りのOLや部活帰りの女子高生たちが列をなして通り過ぎていく。
彼女らに向かって、両手で先生の勃起ペニスを扱き、ガラス窓に濡れた亀頭を押しつけてやる。
亀頭から滲む精液でガラスに円を描いていると、女子高生のグループのひとりがふとこちらを見た。
ひっ。
少女が眼を見開き、息を呑むのがわかった。
外が暗く、部屋の中が明るいため、向こうからはこっちの様子が映画館の大画面のようによく見えるのだ。
女生徒たちの集団が立ち止まる。
なにあれ?
口々に言いながら、先生のほうを指差している。
僕は先生の肩越しに、手招きした。
もっと見たかったら、近くに来ていいよ。
もちろん、その合図だった。
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