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ヤミイ

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 僕の目論見通り、”観客たち”が集まってきた。
 生垣の向こうに固まって、互いにつつき合いながら、こちらを注視している。
 さっきの女子高生のグループだけでなく、何人か若いOLや中年の主婦らしき女性も混じっていた。
「や、やめろ…」
 先生は顔を背け、眼を閉じている。
 そのくせ、ガラス窓に貼りついたまま、股間を隠そうともしていない。
 後ろからハグして触っている先生の乳首は、アンズの実のようにもうカチコチだ。
 むろん、股間もそうだった。
 観客たちの眼には、ガラス窓に密着した巨大な勃起陰茎の裏側が如実に見えてしまっているに違いない。
 先生は、視られることで、よりいっそう、興奮を高めているのである。
 せっかくの観客だ。
 こうなったら、もう少し、サービスが必要だろう。
 僕は先生をガラス窓から引きはがした。
 僕より体格がよく、背も高いのに、先生はまるで抵抗しようとしない。
 僕の言いなりになっていれば、とことん気持ちよくなれると信じ込んでいるかのようだ。
 なんだか、等身大のラブドールを運ぶような気分だった。
 こんな素敵なラブドールがあれば、ぜひ一体、欲しいと思う。
 美しい躰と顔、そして伸縮自在の大きなペニスと、感度抜群の官能の穴を備えた、完璧な肉人形ー。
 弛緩した先生の裸身を、引きずるようにして部屋の中央まで移動させ、炬燵の上に仰臥させた。
 箪笥の中に見つけた4枚のフェイスタオルで、仰向けにしたまま、先生の四肢を炬燵の脚に縛りつけてやる。
 これだけ部屋の中が明るければ、炬燵板に全裸で磔にされた先生は、外からもよく見えるはずだった。
 その証拠に、全裸美青年の凌辱シーンを少しでも近くで見ようと、観客たちは低い生垣から申し合わせたように一斉に身を乗り出している。
「ああ…な、なにを…?」
 大の字になった裸身の中心から、湯気の立つ肉の恥棒をそそり立たせ、先生が訊いてきた。
「お仕置きです」
 先生の勃起乳首に、ひとつずつ洗濯ばさみを取りつけながら、僕は言った。
「くうう…」
 血のにじむほど乳首を挟まれて、先生が反り返る。
「僕の愛を踏みにじった罰です」
 机の引き出しから、あの器具を二本、取り出した。
 どちらも自分用に通販で購入したものである。
 自分用というのは、むろん、オナニーのための道具であるということだ。
 そして、もうひとつ。
 これも使ってみよう。
「また、逝かせるのか…? 俺だけを。さっきから、俺だけが、逝かされている…」
 先生が、僕の手の中のモノを見て、複雑な表情をその美しい顏に浮かべるのがわかった。

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