[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也

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第四章

第三十話

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 沙織の自室にはベッドと机があり、その机の上には悟の写真が飾られている




「んっ……はあっ……///」




 制服を脱ぎ下着姿になった沙織は、悟の写真と見つめ合いながらG行為を始めた





「はぁっ……はぁ……あっ……んん///」




 そして続けて沙織は、自分のむねを揉みしだき始めた




 その先端はすでに硬くなっており、敏感な部分を指先で刺激していくと、徐々に甘い声が漏れ始める




「あっ……んくぅっ……はあぁっ……んっ!///」



 彼女は指先でそれを摘まんだり弾いたりして更に快感を貪る




「んっ♡……はぁっ……あぁっ♡」



 彼女の口から更に甘い吐息が漏れ始める




 さらに彼女は下着の上から自分のまたに手を伸ばし、指先で秘所を刺激し始めた



「あっ♡……ああぁんっ♡……んん~♡」



 彼女の喘ぎ声が部屋中に響き渡る




 そして次第に沙織の手の動きが激しくなり、彼女の身体がビクビクと痙攣し始める



「はぁっ……はっ……んぅ……っ!///」





「はぁっ……はぁっ……」



 彼女は大きく身体を跳ね上げながら絶頂を迎えて、肩で息をしながら満足げな表情を浮かべて余韻に浸っていた





「ふぅ……」



 しばらくして沙織は、ベッドの横に置かれたティッシュで手についた愛液を拭き取る




 そして机の上の悟の写真立てを大事そうに胸に抱き抱えると、彼女は小さく呟いた




「少し早いかも知れないけれど、あの計画を実行しようかしら……」







 ◆◆◆



 ――沙織が転校してきた翌日の放課後




 放課後になって早々、沙織は俺の席の前に立って話しかけてきた



「緒方くん……少しいいかしら?」




「ああ、別に良いけど……何の用だ?」



「少しだけ、二人きりで話がしたいのだけれど……いいかしら?」




 (二人きりで話?……正直かなり怪しいが、下手に教室で話をして周りに俺が特異体質だって事がバレるのは避けたいし……ここは、沙織が何処まで、何を知っているのかを知るためにも着いて行って見るのもアリだな……)





「時間はあるから、別に構わないけど……」




「そう、貴方ならそう言ってくれると信じていたわ」



 すると沙織は俺の手を取り、教室の外へと連れ出した






 そして人気のない場所まで移動すると、彼女は立ち止まった




「それで、話って何だ?……まさかとは思うけど、俺と付き合いたいとかじゃないだろうな?」



 冗談交じりに俺が言うと、沙織は真剣な表情のまま答える




「それは少し違うわ。私が今あなたと話したいのは……もっと重要な話よ」



「重要な……話?」



「ええ。例えば……貴方が持っている能力のこととか……」



「……っ!」



 俺は息を吞む



 (この女、どこまで知っているんだ……?)




「お前、何を言って……」



「ふふっ……私には隠さなくてもいいのよ」




「い、いったい、何の事か分からないな」



「緒方くん……貴方、特異体質よね?」



「そ、それは……」



 彼女の問いに対して何も言い返せず、ただ黙って俯くしかなかった




「安心して、別にその事を突然、急に大々的な形で広めようって訳じゃないわ……むしろその体質のおかげで、貴方はこの世界を救う救世主になれそうって話をしに来たのよ」



「お、おい……いきなり何を言い出してるんだ?お前は……」



 すると沙織は妖艶な笑みを浮かべながら言った





 そして俺に近づいてきて耳元で囁くように語り始める



「ねぇ緒方くん。貴方も知ってると思うけれど……この現実世界とは別に『異世界』という場所があるの。そしてそこは、私達が今いるこの世界とは似て非なる場所なのよ」




 (は……?異世界?沙織は一体、何の話をしているんだ……??)





「貴方はこことは別の……男女比が5:5の世界から転移してきた男性……だから、経験人数が何人だろうと生きていく事ができる」




 (こいつは急に、何を言ってるんだ?……確かに、それなら俺がこの世界では異質とされる特異体質である事の説明は付くが……)





「か、仮にそうだったとしても……どうして、沙織がそんな事を知っているんだ?」



「ふふっ、それはね――
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