僕の彼女は、男子高校生

ぱるゆう

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別れ

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それは、バイト後に、由紀の部屋で、由紀の口から、突然、発せられた。

『ねぇ、優斗。私達って結婚しなきゃいけないのかな?』

『えっ、僕はそのつもりだけど』

『はっきり言って、私達の体の相性は最悪だと思うのよ。ユウはすぐ、激しく動きたがるし』

『まぁ、確かに良い方ではないと思う』

『やっぱり。ユウはそう言うと思った。この前、前に話した彼としてみたんだけど、優しくしてくれたの』

『ふ~ん。だから?』

『ユウは、玲香ちゃんとしてみて、どうだった?』

『良かったよ』

『だったら、いいじゃない。無理して私とするよりも』

『無理して、由紀としてないよ』

『私はまた彼とする約束してるから。あなたも玲香ちゃんとすれぱ?』

『由紀がするのと、僕が玲香ちゃんとするのは別の話だろ』

『確かに、優斗がどうするかは私には関係ないけど』

『こんなんで別れて、マスター達、悲しむよ』

『考えたんだけど、私達が結婚しなくても、喫茶店継ぐことはできるんじゃない?』

『分かんないよ。マスターがそれでもいいって言うかなんか』

『私と共同経営ってこともできるし』

『まぁ、それなら可能かも·····』

『だったら、私達、もういいんじゃないかな?』

『由紀、ちゃんと考えようよ』

『さっきから、考えたらって言ってるでしょ』

『分かったわ。今からしましょ』

『いや、今するのは·····』

『ほら、そうなるでしょ。今、私達がすれば、私は彼と、あなたは玲香ちゃんと比べてしまう』

『反論できないな』

『もう私達がする意味がないのよ』

『そうかもしれないけど』

『だったら、私達が付き合っている意味はないってことになるわね』

『でも』

『じゃあ、彼女があなたとしないで、他の人とするってことでいいの?』

『それは無理だよ』

『それなら、答えはひとつでしょ』

『·····分かったよ』

『とりあえず、しばらくはお父さん達ちは内緒で。面倒くさいから』

『由紀は彼とずっと付き合えるの?』

『そんなの分かんないわよ。それ聞いてどうするの?仮の彼氏として、彼と別れるのを待つつもり?』

『それでもいいけど』

『勝手にすれば?私はもう別れたことになってるから』

『由紀、僕が悪いところは直すよ』

『じゃあ、セックスて満足しなくても、少しでも嫌な顔しない?今から試すわよ』

『分かった。しようよ』

『ユウ、これが最後になるかもね』

優斗は緊張した。多分無理だと分かっていた。

由紀は裸になった。

優斗も服を脱いでいく。

パンツを脱いだ。やっぱり肉棒は立っていない。

『それ、どういう意味?私とはしたくないってこと?』

『ちょっと待って、すぐ立つから』

優斗は肉棒をしごいた。しかし、全く反応しない。

『あれ?どうしたんだよ。こんなことって。僕は由紀と別れたくないんだよ。頑張ってくれよ』と優斗は涙を流した。

『これが本当に最後だからね』と由紀は口に咥えた。

由紀が口の中で、舌を動かしているのが分かる。でも、分かるだけだった。

『もう体が拒否してるじゃない』由紀は服を着た。

『ほら、早くみっともないもの隠して』と優斗の服を投げた。

優斗は服を着た。

『じゃ、さよなら。バイトでは普通にしてよね』

『ごめん。恥かかせて、本当に申し訳ありません。今までありがとうございました』と頭を下げ、部屋を出た。


帰り道、優斗は泣いた。

『何が、何があっても僕と由紀は結婚するだ!何が、由紀がいない未来が想像できないだ!

僕の一人相撲じゃないか!

あぁぁ、こんなことで別れるなんて』

寂しさが限界に達した優斗は、電話をかけた。

『もしもし、ゆうくん?どうしたの?電話なんかしてきて』

『由紀と別れた』とぼそっと言った。

『えっ何?由紀ちゃんがどうしたの?』

『由紀と別れたんだ』とはっきり言った。

『えっ!どうして?何があったの?』

『由紀が新しい彼の方がいいって』

『今どこ?』

『バイトから帰ってるところ。
あの~玲香さ。こんな僕で良かったら、付き合ってください』

『こんな私で良かったら、よろしくお願いします』

『うん。玲香がいて良かった』

『ゆうとくん。私がいるから、もう泣かないで』

『うん。もう泣かないよ。また明日、学校で』

『うん。学校で』

『ありがとう。玲香』

『もう電話切るよ』 

『玲香が切って』

『ゆうくんが切ってよ』

『じゃあ一緒に、せ~の』優斗は電話を切り、夜空を見上げた。

『次に進もう。玲香を幸せにするために』


次の日、学校で
『えっ、由紀ちゃんと別れたの?』

『そう』

『それで、玲香ちゃんと付き合うって』

『そう』
 
『信じられない。優斗くんと由紀ちゃんが別れるなんて』

『まぁ、そういうことだから。別に由紀と喧嘩したわけじゃないから、今まで通りでね』

『よく分かんないけど、分かった。とりあえず玲香ちゃん、良かったね』

『うん』

『なんか私、蚊帳の外?』

『そんなことないよ。別に今までと何も変わらない。なっちゃんの前でイチャイチャしないから。ねっ玲香」

『うん。夏樹ちゃんの前では我慢する』

『も~、それがイチャイチャしてるっていうの!元々優斗くんは私のものなのに!』

『おいおい、いつそうなった』

『だってチューだってしたし』

『歴史を自由に書き換えるな』

『あれ?してなかった?夢だったのかしら?』

『現実と夢を間違わないでください』

『じゃあ、現実にする』

『学校では、流石に』

『それなら放課後、校舎裏で』

『少女漫画じゃないんだから』

『フフフッ。ゆうくんも夏樹ちゃんも面白い』

『まぁ、優斗くんなら、いつでもチャンスあるから、いいか』

『なんか引っかかるなぁ』

『私はいいわよ、夏樹ちゃんなら』

『玲香、なっちゃん、本気にするから』

『玲香ちゃん、大丈夫。したとしても友達としてだから』

『なんでする前提なんだよ』

『優斗くん、今日なんかイジワル』

『私もそう思う』

『おいおい、なんで僕が悪いことになってるんだよ』

『フフフッ』と2人は笑った、

『分かったよ、僕が悪かったよ』

『ハッハッハ』2人は大笑いした。

『先が思いやられる』
 


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