僕の彼女は、男子高校生

ぱるゆう

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アキノのボディーガード 4

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「好きな人いるんでしょ?どんな人なの?何で告白しないの?ゆ~くんから告白されたら断る人なんていないのに」

「そんなに一度に聞かないでよ」

「ねぇねぇ、どんな人?」

「お嬢様で、とっても綺麗な人なんだ」

「お嬢様?大っきい家に住んでるとか?」

「うん、ビックリするくらい大きい」

「へぇ~、お金持ちなんだ」

「うん。あっ、別に逆玉の輿狙いとかじゃないからね」

「フフフッ、逆玉ね。それで美人なんだ?」

「うん、とっても綺麗なんだ」

「私は?」普段、顔のことを気にしないアキノだったが、ここまで言われたら張り合いたくなってきた。

「えっ!もちろんアキノさんも」

「あ~ちゃん」

「あっ!あ~ちゃんは可愛いと思うよ。僕が出会った中でもトップスリーに入る」

「ナンバーワンは?」

「えぇっ!・・・もちろん、春奈さん」

「春奈って言うんだ」

「あっ!」勇吏は口が滑ったと気付いた。

「内緒にしてね」勇吏はお願いという気持ちを込めて言った。

「フフフッ、言っても誰もわからないよ」

「父さんは分かるから」

「お父さんも知ってるんだ?」

「うん」

「あっ!ここが大学」と校門をくぐった。

「あっ!大丈夫?僕が入って」

「誰も分からないわよ」

ふと勇吏は辺りを見回した。大勢と視線が合った。

「なんか見られてるよ」

「そう?いつものことよ」

「そうなんだ。大変だね」

「ずっと昔からよ。もう慣れるしかないわ。ゆ~くんの英語みたいにね。フフフッ」

「ハッハッハッ、ホントだ」

「それで、ナンバーツーは?」

「えっ?まだ続けるの?」

「だって、気になるじゃん」

「家族は外してるからね」

「分かった」

「ナンバーツーは、あ~ちゃん」

「えっ!嬉しい」顔のことで、初めて嬉しいとアキノは思った。

「当然だよ。こんなに可愛いんだから」

「へへへッ」アキノは照れた。

「それで、ナンバースリーは?」

「世羅さんかな」

「世羅さん?」

「高木世羅。モデルの」

「えっ?何で急にモデルが出てくるのよ」

「えっ?春奈さんのお母さんだから」

「はぁ?高木世羅と知り合いなの?」

「うん、父さんの元カノが、世羅さん」

「えっ!ホントに?あっ、確かに高木世羅って、お嬢様だ」

「うん、だから春奈さんもお嬢様」

「お嬢様で美人って納得した」

「分かってくれた?」

「うん」



そこで
「おはよう、アキノ」と声がかかった。

アキノが振り返ると、講義仲間の女子3人組だった。

「おはよう」とアキノは返した。

「で、誰?」と言う3人組は、勇吏をガン見していた。というか、その周りの人も足を止めて見ていた。

「あぁ、ゆ~くん、私の彼。誰も信じてくれないから、連れてきたの。あっ、でもうちの学校じゃないから、内緒ね」

「内緒って・・・」3人組は周りを見渡した。

「あ~ちゃんと仲良くしてれて、ありがとうございます」と勇吏は笑顔で少し頭を下げた。

「はぁ~」と3人組だけでなく、周りの人もため息をついたような気がした。

「なんかやってるの?凄い身体だけど」と3人組の一人が言った。

確かに腕は太くて固い、アキノは勇吏を見上げた。

「陸上と格闘技をやってます。でも、格闘技は本格的じゃないけど」と勇吏は言った。

「そうなんだ。イケメンで背が高くて、優しそうで、強い・・・・」と一人が呟いた。

「大学生?」

「はい、大学1年です」

「どこの?」

「えっ!言っちゃっていいのかな?」と勇吏はアキノを見て言った。

「う~ん、それは内緒ってことで」アキノは言った。遠距離恋愛だと分かると、意味がなくなる可能性があると思ったからだ。

「えっ?」3人組は声を揃えた。

「まぁまぁ」とアキノは笑って誤魔化した。

「じゃあ、講義行ってくる。カフェテリアで待ってて。2時限目はないから、後で行く」

「うん、分かった」と勇吏は立ち止まった。そして、組んでいた腕を離して3人組と歩いていくアキノを見送った。

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