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無事に入学行事も終わり、僕は重い気持ちのまま、先生の研究室に向かっている。
「あぁ、ここだ」ウィステリアと書かれた札がかかっている頑丈そうな古い扉の前に立った。
「ふぅ~」と息を吐き出す。
「ここで逃げ帰っても、明日顔を合わせないとならないんだ」僕は覚悟を決めて、ドアノブに手をかけようとしたら、扉が開いた。
「遅い!さっさと入ってきなさい」と目の前を覆い尽くす山積みの本や段ボールの奥から声が聞こえた。
「しっ、失礼します」僕はやっと通れる隙間を歩いていく。
すると、先生が、山積みになった本がある大きな机に座っていた。
「すっ、すいません。今日は失礼なことを言ってしまって」僕は頭を下げた。
「罰として、この部屋の掃除をやりなさい」
「えっ、こっ、この部屋をですか?」
「なぜか、数日もしないうちに、こんなになってしまうのよね」
「あのぉ、僕はFランクで魔法がほとんど使えないので、時間かかりますよ」
「何?ユウタ君は区別してほしいの?」
「いえ、決してそのようなことはして欲しくありません」
「別に今日中に全部やれとは言わないわ。ただ、さっきも言ったけど、あっという間にこうなる。それがどういうことか分かるでしょ?」
「グズグズしてると、永遠に終わらない」
「まぁ、そういうことよ。頑張ってね。ウフッ」
「はい、分かりました」僕は先生にとって丁度いいタイミングで、虎の尾を踏んだ獲物だったらしい。
「先生、本はどういう体系でしまったらいいですか?」
「おっ!そんなこと聞くなんて、本は好きなのかしら?」先生は机から1枚の紙を取り出して、渡してきた。
綺麗に細かく本の場所が書かれていた。
「こんな細かい作業ができるのに」僕は呟いた。
「何か言った?」
「いえ、別に」僕は手を動かした。
「さっきの質問の答えは?」
「すいません。何でしたっけ?」手を止めずに聞き返した。
「本が好きかって話」
「あぁ、そうでした。僕がFランクって分かってから、両親が医術や魔術の先生を色々呼んで、なんとかしようとしてくれたので、自分でも何かしようと思って、魔術の本は色々と読みました。
だから、僕には使えない魔法の知識はいっぱいつきました。時間の無駄だったことを除けば、本を読むのは楽しいです」
「そうなの。ねぇ、掃除が終わった後でいいから、私の研究を手伝わない?」
「研究?なんの研究をしてるんですか?」僕は、チラリと先生を見たが、すぐに手を動かした。手を止めて話し込んでいると、一生、このままだ。
「魔法よ」
「先生が知らない魔法なんてあるんですか?」
「もちろんよ。魔法はあらゆる可能性を秘めている。特に私は魔族と戦って、魔族独自の魔法を体験した。魔族も人間も魔法を使えるのに、なぜ、こうも別れてしまったのか?興味ない?」
「まぁ、言われてみれば、確かに不思議です。でも、そんなことが分かるのは、相当昔の本ですよね?そんな本、存在するんですか?」
「まだ見つかってないから、私にも分からない。もしかしたら、ないかもしれない。ただ調べる過程で人間が知らないような魔法に出会うかもしれない。ワクワクするじゃない」
「残念ながらワクワクはしません。僕には縁のないことなんで。魔力がいらない魔法なら、興味ありますけど」
「それは、どうかしらね。魔力という対価を支払って、魔法という力を与えられる。魔力のいらない魔法なんて、何も無いところから、金が湧き出るようなものよ」
「そんなこと分かってますよ。散々本読んだんだから」僕は少しムッとしたが、
「そんなことより、不思議なことがあるんですが、聞いてもいいですか?」
「何よ。変なこと聞かないでよ」今朝のことがあったので、先生は少し警戒したらしい。
「先生クラスなら、王国の研究所にいてもいいはずですよね?なぜ、こんな町にいるんですか?」
「あぁ。確かに昔はいたわよ。でも、古くからいる研究者に邪魔されるのよ。だから面倒くさくなって辞めてやったわ』
「なるほど、好きな研究ができないと」
「そうよ」
少し部屋が広くなってきた。すると、奥に開きっぱなしの扉が見えた。
僕は嫌な予感がした。
「先生、あの扉の奥って」
先生は本から顔を上げた。
「あぁ、私の寝室よ」
「えっ!学校に寝泊まりしてるんですか?」
「帰る時間が勿体ないし、夜、あって閃いてもすぐに調べられるし、ベストなことよ」
「確かにそうかもしれないですけど」僕はそう言って、その先は飲み込んだ。
そんなんだから、男が寄って来ないんですよ。
「食事はどうしてるんですか?」
「朝は運動不足解消でジョギングするついでに買って来てるわ。昼は給食だし、夜はお菓子かな」
確かに開かれたお菓子の袋が散乱していて、窓際には段ボールに入ったお菓子の袋が見えた。
「あぁ!」僕は、本よりもゴミの方が気になってしまった。
「先生、ビニール袋はありますか?」
「えっ!本は捨てないでよ」
「本はゴミじゃないから捨てませんよ」
「え~と、寝室にあるかもしれないわ。探してみて」
「えっ!」
「大丈夫、寝室は綺麗にしてるから。あっ、タンスの中はないから見ないでよ。興味はあるかもしれないけど。フフフッ」と先生はニヤニヤした。
「そんなことしません!」僕は叫んだ。少し顔が熱くなった感じがした。きっと赤くなっていたかもしれない。
僕は寝室に向かった。
「失礼しま~す」僕は呟きながら、中を覗いた。
そして、すぐにため息をついた。
やっばり・・・
僕は先生の方を振り返り、
「先生、服が散乱してますけど、泥棒でも入ったんじゃないですか?」と嫌味を言った。
「あぁ、いつもその状態だから、気にしないで」
「はぁ」どこが綺麗にしてるんだよ、と心の中で吐き捨てた。
僕はビニール袋を探した。
ベッドやテーブル、椅子には、たくさんの服がかけられている。
しかし、臭くはない。洗濯はしているようだ。
積まれた服をつまみ上げた。
「うわっ!」僕は大声を出して、すぐに手を離し、後ずさった。
「大丈夫~」と書斎の方から声が聞こえる。
「だっ、大丈夫てす」と大きい声で言った。
「タンスの中じゃないのかよ」と呟いた。僕はもう一度見たい気持ちが湧いてきたが、この年で変態になりたくないので、止めた。
「あぁ、片付けたい。そうすれば、すぐに見つかるんだ。でも、爆弾が張り巡らされている可能性が高い。迂闊に触れない」
僕は諦めることにして、書斎に戻った。
幸い、明日は金曜日で、まだ半日の授業だ。週末もある。
「見つかった?」
僕はドキリとした。反射的積まれた服の下にあったものを思い出してしまった。
「いっ、いえ。見つかりませんでした」
「えっ!」先生が立ち上がろうとしたので、
「今日は両親に何も言ってないので、遅くなると心配するかもしれません。だから、もう帰ろうと思います。明日の放課後と、週末、片付けに来たいんですけど、いいですか?」
「あぁ、いいわよ」
「両親には、先生に魔法のことで、特別に相談にのってもらうと言っておきます」
「うん。分かったわ」
「それと」
「何かしら?」
「週末、学校の厨房を使えるように頼んでおいてくれませんか?」
「厨房?何するのよ」
「先生の健康が心配なので、僕が料理を作ります」
「うわっ、嬉しい~」先生は立ち上がって、僕に抱きついてきた。ちょうど、顔の前に上のボンキュッボンが当たり、いい匂いがした。
僕は顔を上げて
「先生の好きなもの作りますから、明日帰るまでに教えてください」
「うん、分かったわ」先生は体を離した。
「では、失礼します」僕は頭を下げた。
「気をつけてね」
僕は部屋を出て、ドアを閉めた。
そして、ドアに背中を付けたまま、座り込んだ。
胸の鼓動がヤバかった。
「あぁ、ここだ」ウィステリアと書かれた札がかかっている頑丈そうな古い扉の前に立った。
「ふぅ~」と息を吐き出す。
「ここで逃げ帰っても、明日顔を合わせないとならないんだ」僕は覚悟を決めて、ドアノブに手をかけようとしたら、扉が開いた。
「遅い!さっさと入ってきなさい」と目の前を覆い尽くす山積みの本や段ボールの奥から声が聞こえた。
「しっ、失礼します」僕はやっと通れる隙間を歩いていく。
すると、先生が、山積みになった本がある大きな机に座っていた。
「すっ、すいません。今日は失礼なことを言ってしまって」僕は頭を下げた。
「罰として、この部屋の掃除をやりなさい」
「えっ、こっ、この部屋をですか?」
「なぜか、数日もしないうちに、こんなになってしまうのよね」
「あのぉ、僕はFランクで魔法がほとんど使えないので、時間かかりますよ」
「何?ユウタ君は区別してほしいの?」
「いえ、決してそのようなことはして欲しくありません」
「別に今日中に全部やれとは言わないわ。ただ、さっきも言ったけど、あっという間にこうなる。それがどういうことか分かるでしょ?」
「グズグズしてると、永遠に終わらない」
「まぁ、そういうことよ。頑張ってね。ウフッ」
「はい、分かりました」僕は先生にとって丁度いいタイミングで、虎の尾を踏んだ獲物だったらしい。
「先生、本はどういう体系でしまったらいいですか?」
「おっ!そんなこと聞くなんて、本は好きなのかしら?」先生は机から1枚の紙を取り出して、渡してきた。
綺麗に細かく本の場所が書かれていた。
「こんな細かい作業ができるのに」僕は呟いた。
「何か言った?」
「いえ、別に」僕は手を動かした。
「さっきの質問の答えは?」
「すいません。何でしたっけ?」手を止めずに聞き返した。
「本が好きかって話」
「あぁ、そうでした。僕がFランクって分かってから、両親が医術や魔術の先生を色々呼んで、なんとかしようとしてくれたので、自分でも何かしようと思って、魔術の本は色々と読みました。
だから、僕には使えない魔法の知識はいっぱいつきました。時間の無駄だったことを除けば、本を読むのは楽しいです」
「そうなの。ねぇ、掃除が終わった後でいいから、私の研究を手伝わない?」
「研究?なんの研究をしてるんですか?」僕は、チラリと先生を見たが、すぐに手を動かした。手を止めて話し込んでいると、一生、このままだ。
「魔法よ」
「先生が知らない魔法なんてあるんですか?」
「もちろんよ。魔法はあらゆる可能性を秘めている。特に私は魔族と戦って、魔族独自の魔法を体験した。魔族も人間も魔法を使えるのに、なぜ、こうも別れてしまったのか?興味ない?」
「まぁ、言われてみれば、確かに不思議です。でも、そんなことが分かるのは、相当昔の本ですよね?そんな本、存在するんですか?」
「まだ見つかってないから、私にも分からない。もしかしたら、ないかもしれない。ただ調べる過程で人間が知らないような魔法に出会うかもしれない。ワクワクするじゃない」
「残念ながらワクワクはしません。僕には縁のないことなんで。魔力がいらない魔法なら、興味ありますけど」
「それは、どうかしらね。魔力という対価を支払って、魔法という力を与えられる。魔力のいらない魔法なんて、何も無いところから、金が湧き出るようなものよ」
「そんなこと分かってますよ。散々本読んだんだから」僕は少しムッとしたが、
「そんなことより、不思議なことがあるんですが、聞いてもいいですか?」
「何よ。変なこと聞かないでよ」今朝のことがあったので、先生は少し警戒したらしい。
「先生クラスなら、王国の研究所にいてもいいはずですよね?なぜ、こんな町にいるんですか?」
「あぁ。確かに昔はいたわよ。でも、古くからいる研究者に邪魔されるのよ。だから面倒くさくなって辞めてやったわ』
「なるほど、好きな研究ができないと」
「そうよ」
少し部屋が広くなってきた。すると、奥に開きっぱなしの扉が見えた。
僕は嫌な予感がした。
「先生、あの扉の奥って」
先生は本から顔を上げた。
「あぁ、私の寝室よ」
「えっ!学校に寝泊まりしてるんですか?」
「帰る時間が勿体ないし、夜、あって閃いてもすぐに調べられるし、ベストなことよ」
「確かにそうかもしれないですけど」僕はそう言って、その先は飲み込んだ。
そんなんだから、男が寄って来ないんですよ。
「食事はどうしてるんですか?」
「朝は運動不足解消でジョギングするついでに買って来てるわ。昼は給食だし、夜はお菓子かな」
確かに開かれたお菓子の袋が散乱していて、窓際には段ボールに入ったお菓子の袋が見えた。
「あぁ!」僕は、本よりもゴミの方が気になってしまった。
「先生、ビニール袋はありますか?」
「えっ!本は捨てないでよ」
「本はゴミじゃないから捨てませんよ」
「え~と、寝室にあるかもしれないわ。探してみて」
「えっ!」
「大丈夫、寝室は綺麗にしてるから。あっ、タンスの中はないから見ないでよ。興味はあるかもしれないけど。フフフッ」と先生はニヤニヤした。
「そんなことしません!」僕は叫んだ。少し顔が熱くなった感じがした。きっと赤くなっていたかもしれない。
僕は寝室に向かった。
「失礼しま~す」僕は呟きながら、中を覗いた。
そして、すぐにため息をついた。
やっばり・・・
僕は先生の方を振り返り、
「先生、服が散乱してますけど、泥棒でも入ったんじゃないですか?」と嫌味を言った。
「あぁ、いつもその状態だから、気にしないで」
「はぁ」どこが綺麗にしてるんだよ、と心の中で吐き捨てた。
僕はビニール袋を探した。
ベッドやテーブル、椅子には、たくさんの服がかけられている。
しかし、臭くはない。洗濯はしているようだ。
積まれた服をつまみ上げた。
「うわっ!」僕は大声を出して、すぐに手を離し、後ずさった。
「大丈夫~」と書斎の方から声が聞こえる。
「だっ、大丈夫てす」と大きい声で言った。
「タンスの中じゃないのかよ」と呟いた。僕はもう一度見たい気持ちが湧いてきたが、この年で変態になりたくないので、止めた。
「あぁ、片付けたい。そうすれば、すぐに見つかるんだ。でも、爆弾が張り巡らされている可能性が高い。迂闊に触れない」
僕は諦めることにして、書斎に戻った。
幸い、明日は金曜日で、まだ半日の授業だ。週末もある。
「見つかった?」
僕はドキリとした。反射的積まれた服の下にあったものを思い出してしまった。
「いっ、いえ。見つかりませんでした」
「えっ!」先生が立ち上がろうとしたので、
「今日は両親に何も言ってないので、遅くなると心配するかもしれません。だから、もう帰ろうと思います。明日の放課後と、週末、片付けに来たいんですけど、いいですか?」
「あぁ、いいわよ」
「両親には、先生に魔法のことで、特別に相談にのってもらうと言っておきます」
「うん。分かったわ」
「それと」
「何かしら?」
「週末、学校の厨房を使えるように頼んでおいてくれませんか?」
「厨房?何するのよ」
「先生の健康が心配なので、僕が料理を作ります」
「うわっ、嬉しい~」先生は立ち上がって、僕に抱きついてきた。ちょうど、顔の前に上のボンキュッボンが当たり、いい匂いがした。
僕は顔を上げて
「先生の好きなもの作りますから、明日帰るまでに教えてください」
「うん、分かったわ」先生は体を離した。
「では、失礼します」僕は頭を下げた。
「気をつけてね」
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