魔法も剣も身長も最低とバカにされている僕が実は世界最強である理由

ぱるゆう

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全面戦争突入?

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ハルカ、モンド、シノビ、ツクシは、魔族の住むエリアの前で立っていた。

その向かいには、大勢の魔族や魔物達が立ち並んでいた。

「どんだけ数集めても、一瞬でいなくなることくらい分からないの?」とハルカが言った。

「そんなことを言っていられるのも、今のうちだ」先頭に立つ魔族が言った。

「あれって幹部よね?前回倒さなかったかしら?」ハルカはモンドに言った。

「そんな細かいこと覚えてない」

「聞く相手を間違えたわ。それにしても勝算がありそうな感じよね?」

「あぁ、それだけが不気味だな」シノビが言った。

「とにかく、前衛はモンドとハルカに任せる。私はツクシを守りながら、後衛を務める」

「うん、予定通りそれでいいわ」

「問題ない」


ハルカは炎の極大魔法の呪文を唱え始めた。空中に炎の玉が大きくなっていく。

「いくわよ~!一発目」

「ウィザード隊、前へ」幹部魔族が叫ぶ。

黒い衣をまとった数十人の魔族が現れ、空中に防御幕を作る。

ハルカは魔法を放った。

防御幕に当たり、魔法が爆発した。

「あら?ちゃんと学習できてるみたいね」

「ハルカ、遊ぶな」

「はいはい、一気にいくわよ」

ハルカは雷と氷の超極大魔法を空中に作り始めた、

「さぁ、耐えられるかしら?」

「相変わらず無茶苦茶なことをしやがる」幹部魔族は吐き捨てた。

「第2ウィザード隊、前へ」

ウィザードは防御壁を2重にした。

「そんなんじゃ足りないわよ」ハルカは笑いながら言った。

2つの大きな魔力の塊が、空中に浮かぶ。

「今度こそ終わりよ」ハルカは2つの魔法を放つ。

1つの塊が1つ目の防御壁を破壊し、そのまま2つ目に当たる。

「くそ!」幹部魔族が叫ぶ。


そこへ、一つの黒い塊が現れ、ハルカが放った2つの魔法の塊を飲み込んだ。

「えっ!何!」ハルカは周りを見渡した。

「えっ!」ハルカの視線の先には、ギンノジョウとハナエ達がいた。

「まだまだね」黒い塊はハナエが放ったようだ。

「なんで邪魔するのよ」ハルカの目にユウタがギンノジョウの腕に横に抱かれながら、頭を垂らしているのが見えた。

「ユウタ!」ハルカは飛び立って、ユウタの頭を腕で上げる。

「どうしたの、ユウタ!」

「大丈夫よ。ハルカ」

ハルカは声のした方を見た。見慣れない顔だった。

「あなたは?」

「あぁ、そうよね。あなたが私を見るのは始めたよね?ハルカさん。私はシオリ。ギンちゃんとハナエの友達よ」

「シオリ・・・さん?なぜ私の名前を」

「それは、ずっと見てたから。ユウタのこと、ありがとね」

「ユウタも知ってるんですか?」

「もちろん。私の子だから」

「えっ!えぇぇ~!」ハルカの絶叫が木霊した。


その隙をついて、魔族の魔法がモンド達を襲う。

「うわっ!」今度はモンドの声が響く。

しかし、それも打ち消された。
またハナエがやったようだ。

「ハナエ様、なぜ!」幹部魔族が叫ぶ。

「ちょっと待ってて。シオリがマキノを蘇られせてくれるらしいから」

「魔王様を復活させていただけるのですか?」

「そうみたい。分かったら、大人しくしてて。シオリ、早くしてよ」

モンド達は、とりあえず休戦になったことを悟って、僕たちの方に来ようとした。

「ごめんなさい。あなた達には聞かせられないの」シオリは言った。

モンド達は立ち止まった。

「シノビ、あなたは好きにしていいわ。後で記憶を消すから」シオリは続けた。

シノビはビクッと震えた。覆面がかかっていない首に汗が滲んだ。


「ハナエ、お待たせ。でも、その前にユウタとハルカには話を聞いてもらわないと。マキノはその後よ」

「ちぇっ!」ハルカは舌打ちした。

「ちゃんと復活させるから。約束する」

「分かったわよ」



ハルカはユウタの頭を撫でた。何かの呪いがかかっているように見える。

「じゃあ、ギンちゃん、よろしくね」シオリが言うと、
「ハルカ、ユウタを抱えておいてくれ」ハルカは魔法で浮かせて、自分の腕で支えた。

ギンノジョウは呪文を唱えた。ユウタが白い光に包まれる。
ユウタの眉間にシワが寄り、シワがなくなると共に、ユウタの目が開いた。

「せ・・・んせい?」

「あぁ、ユウタ!会いたかった」ハルカは抱きしめた。

「な・・・んで先生が?ここはギンノジョウ様の森じゃないの?」ユウタは、浮きながら上半身を起こした。

そしてキョロキョロと見渡した。
「ギンノジョウ様、ハナエ様、・・・えっ、えぇぇ~!」

いつも夢に出てくる白い女の人が目に入った。

僕、まだ寝てるのかな?先生も夢?

僕は目を擦った。

「ユウタ、やっと、ちゃんと会えたわね」

「ん?声は同じだけど、夢の時とは違う。唄ってない」

「私は普通に話していたつもりだったんだけど、小さいあなたには理解てきなかったから、唄っているように聞こえたのね」

「えっ!じゃあ唄えないの?」

「残念ながら、私は唄えないわ。ユウタにしかできないことよ」

「あぁ、そうなんだ・・・」僕は心底ガッカリした。

「あなたに会って、一緒に唄うのが夢だったのに」

「ごめんなさい。お母さんのこと許してくれる?」

「えっ!何言ってるんですか?僕の母さんは農場をやってますよ」

「真面目に話すから、最後まで聞いてね」シオリは真剣な顔になった。

ユウタは頷くしかなかった。

「あなたもよ。ハルカ」

「えっ!私ですか?」いきなり名前を呼ばれて、狼狽している。

「ハナエ、私から話していい?」

「任せるわ。私じゃ無理よ」ハナエはそう言うと、落ち着かなく、ソワソワしだした。


「じゃあ2人ともいい?」

「とりあえず下ろしてくれない。先生」

「あっ、ごめん」

僕は地面に足をつけた。なんか久しぶりのような気がした。

シオリは、二人の前に立った。
「今度こそ、いい?」

僕は先生と顔を見合わせてから、頷いた。どちらともなく手を握りあった。


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