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何か忘れてる?
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(・・・)
「えっ!」
(・・・)
「今はそれどころじゃないんだ」
(・・・)
「違うって?早くしろ?分かったよ」
僕は夢の中でいつも唄うように、薄れゆく意識の中で、うたを唄った。
マキノの手がハナエのクビに当たった。しかし、クビに当たって手は止まった。
「んっ?なぜだ!なぜ頭が落ちない!」マキノはうたを止め、叫んだ。
ハナエはクビにあるマキノの手首を力任せに握った。
「あっ、痛い!痛い!」マキノは悲鳴を上げた。
「よくも私を殺そうとしたわね!」
「えっ!どうして、なぜ、力が弱まってないんだ!」
「あなた、さんざん聞いてたんでしょ。このうた」
「痛い!痛い!えっ!」
マキノの耳には聞こえた。毎日のように聞かされたうた。
「そんな!豊穣のうたで、呪いのうたが掻き消されるなんて!」
「分からなくて当たり前でしょ。ユウタは同時に2つのうたは唄えないんだから」近くに来たシオリが言った。
「まぁ、冷静に考えれば、不思議なことではないがな」ギンノジョウは言った。
「お父さん、この前は何も知らなかったの。だから許して」とハルカは言った。
「おぉ、我が子よ。分かったから助けてくれないかな?」
「でも、お母さんを殺そうとしたこと、絶対に許さないからね!」
「そんなぁ」マキノはうなだれた。
「今すぐ許してあげなくもないわ」ハナエは言った。
「えっ!いいの?またやるわよ」シオリは言った。
「ハルカ、お願いがあるの」ハナエはハルカの目を見て言った。
「うん、分かった。いいよ。覚悟はできてる」ハルカはあっさりと言った。
「ホントに?」
「ユウタが一緒なら大丈夫」
「うん、ありがとう」
ハナエはマキノに向き直った。
「ほら、早く、ハルカに力を与えなさい!半分よ、半分!」
と手首に力を入れた。
「痛い!痛い!分かったよ。やるから!今、やるから!」
ハナエは手首を離した。
ハナエ、シオリ、ギンノジョウで取り囲む。
マキノはまた唄おうとも思ったが、まだ豊穣のうたが聞こえていたので、諦めた。
「ハルカ、手を出して」ハナエが言った。
ハルカは掌を上にして、マキノの前に出した。
マキノは、イヤイヤ、その掌の上に、自分の手を重ねた。
「早く!」ハナエが急かす。
「分かってるって」マキノは呪文を唱えた。
マキノの手が黒く光り、その光がハルカの手を包んだ。
しばらくして、
「はい、もういいわよ」ハナエは笑顔で言った。
マキノは手を引っ込めて、
「はぁぁぁ」とため息をついた。
「何?私と2人で暮らすのが、そんなにイヤなの?」
「そんなことないよ。ただ料理がなぁって思っただけ」
「フフフッ、それなら心配ないわよ。ここ百年、鍛えてたから。安心して」
「えっ!全然作ってくれなかったじゃないか!本当に大丈夫なの?」
「大丈夫よね?ギンちゃん」
「あぁ、どこの町の料理店で出しても恥ずかしくないぞ」
「なんで秘密にしてたんだよ」
「だって、普通の人間になる楽しみがなかったら、嫌がりそうだったんだもん」
「今からでも作ってよ」
「えぇ、どうしようかな?」
「お願い!」
「しょうがないな。分かったわよ」
「ハルカ、どうだ?」ギンノジョウがいった。
「凄い!魔力が溢れてくる感じ。抑えられない」
「2、3日すれば、体が慣れるから大丈夫だ」
「うん、分かった。じゃあ、お父さん、お母さん、久しぶりだから、ごゆっくり」
「うん、ありがとう」ハナエは赤くなっていた。
魔族達も地下へと帰って行った。
「あっ、まだユウタ、唄ってるわ」シオリが言いながら、振り返った。
ユウタは、地面に横になって動かない。
「えっ!ユウタ!」ハルカはビックリした声を出して、飛ぼうとした。
「大丈夫よ。うたが聞こえてるんだから。きっと寝てるだけよ」
「でもぉ」
「邪魔はしないわ。いってらっしゃい」シオリは優しく言った。
ハルカは一礼して、飛んて行った。
ユウタの隣に下りると、ユウタの体を浮かせて抱え、町の方へと飛んでいった。
「ギンちゃん、次はあなたよ」
「あぁ、明日にでもやろう」
「そうね」
「今日は別荘でいいかい?」
「そうね。これからは一緒にいるわ。色々と心配だし」
「誤解だって」
「そう?」
シオリ達も飛んで行った。
別の町で買い物をして、ギンノジョウの別荘に着いた。
「あれ?何か忘れてるような」シオリは呟いた。
「ん?買い忘れかい?」
「ううん。何でもない」
モンド達が目覚めたのは、次の日の朝だった。
「えっ!」
(・・・)
「今はそれどころじゃないんだ」
(・・・)
「違うって?早くしろ?分かったよ」
僕は夢の中でいつも唄うように、薄れゆく意識の中で、うたを唄った。
マキノの手がハナエのクビに当たった。しかし、クビに当たって手は止まった。
「んっ?なぜだ!なぜ頭が落ちない!」マキノはうたを止め、叫んだ。
ハナエはクビにあるマキノの手首を力任せに握った。
「あっ、痛い!痛い!」マキノは悲鳴を上げた。
「よくも私を殺そうとしたわね!」
「えっ!どうして、なぜ、力が弱まってないんだ!」
「あなた、さんざん聞いてたんでしょ。このうた」
「痛い!痛い!えっ!」
マキノの耳には聞こえた。毎日のように聞かされたうた。
「そんな!豊穣のうたで、呪いのうたが掻き消されるなんて!」
「分からなくて当たり前でしょ。ユウタは同時に2つのうたは唄えないんだから」近くに来たシオリが言った。
「まぁ、冷静に考えれば、不思議なことではないがな」ギンノジョウは言った。
「お父さん、この前は何も知らなかったの。だから許して」とハルカは言った。
「おぉ、我が子よ。分かったから助けてくれないかな?」
「でも、お母さんを殺そうとしたこと、絶対に許さないからね!」
「そんなぁ」マキノはうなだれた。
「今すぐ許してあげなくもないわ」ハナエは言った。
「えっ!いいの?またやるわよ」シオリは言った。
「ハルカ、お願いがあるの」ハナエはハルカの目を見て言った。
「うん、分かった。いいよ。覚悟はできてる」ハルカはあっさりと言った。
「ホントに?」
「ユウタが一緒なら大丈夫」
「うん、ありがとう」
ハナエはマキノに向き直った。
「ほら、早く、ハルカに力を与えなさい!半分よ、半分!」
と手首に力を入れた。
「痛い!痛い!分かったよ。やるから!今、やるから!」
ハナエは手首を離した。
ハナエ、シオリ、ギンノジョウで取り囲む。
マキノはまた唄おうとも思ったが、まだ豊穣のうたが聞こえていたので、諦めた。
「ハルカ、手を出して」ハナエが言った。
ハルカは掌を上にして、マキノの前に出した。
マキノは、イヤイヤ、その掌の上に、自分の手を重ねた。
「早く!」ハナエが急かす。
「分かってるって」マキノは呪文を唱えた。
マキノの手が黒く光り、その光がハルカの手を包んだ。
しばらくして、
「はい、もういいわよ」ハナエは笑顔で言った。
マキノは手を引っ込めて、
「はぁぁぁ」とため息をついた。
「何?私と2人で暮らすのが、そんなにイヤなの?」
「そんなことないよ。ただ料理がなぁって思っただけ」
「フフフッ、それなら心配ないわよ。ここ百年、鍛えてたから。安心して」
「えっ!全然作ってくれなかったじゃないか!本当に大丈夫なの?」
「大丈夫よね?ギンちゃん」
「あぁ、どこの町の料理店で出しても恥ずかしくないぞ」
「なんで秘密にしてたんだよ」
「だって、普通の人間になる楽しみがなかったら、嫌がりそうだったんだもん」
「今からでも作ってよ」
「えぇ、どうしようかな?」
「お願い!」
「しょうがないな。分かったわよ」
「ハルカ、どうだ?」ギンノジョウがいった。
「凄い!魔力が溢れてくる感じ。抑えられない」
「2、3日すれば、体が慣れるから大丈夫だ」
「うん、分かった。じゃあ、お父さん、お母さん、久しぶりだから、ごゆっくり」
「うん、ありがとう」ハナエは赤くなっていた。
魔族達も地下へと帰って行った。
「あっ、まだユウタ、唄ってるわ」シオリが言いながら、振り返った。
ユウタは、地面に横になって動かない。
「えっ!ユウタ!」ハルカはビックリした声を出して、飛ぼうとした。
「大丈夫よ。うたが聞こえてるんだから。きっと寝てるだけよ」
「でもぉ」
「邪魔はしないわ。いってらっしゃい」シオリは優しく言った。
ハルカは一礼して、飛んて行った。
ユウタの隣に下りると、ユウタの体を浮かせて抱え、町の方へと飛んでいった。
「ギンちゃん、次はあなたよ」
「あぁ、明日にでもやろう」
「そうね」
「今日は別荘でいいかい?」
「そうね。これからは一緒にいるわ。色々と心配だし」
「誤解だって」
「そう?」
シオリ達も飛んで行った。
別の町で買い物をして、ギンノジョウの別荘に着いた。
「あれ?何か忘れてるような」シオリは呟いた。
「ん?買い忘れかい?」
「ううん。何でもない」
モンド達が目覚めたのは、次の日の朝だった。
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