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第1章
さらなる忍耐
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「ん、んぅ」
アイルは必死に理性をかき集めて、腰をシーツに押し付けないようにした。アンソニー様が手ずから香油を塗ってくださっているのに、勝手に気持ちよくなってイくなんてこと、絶対にあってはならない。
「背中も痛々しいな……」
そう言いながら、アンソニーは優しく背中にも香油を塗りつけていく。
「は、はう、はっ」
アンソニーにはその気はないのかもしれないが、アイルはギリギリまで興奮を高められながら、優しい手つきで背中の傷を撫でさすられて、身悶えするほどもどかしかった。アンソニーが傷口に香油を塗り込むたび、傷口からビリビリした刺激が伝わる。身体がビクビクと震えるたびに、シーツがアイルのペニスに擦れてしまう。だらだらと漏れる先走りがシーツを汚してしまわない様に、アイルは慌てて自分のペニスの先端を手で覆った。ぬちゃあ、と手に濡れた感触が伝わる。ああ、このままこの手を動かして、気持ちよくなれたら……。
「あっ、あふぅ、はぁっ、はぅ」
アイルは必死に大きく息をして、誘惑に耐え、手をピクリとも動かさなかった。勝手にイってはならない。それを自分に言い聞かせ、ただひたすら耐える。そうするうちにアンソニーの手が背中から腰へ、そして尻たぶへと降りてきた。真っ赤に腫れあがった痛々しいアイルの尻たぶを、アンソニーは優しく揉みほぐすように香油を塗り込んでいく。
「ひゃ、ひゃうっ」
ビリビリ響く痛みも、アンソニーの優しい手になだめられると心地よく感じる。痛みと快感に揺れるアイルの尻を眺めながら、アンソニーは言った。
「こんなに叩かれて……。しばらくは座るのも痛そうだな。ふかふかのクッションを用意しないと」
「……え?」
僕のために? ということばは、なんだかおこがましくて声に出せなかった。でもそういうことだ。僕のお尻が腫れて、座ったら痛むだろうから、アンソニー様は僕のためにふかふかクッションを用意してくださるつもりなのだ。アイルはうれしくて、幸せで、なぜだか目から涙があふれてきた。
「あ、あう……。アンソニーさまぁ」
「そんなに痛かったか?」
アンソニーはそっとアイルの尻に手を当てて、顔を覗き込んできた。アイルはふるふると首を振って、違うと伝える。
「う、うれしくて……」
アイルの言葉を聞いて、アンソニーはにっこり笑った。
「そうか……。じゃあ、最後にアイルの中もケアしような」
アンソニーの手が尻たぶをすべり、アンソニーを求めてくぱくぱと開閉を繰り返しているアナルに到達する。
「んあっ!」
つぷん、とアンソニーの指がゆっくりとアイルの中に入ってきた。
「中はもっと沁みるかもしれないが、我慢できるな?」
アンソニーに言われて、アイルはこくこくと必死にうなずいた。薬草入りの香油は、粘膜に付くとカッと燃えるように熱くなる。
「ひっ、ひぅ、ううぅ」
アイルはシーツを握りしめて、焼かれるような痛みに耐えた。
「随分ひどくされたんだな。腫れぼったくなってる」
アンソニーは二本の指でアイルの中を拡げて、覗き込みながら言った。
「あひぃ、うっ、ひゃう! こりぇ、しゅごい……、んんう、中、じんじんしましゅ……あ、アンソニー様ぁ」
アイルは思わず尻を突き出して、アンソニーに見せつけるように振った。
「はぁあん……、中、しゅごい熱くなってるの……。も、もう……」
「もう……、なんだ?」
意地悪くアンソニーが聞き返す。
「あ、あう……」
さっき我慢できると約束したばかりで、我慢できないと言うわけにはいかない。アイルは唇をかみしめて耐えた。アンソニーは広げた指の隙間から、アイルの中にとろとろと、さらに香油を注ぎ入れた。
アイルは必死に理性をかき集めて、腰をシーツに押し付けないようにした。アンソニー様が手ずから香油を塗ってくださっているのに、勝手に気持ちよくなってイくなんてこと、絶対にあってはならない。
「背中も痛々しいな……」
そう言いながら、アンソニーは優しく背中にも香油を塗りつけていく。
「は、はう、はっ」
アンソニーにはその気はないのかもしれないが、アイルはギリギリまで興奮を高められながら、優しい手つきで背中の傷を撫でさすられて、身悶えするほどもどかしかった。アンソニーが傷口に香油を塗り込むたび、傷口からビリビリした刺激が伝わる。身体がビクビクと震えるたびに、シーツがアイルのペニスに擦れてしまう。だらだらと漏れる先走りがシーツを汚してしまわない様に、アイルは慌てて自分のペニスの先端を手で覆った。ぬちゃあ、と手に濡れた感触が伝わる。ああ、このままこの手を動かして、気持ちよくなれたら……。
「あっ、あふぅ、はぁっ、はぅ」
アイルは必死に大きく息をして、誘惑に耐え、手をピクリとも動かさなかった。勝手にイってはならない。それを自分に言い聞かせ、ただひたすら耐える。そうするうちにアンソニーの手が背中から腰へ、そして尻たぶへと降りてきた。真っ赤に腫れあがった痛々しいアイルの尻たぶを、アンソニーは優しく揉みほぐすように香油を塗り込んでいく。
「ひゃ、ひゃうっ」
ビリビリ響く痛みも、アンソニーの優しい手になだめられると心地よく感じる。痛みと快感に揺れるアイルの尻を眺めながら、アンソニーは言った。
「こんなに叩かれて……。しばらくは座るのも痛そうだな。ふかふかのクッションを用意しないと」
「……え?」
僕のために? ということばは、なんだかおこがましくて声に出せなかった。でもそういうことだ。僕のお尻が腫れて、座ったら痛むだろうから、アンソニー様は僕のためにふかふかクッションを用意してくださるつもりなのだ。アイルはうれしくて、幸せで、なぜだか目から涙があふれてきた。
「あ、あう……。アンソニーさまぁ」
「そんなに痛かったか?」
アンソニーはそっとアイルの尻に手を当てて、顔を覗き込んできた。アイルはふるふると首を振って、違うと伝える。
「う、うれしくて……」
アイルの言葉を聞いて、アンソニーはにっこり笑った。
「そうか……。じゃあ、最後にアイルの中もケアしような」
アンソニーの手が尻たぶをすべり、アンソニーを求めてくぱくぱと開閉を繰り返しているアナルに到達する。
「んあっ!」
つぷん、とアンソニーの指がゆっくりとアイルの中に入ってきた。
「中はもっと沁みるかもしれないが、我慢できるな?」
アンソニーに言われて、アイルはこくこくと必死にうなずいた。薬草入りの香油は、粘膜に付くとカッと燃えるように熱くなる。
「ひっ、ひぅ、ううぅ」
アイルはシーツを握りしめて、焼かれるような痛みに耐えた。
「随分ひどくされたんだな。腫れぼったくなってる」
アンソニーは二本の指でアイルの中を拡げて、覗き込みながら言った。
「あひぃ、うっ、ひゃう! こりぇ、しゅごい……、んんう、中、じんじんしましゅ……あ、アンソニー様ぁ」
アイルは思わず尻を突き出して、アンソニーに見せつけるように振った。
「はぁあん……、中、しゅごい熱くなってるの……。も、もう……」
「もう……、なんだ?」
意地悪くアンソニーが聞き返す。
「あ、あう……」
さっき我慢できると約束したばかりで、我慢できないと言うわけにはいかない。アイルは唇をかみしめて耐えた。アンソニーは広げた指の隙間から、アイルの中にとろとろと、さらに香油を注ぎ入れた。
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