もつ者は主人公になる

せにな

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第十一話  決定事項

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「ごちそうさまー」

 真斗が食べ終わってから数十秒後に食べ終わった李恋はコップに注がれていた水を口に含んだ。

「全員終わったことだし、服買いに行くかー?」
「いいよ~。でもどこ買いに行くの?」
「グーとか?」
「この辺グーってあったっけー?」
「ユメまで行かないとないか」
「私は全然ついていくよー」
「おっけ」

 満腹になった真斗と李恋が今後のことを決めた後、一応2人の了承が必要なため、真斗は美夜と龍馬の方に体を向けて尋ねた。

「龍馬は絶対に大丈夫だとして、神楽坂さんも大丈夫?」
「李恋が行くから私も行く」
「りょうかーい」

 あくまでも李恋を優先した風を装う美夜、そしてジトッとした目を真斗に向ける龍馬が不服げに口を開いた。

「俺は確定かよ」
「あたりめーだろ。俣野の服買いに行くんだぞ?」
「俺別に頼んで――」
「俣野の了承も得たことだし、そろそろ行くかー」

 龍馬が最後まで言い切る前に口を挟んだ真斗はバッグを持って会計の方に向かい出す。

「だから俺の意見も――」
「先伝票見せてよ」

 またもや口を挟まれた龍馬は美夜を睨みつけ、今度は口を開くこともなく素直に席を立つのだった。

 日本人ならすべての人が知るであろうユメは真斗と龍馬が集合した駅から二駅先に行くと見えてき、そこから数分歩くとすぐに到着するかなりお手軽なショッピングセンターだ。
 その間の移動中、真斗は美夜――ではなく、何げと気が合う李恋と楽しそうに話をしていた。ハンバーグの話や最近作った料理、そしてこれから選ぶ龍馬の服装についてなどと、かなり2人だけの空間を作り出していた。
 2人が話している間の龍馬はと言うと、つまらなそうに電車から見える景色を見たり、真斗と李恋の会話に耳を傾けていた。そして美夜はなにかを考えていたのか、電車ではボーッと手を膝の上に乗せ、反対側の窓を眺めていた。

「とうちゃーく」

 移動の疲れを見せない李恋はこれからのことが楽しみなのか、ほくそ笑む。そして運動を全くしていない龍馬は膝に手をついた。

「俣野くん体力ないなー」
「ほんとにそうだと思う……そろそろ運動しないとな……」
「おーいいね~。がんばれー」

 あくまでも李恋は手伝う気がないようで、応援だけを済ませて李恋を先頭に店内に入っていった。
 途中途中の店で道草を食いそうになる李恋と真斗を、美夜の冷徹な対応でなんとか抑え、無事に道草を食うこともなくグーに到着した。

「てか、すっごく今更だけど男子ってグーで服買うのー?」
「んーそれは人によるんじゃねー?俺は安いからかなり愛用してるけど」
「あーなるほど」

 ていうか、神楽坂のやつコミュ障すぎないか?下調べでそういうことは知っていたが、まさかここにつくまでほとんど話さないとはな。まぁ、今は別にいいんだけどな。

 誰かが話し掛けないと言葉が発せない美夜のことをスルーしつつも、真斗は他3人をメンズ用の服がある場所に連れて行く。
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