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魔王の娘 と 休戦締約と同盟条約
魔王の娘 と 休戦締約と同盟条約 3
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「えー…、ごほん。
お初にお目にかかります。
私は魔王様の側近が一人、ヨルガと申します。
残りの者達は姫様が暴走…、いえ、先走らないように連れて来た者達なのですが、まさか姫様が結界を上回ってしまい飛んで行ってしまうとは…。
大変お見苦しい姿を失礼いたしました。」
「何がお見苦しいよ。
外で私をどれだけ待たせる気なのかしら?」
「姫様!
あくまでもここは会談の場で、コチラはお願いに参ってる立場でございます!
謙虚でお在りくださいませ!」
ヨルガと言った魔族の男がワーフ(地球でいうハンカチのこと)で額の汗を拭いながら言うと、エディーリン姫は腰に手を当てて堂々と言った。
ソレはまさに我ココに在り、唯我独尊、といった感じだった。
ソレに対して慌ててヨルガといった魔族の男──魔王の側近の一人が言うと、エディーリン姫はそっぽを向いて舌を出して「やなこった」とした。
なんとも強気なお姫様である。
「会談、お願い、ソレは先程エディーリン姫が仰っていた“人間と魔族の休戦締約と同盟条約”の件についてですか?」
クリステン卿が問う。
ソレにヨルガは「そうでございます」と頷いて言う。
クリステン卿がエディーリン達を見つめる。
エディーリン姫は何かに気づいたのか、「ちょっと!ソコの兵士!」と言うと、兵士がビクッとした。
「あーもう! 誰でもいいわ!ホラ!」
エディーリン姫が自身の赤い剣を前にかざす。
誰もが首を傾げた。
「言ったでしょ?
今この時より、我々魔族に戦う意思はないと。
ソノ証明よ」
「兵士達!
ソノ娘の剣を奪い首にあてよ!」
「ハッ!」
「エンテイラー国王?
やりすぎでは?」
「ヴァレッタディーヴァ国王は怪しく想わんのですか?」
「いやいや疑いますとも。
でも何も可愛いお嬢さんにご自身の剣で首を押えるなんて…」
「御心配ありがとう。
でも大丈夫ですわ、どうせ殺す勇気もない者達だと分かってますから」
「…」
「姫様!!」
「ヨルガ殿、ソチラの方々の武器もお預かりしても?」
「ええ、勿論です。
会談には不要ですし、姫様の仰るように証明にもなりますしね」
エンテイラー国王が怒鳴り、兵が慌ててエディーリン姫から彼女の持っていた赤い剣を奪うと、言われた通りに背後から首に当てた。
しかしそれでもエディーリン姫は腰に手を当てて堂々としていた。
ソレに対してヴァレッタディーヴァ国王がエンテイラー国王とやりとりを交わすと、エディーリン姫は笑いながら言い切った。
ソレに全員がその場で静まり返った。
ハッ!と我に返ったヨルガが姫を諫める。
クリステン卿は何かを考えると、魔族達から武器を兵士に預からせた。
ヨルガはソレに同意し、兵士達に全員の武器を渡す。
「どうでしょう、諸国国王の皆様。
コレで魔族の方々が本当に会談に来たと証明できました」
「⁈
クリステン卿、何を!」
「そうですな」
「結界の中、あのような姿で我々に勝てるとも想えん」
「本当に会談に臨まれに来られたのだろう」
クリステン卿が手を魔族の者達にゆるりと流すように示し言うと、エンテイラー国王は驚いて反発しようとした。
しかし他の王達が口々に言い、エンテイラー国王は苦虫を嚙み潰したような顔をした。
「武器がないからこそ!
今この状況だからこそ!
魔族の姫だというのが本当ならば捕虜にして魔族をゆするべきです!
そうすれば魔族も手が出せないでしょう!
なんなら他の魔族達含め皆殺しにして本国に帰してやったらよろしいではありませんか!」
「ハッハッハッ!
冷静になりなされエンテイラー国王よ。
そんなことしたら、せっかく持って来てくれた“人間と魔族の休戦締約と同盟条約”が本当のことだとして、
せっかくの好機が戦争に変わってしまう」
「仮に彼女…、エディーリン姫が本当に魔族の魔王の娘ならば、我々は今度こそ負けるやもしれませんな!
…魔族の総出、という形で……」
「何を弱気なことを!
こちらには聖剣の乙女が目覚めるというお告げもあるのですぞ!」
「聖剣の乙女?
何ソレ」
お初にお目にかかります。
私は魔王様の側近が一人、ヨルガと申します。
残りの者達は姫様が暴走…、いえ、先走らないように連れて来た者達なのですが、まさか姫様が結界を上回ってしまい飛んで行ってしまうとは…。
大変お見苦しい姿を失礼いたしました。」
「何がお見苦しいよ。
外で私をどれだけ待たせる気なのかしら?」
「姫様!
あくまでもここは会談の場で、コチラはお願いに参ってる立場でございます!
謙虚でお在りくださいませ!」
ヨルガと言った魔族の男がワーフ(地球でいうハンカチのこと)で額の汗を拭いながら言うと、エディーリン姫は腰に手を当てて堂々と言った。
ソレはまさに我ココに在り、唯我独尊、といった感じだった。
ソレに対して慌ててヨルガといった魔族の男──魔王の側近の一人が言うと、エディーリン姫はそっぽを向いて舌を出して「やなこった」とした。
なんとも強気なお姫様である。
「会談、お願い、ソレは先程エディーリン姫が仰っていた“人間と魔族の休戦締約と同盟条約”の件についてですか?」
クリステン卿が問う。
ソレにヨルガは「そうでございます」と頷いて言う。
クリステン卿がエディーリン達を見つめる。
エディーリン姫は何かに気づいたのか、「ちょっと!ソコの兵士!」と言うと、兵士がビクッとした。
「あーもう! 誰でもいいわ!ホラ!」
エディーリン姫が自身の赤い剣を前にかざす。
誰もが首を傾げた。
「言ったでしょ?
今この時より、我々魔族に戦う意思はないと。
ソノ証明よ」
「兵士達!
ソノ娘の剣を奪い首にあてよ!」
「ハッ!」
「エンテイラー国王?
やりすぎでは?」
「ヴァレッタディーヴァ国王は怪しく想わんのですか?」
「いやいや疑いますとも。
でも何も可愛いお嬢さんにご自身の剣で首を押えるなんて…」
「御心配ありがとう。
でも大丈夫ですわ、どうせ殺す勇気もない者達だと分かってますから」
「…」
「姫様!!」
「ヨルガ殿、ソチラの方々の武器もお預かりしても?」
「ええ、勿論です。
会談には不要ですし、姫様の仰るように証明にもなりますしね」
エンテイラー国王が怒鳴り、兵が慌ててエディーリン姫から彼女の持っていた赤い剣を奪うと、言われた通りに背後から首に当てた。
しかしそれでもエディーリン姫は腰に手を当てて堂々としていた。
ソレに対してヴァレッタディーヴァ国王がエンテイラー国王とやりとりを交わすと、エディーリン姫は笑いながら言い切った。
ソレに全員がその場で静まり返った。
ハッ!と我に返ったヨルガが姫を諫める。
クリステン卿は何かを考えると、魔族達から武器を兵士に預からせた。
ヨルガはソレに同意し、兵士達に全員の武器を渡す。
「どうでしょう、諸国国王の皆様。
コレで魔族の方々が本当に会談に来たと証明できました」
「⁈
クリステン卿、何を!」
「そうですな」
「結界の中、あのような姿で我々に勝てるとも想えん」
「本当に会談に臨まれに来られたのだろう」
クリステン卿が手を魔族の者達にゆるりと流すように示し言うと、エンテイラー国王は驚いて反発しようとした。
しかし他の王達が口々に言い、エンテイラー国王は苦虫を嚙み潰したような顔をした。
「武器がないからこそ!
今この状況だからこそ!
魔族の姫だというのが本当ならば捕虜にして魔族をゆするべきです!
そうすれば魔族も手が出せないでしょう!
なんなら他の魔族達含め皆殺しにして本国に帰してやったらよろしいではありませんか!」
「ハッハッハッ!
冷静になりなされエンテイラー国王よ。
そんなことしたら、せっかく持って来てくれた“人間と魔族の休戦締約と同盟条約”が本当のことだとして、
せっかくの好機が戦争に変わってしまう」
「仮に彼女…、エディーリン姫が本当に魔族の魔王の娘ならば、我々は今度こそ負けるやもしれませんな!
…魔族の総出、という形で……」
「何を弱気なことを!
こちらには聖剣の乙女が目覚めるというお告げもあるのですぞ!」
「聖剣の乙女?
何ソレ」
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