14 / 40
魔王の娘 と 休戦締約と同盟条約
魔王の娘 と 休戦締約と同盟条約 14
しおりを挟む
「ぶつかってしまってごめんなさい。
私はシスター科のレイラです。
シスターレイラと、お呼びください。
あの…、貴女からも神気を感じますが、貴女もシスターで?」
「シスター?」
「カアー!シスターは西洋五大国の巫女の一種!カアー!」
「まぁ!喋る烏!
なんてお可愛らしい…!」
少女は無邪気に口元に手を当てて目を輝かせた。
「失礼、シスター。
コノ者は魔族の姫で、大変穢らわしい存在です。
お近くに寄ってはなりません」
「神気を宿す方に穢れた者は居ませんわ、兵士様。
彼女は無害な方ではないでしょうか?」
──あら、見る目あるわねコノ子
シスターレイラという少女は声が高く、シスターが何か分からないエディーリンにディプスクロスが説明すると、ディプスクロスに感激したようだった。
そしてエディーリンの後ろに居た二人の兵士が二人を引き離そうと間に武器をやると、彼女はソノ武器を手で下ろし、兵士達に堂々と告げた。
エディーリンが口を開く。
「初めまして、シスターレイラ。
私の名前は、エディーリン・アザレリア・フォン・ナナレイア。
魔族が国、魔王の娘です。
私は歌巫女ですわ。
どうぞお好きに呼んでくださいな」
「まぁ、歌巫女と言えば…、歌で祈りや感謝を捧ぎ、時に神々と対話をも可能にする存在ですわね!
私、初めてお会いしましたわ!
うふふ、なんだか嬉しいですわ」
シスターレイラという金髪の少女は、無邪気、という言葉が相応しい感じだった。
魔族にも物怖じしない。
エディーリンはソレに非加熱のルビーのような瞳をまん丸く見開いた。
「貴女は私を魔族だからと侮辱しませんのね」
「そんなこと致しませんわ。
失礼ですもの。
それに私…、魔族の方と、分かり合いたいと想っておりましたの!
ねぇ…、エディー、…と、親しみを込めて呼んでも失礼ではありませんかしら?
良かったら…、私とお友達になってくださいませんか?」
──よっしゃ!さっそく念願の人間の友達ゲット!!
とか想った直後、エディーリンは耳を疑った。
「魔族と分かり合いたい?
貴女、怖くありませんの?
私達、魔族が」
「…恐ろしい存在だとは、聴いています。
でも!魔族の中にも、優しい心を持った方はいらっしゃるのではないでしょうか?
私は、そう信じているのです──」
シスターレイラが目を閉じて胸に手を当てる。
エディーリンは、嬉しいという感情が心を占めた。
目の前がキラキラと輝く。
「エディー…?
あ…、やはりエディーリン姫とお呼びした方がよろしかったでしょうか……」
「いいえ!
そんなことないわ!
シスターレイラ!
私も貴女とお友達になりたいわ!
ねぇ、私も親しみを込めて、レイラと、呼んでもよろしいかしら?」
エディーリンがしょぼんとし出したシスターレイラの手をガッと掴んで握りしめると、嬉しさのあまり興奮して早口で言ってしまった。
しかしソレが嬉しかったのか、シスターレイラは満面の笑みになって「はい!」と大きく頷いてくれた。
──良かった、初めて人間のお友達が出来ましたわ!
御父様、御母様!
「ねぇ、エディー?
私、お昼休みや放課後は学園内の教会に居ることが多いの。
貴女は?」
「私は…、休み時間がどれくらいとか、いつが昼休みで、いつが放課後とかも分からなくて。
聴いても皆怯えるばかりで…、休み時間すら把握できていないの。
この後も実技演習らしくて、場所が演習場というところらしいんですけれど、ソコすら何処か分からなくて……。
今、途方に暮れているわ」
「まぁ!では…!」
シスターレイラは休み時間について、演習場は何処か、詳しく教えてくれた。
そして御昼はご飯を食堂で貰って、食堂か中庭で食べるようだ。
シスターレイラはお昼ご飯は自分がエディーの分も貰っておくから昼休みになったら中庭で会いましょう!噴水の側ですわ!と言って、「それでは私も移動授業ですので、また後程」と言って会釈して別れた。
休み時間だけでなく演習場の場所も知れて、お昼ご飯の制度も教えてくれて、かつ一緒に食べれる人が出来た。
エディーリンはとても嬉しく、微笑みが止まらなかった。
「姫様嬉しそう!オレ様も嬉しい!」
「そうね、ディプ!今すぐ御父様と御母様に御伝えしたいくらいね!
今私、とっても嬉しいわ!!」
私はシスター科のレイラです。
シスターレイラと、お呼びください。
あの…、貴女からも神気を感じますが、貴女もシスターで?」
「シスター?」
「カアー!シスターは西洋五大国の巫女の一種!カアー!」
「まぁ!喋る烏!
なんてお可愛らしい…!」
少女は無邪気に口元に手を当てて目を輝かせた。
「失礼、シスター。
コノ者は魔族の姫で、大変穢らわしい存在です。
お近くに寄ってはなりません」
「神気を宿す方に穢れた者は居ませんわ、兵士様。
彼女は無害な方ではないでしょうか?」
──あら、見る目あるわねコノ子
シスターレイラという少女は声が高く、シスターが何か分からないエディーリンにディプスクロスが説明すると、ディプスクロスに感激したようだった。
そしてエディーリンの後ろに居た二人の兵士が二人を引き離そうと間に武器をやると、彼女はソノ武器を手で下ろし、兵士達に堂々と告げた。
エディーリンが口を開く。
「初めまして、シスターレイラ。
私の名前は、エディーリン・アザレリア・フォン・ナナレイア。
魔族が国、魔王の娘です。
私は歌巫女ですわ。
どうぞお好きに呼んでくださいな」
「まぁ、歌巫女と言えば…、歌で祈りや感謝を捧ぎ、時に神々と対話をも可能にする存在ですわね!
私、初めてお会いしましたわ!
うふふ、なんだか嬉しいですわ」
シスターレイラという金髪の少女は、無邪気、という言葉が相応しい感じだった。
魔族にも物怖じしない。
エディーリンはソレに非加熱のルビーのような瞳をまん丸く見開いた。
「貴女は私を魔族だからと侮辱しませんのね」
「そんなこと致しませんわ。
失礼ですもの。
それに私…、魔族の方と、分かり合いたいと想っておりましたの!
ねぇ…、エディー、…と、親しみを込めて呼んでも失礼ではありませんかしら?
良かったら…、私とお友達になってくださいませんか?」
──よっしゃ!さっそく念願の人間の友達ゲット!!
とか想った直後、エディーリンは耳を疑った。
「魔族と分かり合いたい?
貴女、怖くありませんの?
私達、魔族が」
「…恐ろしい存在だとは、聴いています。
でも!魔族の中にも、優しい心を持った方はいらっしゃるのではないでしょうか?
私は、そう信じているのです──」
シスターレイラが目を閉じて胸に手を当てる。
エディーリンは、嬉しいという感情が心を占めた。
目の前がキラキラと輝く。
「エディー…?
あ…、やはりエディーリン姫とお呼びした方がよろしかったでしょうか……」
「いいえ!
そんなことないわ!
シスターレイラ!
私も貴女とお友達になりたいわ!
ねぇ、私も親しみを込めて、レイラと、呼んでもよろしいかしら?」
エディーリンがしょぼんとし出したシスターレイラの手をガッと掴んで握りしめると、嬉しさのあまり興奮して早口で言ってしまった。
しかしソレが嬉しかったのか、シスターレイラは満面の笑みになって「はい!」と大きく頷いてくれた。
──良かった、初めて人間のお友達が出来ましたわ!
御父様、御母様!
「ねぇ、エディー?
私、お昼休みや放課後は学園内の教会に居ることが多いの。
貴女は?」
「私は…、休み時間がどれくらいとか、いつが昼休みで、いつが放課後とかも分からなくて。
聴いても皆怯えるばかりで…、休み時間すら把握できていないの。
この後も実技演習らしくて、場所が演習場というところらしいんですけれど、ソコすら何処か分からなくて……。
今、途方に暮れているわ」
「まぁ!では…!」
シスターレイラは休み時間について、演習場は何処か、詳しく教えてくれた。
そして御昼はご飯を食堂で貰って、食堂か中庭で食べるようだ。
シスターレイラはお昼ご飯は自分がエディーの分も貰っておくから昼休みになったら中庭で会いましょう!噴水の側ですわ!と言って、「それでは私も移動授業ですので、また後程」と言って会釈して別れた。
休み時間だけでなく演習場の場所も知れて、お昼ご飯の制度も教えてくれて、かつ一緒に食べれる人が出来た。
エディーリンはとても嬉しく、微笑みが止まらなかった。
「姫様嬉しそう!オレ様も嬉しい!」
「そうね、ディプ!今すぐ御父様と御母様に御伝えしたいくらいね!
今私、とっても嬉しいわ!!」
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。
いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。
ただし、後のことはどうなっても知りませんよ?
* 他サイトでも投稿
* ショートショートです。あっさり終わります
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
【完結】王太子に婚約破棄され、父親に修道院行きを命じられた公爵令嬢、もふもふ聖獣に溺愛される〜王太子が謝罪したいと思ったときには手遅れでした
まほりろ
恋愛
【完結済み】
公爵令嬢のアリーゼ・バイスは一学年の終わりの進級パーティーで、六年間婚約していた王太子から婚約破棄される。
壇上に立つ王太子の腕の中には桃色の髪と瞳の|庇護《ひご》欲をそそる愛らしい少女、男爵令嬢のレニ・ミュルべがいた。
アリーゼは男爵令嬢をいじめた|冤罪《えんざい》を着せられ、男爵令嬢の取り巻きの令息たちにののしられ、卵やジュースを投げつけられ、屈辱を味わいながらパーティー会場をあとにした。
家に帰ったアリーゼは父親から、貴族社会に向いてないと言われ修道院行きを命じられる。
修道院には人懐っこい仔猫がいて……アリーゼは仔猫の愛らしさにメロメロになる。
しかし仔猫の正体は聖獣で……。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
・ざまぁ有り(死ネタ有り)・ざまぁ回には「ざまぁ」と明記します。
・婚約破棄、アホ王子、モフモフ、猫耳、聖獣、溺愛。
2021/11/27HOTランキング3位、28日HOTランキング2位に入りました! 読んで下さった皆様、ありがとうございます!
誤字報告ありがとうございます! 大変助かっております!!
アルファポリスに先行投稿しています。他サイトにもアップしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる