聖剣使いの乙女は実は魔王の娘だった

桐夜 白

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魔王の娘 と 休戦締約と同盟条約

魔王の娘 と 休戦締約と同盟条約 14

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「ぶつかってしまってごめんなさい。
私はシスター科のレイラです。
シスターレイラと、お呼びください。
あの…、貴女からも神気を感じますが、貴女もシスターで?」

「シスター?」

「カアー!シスターは西洋五大国の巫女の一種!カアー!」

「まぁ!喋る烏!
なんてお可愛らしい…!」
 
 
 
少女は無邪気に口元に手を当てて目を輝かせた。
 
 
 
「失礼、シスター。
コノ者は魔族の姫で、大変穢らわしい存在です。
お近くに寄ってはなりません」

「神気を宿す方に穢れた者は居ませんわ、兵士様。
彼女は無害な方ではないでしょうか?」
 
 
──あら、見る目あるわねコノ子
 
 
シスターレイラという少女は声が高く、シスターが何か分からないエディーリンにディプスクロスが説明すると、ディプスクロスに感激したようだった。
そしてエディーリンの後ろに居た二人の兵士が二人を引き離そうと間に武器をやると、彼女はソノ武器を手で下ろし、兵士達に堂々と告げた。
エディーリンが口を開く。
 
 
 
「初めまして、シスターレイラ。
私の名前は、エディーリン・アザレリア・フォン・ナナレイア。
魔族が国、魔王の娘です。
私は歌巫女ですわ。
どうぞお好きに呼んでくださいな」

「まぁ、歌巫女と言えば…、歌で祈りや感謝を捧ぎ、時に神々と対話をも可能にする存在ですわね!
私、初めてお会いしましたわ!
うふふ、なんだか嬉しいですわ」
 
 
 
シスターレイラという金髪の少女は、無邪気、という言葉が相応しい感じだった。
魔族にも物怖じしない。
エディーリンはソレに非加熱のルビーのような瞳をまん丸く見開いた。
 
 
 
「貴女は私を魔族だからと侮辱しませんのね」

「そんなこと致しませんわ。
失礼ですもの。
それに私…、魔族の方と、分かり合いたいと想っておりましたの!
ねぇ…、エディー、…と、親しみを込めて呼んでも失礼ではありませんかしら?
良かったら…、私とお友達になってくださいませんか?」
 
 
──よっしゃ!さっそく念願の人間の友達ゲット!!
 
 
とか想った直後、エディーリンは耳を疑った。
 
 
「魔族と分かり合いたい?
貴女、怖くありませんの?
私達、魔族が」

「…恐ろしい存在だとは、聴いています。
でも!魔族の中にも、優しい心を持った方はいらっしゃるのではないでしょうか?
私は、そう信じているのです──」
 
 
 
シスターレイラが目を閉じて胸に手を当てる。
 
エディーリンは、嬉しいという感情が心を占めた。
目の前がキラキラと輝く。
 
 
 
「エディー…?
あ…、やはりエディーリン姫とお呼びした方がよろしかったでしょうか……」

「いいえ!
そんなことないわ!
シスターレイラ!
私も貴女とお友達になりたいわ!
ねぇ、私も親しみを込めて、レイラと、呼んでもよろしいかしら?」
 
 
 
エディーリンがしょぼんとし出したシスターレイラの手をガッと掴んで握りしめると、嬉しさのあまり興奮して早口で言ってしまった。
しかしソレが嬉しかったのか、シスターレイラは満面の笑みになって「はい!」と大きく頷いてくれた。
 
 
──良かった、初めて人間のお友達が出来ましたわ!
御父様、御母様!
 
 
「ねぇ、エディー?
私、お昼休みや放課後は学園内の教会に居ることが多いの。
貴女は?」
 

「私は…、休み時間がどれくらいとか、いつが昼休みで、いつが放課後とかも分からなくて。
聴いてもみな怯えるばかりで…、休み時間すら把握できていないの。
この後も実技演習らしくて、場所が演習場というところらしいんですけれど、ソコすら何処か分からなくて……。
今、途方に暮れているわ」


「まぁ!では…!」
 
 
 
シスターレイラは休み時間について、演習場は何処か、詳しく教えてくれた。
そして御昼はご飯を食堂で貰って、食堂か中庭で食べるようだ。
シスターレイラはお昼ご飯は自分がエディーの分も貰っておくから昼休みになったら中庭で会いましょう!噴水の側ですわ!と言って、「それでは私も移動授業ですので、また後程」と言って会釈して別れた。

休み時間だけでなく演習場の場所も知れて、お昼ご飯の制度も教えてくれて、かつ一緒に食べれる人が出来た。
エディーリンはとても嬉しく、微笑みが止まらなかった。
 
 
 
「姫様嬉しそう!オレ様も嬉しい!」
「そうね、ディプ!今すぐ御父様と御母様に御伝えしたいくらいね!
今私、とっても嬉しいわ!!」
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