聖剣使いの乙女は実は魔王の娘だった

桐夜 白

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魔王の娘 と 聖剣の乙女

魔王の娘 と 聖剣の乙女 1

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「あら、これはこれはエンテイラー国第一部隊隊長殿」

「これはこれは、エディーリン姫、ご無沙汰しております。
遠足ですか?」

「ええ、そうですわ」
 
 
 
エンテイラー国国境付近の遠足先では、エンテイラー兵達に引率されて、“とあるモノ”の鑑賞をすることになっていた。

普段ならば滅多にお目にかかれないモノだそうだ。
 
 
だからだろうか?
ソノ場には数週間前にお会いしたエンテイラー国第一部隊隊長殿が居た。
 
 
エディーリンは、彼に微笑んで挨拶をすると、エンテイラー国第一部隊隊長殿は、彼女の両手の先を見て微笑ましそうに微笑んだ。
エディーリンの両手の先には、レイラと、反対側には普通科の子の手が握られていて、周囲にもたくさんの今では友人と呼べる学園の人達が居た。
 
 
 
「そういえば」
 
 
 
レイラがふと口を開く。
 
 
 
「“アノ日”はありがとうございました、隊長殿。
まさかエディーのお部屋のことについて第一部隊隊長殿自ら動いてくださるとは想っておりませんでしたわ。
ありがとう」

「他ならぬカレイディル様からの御言葉とあらば、我々が動かねば陛下に叱られてしまいます」
 
 
 
エディーリンは、ふと目を丸くした。
 
 
──ああ、彼はこんな笑い方もするのだ
先日の一件では凛々しく少し緊張感の強い印象だったが、今は好青年のように笑っている
エンテイラー国王を慕っているからか、それともレイラと親しいのだろうか?
 
 
「それでは、遠足をどうぞご満喫ください」

「ええ、ありがとう」

「ありがとうございます」
 
 
 
エンテイラー国第一部隊隊長殿がエディーリンとレイラに礼をすると、二人は礼を言って、兵に引率されて少し遠くても立派過ぎて大きい緑を基調とした豪華な建物へと足を進めて行った。

周囲の子達のワクワクとした声が花を咲かせる。
エディーリンも楽しみであった。
何せ夢見た人間族との楽しい時間をたくさん過ごせるのだから。
頬の笑みが止まらない。

数日前からディプスクロスが「姫様楽しそう!楽しそう!」と言っていたからか、レイラはエディーリンを見ると、ふふ、と笑って、エディーリンはソレに気づきレイラを見ると、想わず破顔した。
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