3 / 13
3
しおりを挟む
待ちに待ったお茶会の日。
目の前にはツンとした表情のミリスが座っていた。
本日は、ミリスの家でのお茶会であった。
謙次と逆力、目を合わしたくないのか目線が合わず、謙次の眉間を見ている気配がしていた。
「....時に、謙次様。妙な噂をお聞きしたのですが」
「ふ~ん、噂?どんな噂だい?」
「いえ、あの。謙次様の噂ですわ」
「私の噂?はて、何かしてしまったかな」
「...本当に心当たりがないのですか?」
「ああ、今のところ思いつかないな」
「...そうですか」
ミリスが少し苛々したようにお茶を飲んだ姿を見て、謙次は笑いそうになった。
____婚約者(ノア)との交流が、誰に咎められるというのか。
ミリスは、ノアとミリスが同一人物であると
謙次にバレていないと思っている様子であった。
____なんて、面白いんだろう。
謙次は、最初から気づいていた。
流石にピンクのウィッグをつけてメイクをして声を高くて可愛らしいものにして変装したとしても、
流石に婚約者に気づかないほど謙次は馬鹿ではなかった。
ミリスはその後、沈黙してしまい、そのままお茶会は終わった。
次は、ノアとのデートである。
***
「謙次さまぁ~~会いたかったあ」
そういいながら抱きついてきたノアを謙次は抱きしめて、「私も会いたかったよ」と囁いた。
サッ、と飛び引くように離れたノアは、グッ、と覚悟を入れた顔を一瞬した後、謙次の手と恋人繋ぎをした。
「きゃ、きゃあ~~恋人繋ぎしちゃったあ~~」
ノアが周囲にも聞こえるような大きな声ではしゃいだ様子をつくっているのを見て、謙次はやはりと納得した。
____やっぱり、私との婚約を破棄したいようだ。
目の前にはツンとした表情のミリスが座っていた。
本日は、ミリスの家でのお茶会であった。
謙次と逆力、目を合わしたくないのか目線が合わず、謙次の眉間を見ている気配がしていた。
「....時に、謙次様。妙な噂をお聞きしたのですが」
「ふ~ん、噂?どんな噂だい?」
「いえ、あの。謙次様の噂ですわ」
「私の噂?はて、何かしてしまったかな」
「...本当に心当たりがないのですか?」
「ああ、今のところ思いつかないな」
「...そうですか」
ミリスが少し苛々したようにお茶を飲んだ姿を見て、謙次は笑いそうになった。
____婚約者(ノア)との交流が、誰に咎められるというのか。
ミリスは、ノアとミリスが同一人物であると
謙次にバレていないと思っている様子であった。
____なんて、面白いんだろう。
謙次は、最初から気づいていた。
流石にピンクのウィッグをつけてメイクをして声を高くて可愛らしいものにして変装したとしても、
流石に婚約者に気づかないほど謙次は馬鹿ではなかった。
ミリスはその後、沈黙してしまい、そのままお茶会は終わった。
次は、ノアとのデートである。
***
「謙次さまぁ~~会いたかったあ」
そういいながら抱きついてきたノアを謙次は抱きしめて、「私も会いたかったよ」と囁いた。
サッ、と飛び引くように離れたノアは、グッ、と覚悟を入れた顔を一瞬した後、謙次の手と恋人繋ぎをした。
「きゃ、きゃあ~~恋人繋ぎしちゃったあ~~」
ノアが周囲にも聞こえるような大きな声ではしゃいだ様子をつくっているのを見て、謙次はやはりと納得した。
____やっぱり、私との婚約を破棄したいようだ。
0
あなたにおすすめの小説
子育てが落ち着いた20年目の結婚記念日……「離縁よ!離縁!」私は屋敷を飛び出しました。
さくしゃ
恋愛
アーリントン王国の片隅にあるバーンズ男爵領では、6人の子育てが落ち着いた領主夫人のエミリアと領主のヴァーンズは20回目の結婚記念日を迎えていた。
忙しい子育てと政務にすれ違いの生活を送っていた二人は、久しぶりに二人だけで食事をすることに。
「はぁ……盛り上がりすぎて7人目なんて言われたらどうしよう……いいえ!いっそのことあと5人くらい!」
気合いを入れるエミリアは侍女の案内でヴァーンズが待つ食堂へ。しかし、
「信じられない!離縁よ!離縁!」
深夜2時、エミリアは怒りを露わに屋敷を飛び出していった。自室に「実家へ帰らせていただきます!」という書き置きを残して。
結婚20年目にして離婚の危機……果たしてその結末は!?
嘘コクのゆくえ
キムラましゅろう
恋愛
アニーは奨学金とバイトで稼いだお金で魔法学校に通う苦学生。
生活は困窮、他の学生みたいに愛だの恋だのに現を抜かしている暇などない生活を送っていた。
そんな中、とある教授の研究室で何らかの罰としてアニー=メイスンに告白して来いと教授が学生に命じているのを偶然耳にしてしまう。
アニーとは自分のこと、そして告白するように言われていた学生は密かに思いを寄せる同級生のロンド=ハミルトンで……
次の日、さっそくその命令に従ってアニーに嘘の告白、嘘コクをしてきたロンドにアニーは……
完全ご都合主義、ノーリアリティノークオリティのお話です。
誤字脱字が罠のように点在するお話です。菩薩の如き広いお心でお読みいただけますと幸いです。
作者は元サヤハピエン主義を掲げております。
アンチ元サヤの方は回れ右をお勧めいたします。
小説家になろうさんにも時差投稿します。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました
香木陽灯
恋愛
伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。
これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。
実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。
「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」
「自由……」
もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。
ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。
再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。
ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。
一方の元夫は、財政難に陥っていた。
「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」
元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。
「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」
※ふんわり設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる