悪役令嬢は終わりから始まる~記憶戻るの遅いよ~

朋 美緒(とも みお)

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7章:「アカネ」母国に行く

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メイド服のルナ、
人型の体を手に入れた<自我付きヘルプ>こと<眷族>のルナである
人型の体を手に入れたが、ルナの影の中に消えることも出来、影から影へと移動が出来る
優れた隠密活動が出来る眷族である、戦闘力もアカネと同じ100レベルなのでかなり高い
アカネの様に無限大の能力はないが、この世界でアカネの次に強いのは明白である。
黒髪に黒い瞳、容姿は冷たい知的美人と言った感じだ、
明るいアカネと対照的な印象である、

エリザベート第一王女の乗っている馬車は
アカネが<浄化結界魔石>の他に内装も魔改造していた
空間魔法を使い外観は普通の王家専用の馬車なのだが、中は外観と違い10倍の広さがある
前後にツインのベットルーム、
中央にはサロン、ミニキッチンもあり、トイレも完備、
サロンは座席を変形させると2段ベットになり、この馬車だけで8人は泊まれる
野宿は必要ないようになっている、

他の護衛用の馬車も中は同じように10倍の広さがあるが、サロンは小さく簡素でほとんどがベットルームになっている、2段ベットが並んでいて20人は寝れる、停車は護衛の交代の時だけで馬も普通の馬ではなく
馬よりも丈夫で長く走れる獣馬を使っているので、かなりの距離を休憩なしで進むことが出来る、
獣馬は馬が魔素で狂暴化したものだが、魔物使いのスキルがあれば従えることが出来るので
アカネも出来るが、護衛の中に数人連れて来ていた、そばに必ず魔物使いが居ないと暴れるからである。

「凄い快適ですわねぇ、自分の部屋に居るのと変わらないくらい」

そう言ったのはエリザベート第一王女

「アカネ様は(旅行は快適じゃなきゃね!)と言って楽しそうに改造してましたよ」

ルナがそうアカネの物真似をしながらミニキッチンでお茶を入れている、
馬車の振動は一切中には伝わって来ないので普通に部屋に居るようにお茶を楽しんでいる

「暗殺集団も野営を狙うつもりが野営しないので困っていると思いますよ」

ルナがそう言ううと、

「護衛もこんなに要らなかったもしれないなぁ」
「ロベール、無理やり護衛隊長としてついて来たのに、出番が無くて良いところ見せれないわね・・・くす」
「いやもともと私より強いのに、良いところなんて見せれませんよ、<フィンドラス王国>は彼女の・・・でしょう?心の護衛をしてあげたらと、役不足かもしれませんが・・・」
「そうね、酷なことしたかしら」

ルナはだまって二人の会話を聞いていた
横に居るエリザベートの夫の将軍は黙って紅茶をすする

コンコン
ドアをたたく音
「失礼いたします、ロベール様、アカネ様がお戻りになりました。
大量の暗殺者だと言う者達を連れて来てますがどうしますか?」
「今いく」

そう言って馬車を降りて最後尾に向かった





空を翔けて行ったアカネはサーチ暗殺者の反応のあった場所に降り立った
そーと気配を殺して瞬時に無力化の魔法具を首に付けて回る
きずいて立ち向かって来た者が数人いた、
距離を取りアカネに剣を向ける暗殺者

「さすが65レベは黙って捕まってくれないか・・」
「何者だ俺が気配を読めないなんて只者じゃないな!」
「ただの護衛に雇われた冒険者だよ~殺したくないんだ今は、黙って捕まってくれない?」
「ふざけたことぬかすな!仲間を離せ!」
「しょうがないな」

アカネが刀を抜いた
ピリッと空気が緊張する、アカネが殺気を暗殺者に向ける
暗殺者は冷や汗を流し始めた

(勝てない・・・こんなのは初めてだ、何なんだこの小娘は!)

かたかたと暗殺者の剣が震える
しかし、恐怖を打ち消してアカネに立ち向かった、一瞬だった
縮地を使ってアカネに剣を向けた暗殺者だったが気が付くと剣は叩き折られ暗殺者の腹に刀が食い込む

「峰打ちだから、死なないよ!骨は砕けてると思うけど」

暗殺者の意識は途絶えた
暗殺者の集団を見えない風の袋で包んで馬車まで戻って来たアカネだった。

「26人居ます、怪我しているものが6人、アカネ様の話だとSS級らしいです」

兵士がロベールに言うと

「あとは無傷か、皆力が入らないみたいだな、無力化の首輪の力か、魔力も封印とは・・・あれ?アカネ様何されてるんですか?」

最後尾で
後ろ向きのアカネ両手を空に向かって手を伸ばしている

「力が有り余ってイライラしてさ、もう少しで殺しそうになったんで、今から力発散します!
ルナ!結界!」

(かしこまりました)

ぶわんとアカネと馬車の間に結界が出来た
アカネからまた例の光り輝く魔力が出て来てバッと羽を広げる様に背中に広がった
暗殺者たちがその様子を、呆気に囚われてみている

「「「「「女神!?」」」」」

初めて見る護衛兵士もいてその美しさに見惚れていた
光はもっと大きくなりそのまま空に一直線になって上がって消えた

コキコキと首を回したり体を回したりしているアカネ

「あースッキリした」

くるっと振り向いたアカネ後ろに夕日が見える
屈託のない愛らしい笑顔を見たそこに居た者達は、皆アカネに見惚れていた
アカネに対峙して敗れた高レベルの暗殺者たちも、もう完璧に戦意を無くしていた
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