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第一章
7話 探索と脱出
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「やったわね、ロンク!」
リーズが弾ける様な満面の笑顔で、飛びこむように抱き着いてきた。
回転しながら受け止めて衝撃を和らげる。
嬉しいが危ないやつだ。
軽い衝撃と共にふわっと甘い香りがする。
「ああ、何とかなったな」
リーズを抱きしめて柔らかな感触を味わった。うん良かったな。
「強いのね、ロンク。あの爆発すごかったわ、Cランク位の実力はあるんじゃないの」
リーズが興奮している。尊敬するようなキラキラした目で俺を見る。
実はそんな事はない。あの威力はこの剣の魔力のおかげなのだ。だがこの戦闘で全てのエネルギーを使ってしまった。満タンにするには二十日はかかるのだ。
「いや、これはこのショートソードの魔力のおかげなんだ。だが、全部魔力を使ってしまった。もう当分は使えないんだよ」
「そうなんだ、でもすごいわロンク。あんな強い敵を倒しちゃうんだもの。さっきの騎士はこの階層のボスよね。あっ宝箱が出てるわ、開けてみましょ」
目の前にはドロップした宝箱があった。さっきのボスのドロップだろう。
ダンジョンの宝箱には危険なトラップが仕掛けられている事もあるが、流石にボスを退治して出た物にはトラップはないはずだ。
「うん、開けてみよう」
念の為、慎重に宝箱を開けた。開けた瞬間ホワンと一瞬宝箱が光ったように見えた。なんだ、レアか?
期待して確認すると、中には小さな火の鳥の形どったネックレスが入っていた。
マジックアイテムだろうか。ネックレスを取り出した。
なんか不思議な力を感じる気がするな。
火の鳥か、かっこいいな。いでよ火の鳥! なんつって。
ネックレスを持ってそう思った瞬間。
『クオーン』
ネックレスが光輝き、燃え盛る炎の火の鳥が現れた。
メラメラ燃えているのだ。マジか、召喚しちゃったのか。
『我は火の鳥メラミス、主人よ、名前を教えてくれぬか』
火の鳥が話しかけてくる。鶏ほどの大きさの燃える鳥が、羽ばたきもせず浮かんでいるのだ。
「俺はロンク、主人って、メラミスは召喚獣なのか」
『そうだ、主人の呼びかけによって日に一度召喚されるのだ。戻さなければずっとそばでお仕えしよう』
やっぱり召喚獣のみたいだ。やはりレアアイテムだったようだ。これはすごいな、俺は興奮して質問する。
「メラミスは何ができるんだ。火の鳥だから何かすごい特技とかあるのか」
『もちろんだ。火炎魔法が使える。が、一日一度だけだ』
「えっ一回だけなの」
『ああ、そうだ。あとはそうだな。明るいし、火の代わりも出来るぞ。便利だろう』
偉そうに使える自慢をするメラミス。
確かに便利だけど……いや、うん。便利だ。なんせコストがかからないのだ。
「そうか、じゃあこれから頼むなメラミス。早速だが、ここは何階かわかるか」
『いや、さっぱりわからん。なんせ何十年か何百年ぶりに姿を現したのだ。すまんな』
「いやいいんだ、わかったらいいなと思っただけだ」
よくわからん召喚獣を手に入れた俺達は、一度階段を下りて洞窟部屋に戻り休憩した。
ボス戦で疲れたのもあって、その日はショートソードに魔力1を入れて、休む事にした。火の鳥メラミスのおかげで部屋は明るい。
そして温かい。
ギフトの宝箱から食料を調達した俺達は贅沢に食事を楽しんだ上に、お湯をたっぷり沸かして綺麗に体と頭を洗ってテントで寝た。
もちろんメラミスの火のおかげだ。もう固形燃料の心配も必要ないだろう。
翌朝、朝食を食べた後、ショートソードに魔力1を入れて出発する。
これで魔力残量2、何とか一度は【光の斬撃】を飛ばせる。威力は弱いがあると思えるだけで安心感が違う。
階層主も倒したので、今日は水も全て大袋に入れて洞窟部屋を出た。
昨日贅沢に使ったこともあり、残り2Lが7個、これくらいなら十分持てるのだ。
一応この大袋はじいちゃんの形見で、少し魔法がかかっており通常の袋よりは多く物が持てるのだ。
実は貴重な物らしい。本当にじいちゃんには感謝している。
ちなみに召喚獣のメラミスは出しっぱなしだ。特に問題ないらしい。
洞窟探索には持ってこいだな。
一応、敵の警戒もしてくれる上に明るいのでランタンを出さなくていい。
しかも雑魚モンスター、スライム、モグラ、カエル位は体当たりで焼き殺してくれるのだ。
素晴らしい。十分以上の戦力だった。
ただ、ドロップしたスライムゼリーもカエル肉も燃えてしまうので魔石以外は期待できない。
だがそれでも非常にありがたい。
魔石を数個拾って昨日の階段まで来た。
階段を上がる。
もしかしてまた青銅の騎士が復活してるかもしれない、と警戒しながら登って行ったが階段の先には魔物の気配はなかった。
『大丈夫だ。特に問題はない』
メラミスがあたりを警戒してくれている。
いいな。召還獣。
「よしリーズ、今日からはこの階層のマッピングだ」
「そうね、じゃあまた右の壁伝いに行きましょう」
セオリー通り、壁伝いに調査を開始した。
二人と一匹で警戒しながら歩いて行った。スライムやモグラがいるくらいで大した敵はいない。
不思議なダンジョンだな。ボスは強いクセに大したモンスターがいない。
もしかしたらダンジョンじゃないのかもしれない。他の冒険者も見当たらないのだ。
「あれっあそこに階段があるじゃない!」
「本当だ」
すぐに上に上がる階段を発見した。
また階層守護者がいるかもしれない。
うーん、ショートソードの魔力は少ないけど何とかなるかな。
メラミスの魔法もあるし、ボスは奥に行くにしたがって強くなるはずだ。青銅の騎士より弱いボスなら何とかなるかもしれない。
「どうする、ロンク」
リーズが心配そうに問いかけてくる。
「うん、行こう。ここで魔力が回復するまで待つのはちょっとつらい。メラミスの魔法頼りだ。ボスを倒して脱出したい。いけるかメラミス」
『ああ、もちろんだ。我が火炎魔法をお見舞いしてやろう』
自信満々なメラミス。よし、行こう。
俺が先行して階段を上がっていった。
ギリギリの角度から様子を探る。
上には緑の小さな悪魔がいた。
子供の悪魔だ。
小さな体に悪魔の羽を生やして三又の矛を持っている。やはり【階層守護者】だろう。
うーん、勝てるかな。
そう思った瞬間。
『火炎大爆発!』
階段から空中に飛び上がったメラミスが特大の火魔法を放った。
眩い光がリトルデーモンを襲った瞬間。
――ドバーーーーーンッ。
ものすごい火炎爆発が起こった。
「うわーーーーー!」
「きゃーーーーー!」
熱風が遅れてやってきた。
あちゃちゃちゃ。
これはひどい。
火炎が収まった後には、宝箱と魔石が落ちていた。瞬殺だ。
『ふふふ、どうだロンク、我の力を見たか』
メラミスが調子に乗っている。
「ああ、すごいな。これはすごい。一撃だったな」
「すごいわ、メラミス。悪魔って大体炎体性がありそうだけどあれなら関係ないわね。うふふ、さあロンク、宝箱をあけましょ」
嬉しそうなリーズ。わかりやすいな。
「そうだな、そうしよう」
とりあえず大きめの魔石を拾って袋に入れると、ドロップした宝箱を開けた。
これもトラップは無いだろう。
フタを開けると中には弓矢のセットが入っていた。
「あら! これはいいわね。私弓にはちょっと自身があるのよ」
リーズが弓矢を取り出して構えた。
中々様になっている。
弓は経験がいるのだ。経験のない弓はまるで役に立たない。まず当たらないからだ。
だが経験を積んだ弓は強力な武器になる。俺は弓は駄目だがリーズが使えるならありがたい。
「使えるなら頼もしいな、リーズが使ってくれ」
「うん、そうするわ……この弓いいわね。魔法がかかってる気がするわ、流石ボスのドロップ品ね」
弓の感触を確かめながらリーズは弓矢を装備した。
リーズが弾ける様な満面の笑顔で、飛びこむように抱き着いてきた。
回転しながら受け止めて衝撃を和らげる。
嬉しいが危ないやつだ。
軽い衝撃と共にふわっと甘い香りがする。
「ああ、何とかなったな」
リーズを抱きしめて柔らかな感触を味わった。うん良かったな。
「強いのね、ロンク。あの爆発すごかったわ、Cランク位の実力はあるんじゃないの」
リーズが興奮している。尊敬するようなキラキラした目で俺を見る。
実はそんな事はない。あの威力はこの剣の魔力のおかげなのだ。だがこの戦闘で全てのエネルギーを使ってしまった。満タンにするには二十日はかかるのだ。
「いや、これはこのショートソードの魔力のおかげなんだ。だが、全部魔力を使ってしまった。もう当分は使えないんだよ」
「そうなんだ、でもすごいわロンク。あんな強い敵を倒しちゃうんだもの。さっきの騎士はこの階層のボスよね。あっ宝箱が出てるわ、開けてみましょ」
目の前にはドロップした宝箱があった。さっきのボスのドロップだろう。
ダンジョンの宝箱には危険なトラップが仕掛けられている事もあるが、流石にボスを退治して出た物にはトラップはないはずだ。
「うん、開けてみよう」
念の為、慎重に宝箱を開けた。開けた瞬間ホワンと一瞬宝箱が光ったように見えた。なんだ、レアか?
期待して確認すると、中には小さな火の鳥の形どったネックレスが入っていた。
マジックアイテムだろうか。ネックレスを取り出した。
なんか不思議な力を感じる気がするな。
火の鳥か、かっこいいな。いでよ火の鳥! なんつって。
ネックレスを持ってそう思った瞬間。
『クオーン』
ネックレスが光輝き、燃え盛る炎の火の鳥が現れた。
メラメラ燃えているのだ。マジか、召喚しちゃったのか。
『我は火の鳥メラミス、主人よ、名前を教えてくれぬか』
火の鳥が話しかけてくる。鶏ほどの大きさの燃える鳥が、羽ばたきもせず浮かんでいるのだ。
「俺はロンク、主人って、メラミスは召喚獣なのか」
『そうだ、主人の呼びかけによって日に一度召喚されるのだ。戻さなければずっとそばでお仕えしよう』
やっぱり召喚獣のみたいだ。やはりレアアイテムだったようだ。これはすごいな、俺は興奮して質問する。
「メラミスは何ができるんだ。火の鳥だから何かすごい特技とかあるのか」
『もちろんだ。火炎魔法が使える。が、一日一度だけだ』
「えっ一回だけなの」
『ああ、そうだ。あとはそうだな。明るいし、火の代わりも出来るぞ。便利だろう』
偉そうに使える自慢をするメラミス。
確かに便利だけど……いや、うん。便利だ。なんせコストがかからないのだ。
「そうか、じゃあこれから頼むなメラミス。早速だが、ここは何階かわかるか」
『いや、さっぱりわからん。なんせ何十年か何百年ぶりに姿を現したのだ。すまんな』
「いやいいんだ、わかったらいいなと思っただけだ」
よくわからん召喚獣を手に入れた俺達は、一度階段を下りて洞窟部屋に戻り休憩した。
ボス戦で疲れたのもあって、その日はショートソードに魔力1を入れて、休む事にした。火の鳥メラミスのおかげで部屋は明るい。
そして温かい。
ギフトの宝箱から食料を調達した俺達は贅沢に食事を楽しんだ上に、お湯をたっぷり沸かして綺麗に体と頭を洗ってテントで寝た。
もちろんメラミスの火のおかげだ。もう固形燃料の心配も必要ないだろう。
翌朝、朝食を食べた後、ショートソードに魔力1を入れて出発する。
これで魔力残量2、何とか一度は【光の斬撃】を飛ばせる。威力は弱いがあると思えるだけで安心感が違う。
階層主も倒したので、今日は水も全て大袋に入れて洞窟部屋を出た。
昨日贅沢に使ったこともあり、残り2Lが7個、これくらいなら十分持てるのだ。
一応この大袋はじいちゃんの形見で、少し魔法がかかっており通常の袋よりは多く物が持てるのだ。
実は貴重な物らしい。本当にじいちゃんには感謝している。
ちなみに召喚獣のメラミスは出しっぱなしだ。特に問題ないらしい。
洞窟探索には持ってこいだな。
一応、敵の警戒もしてくれる上に明るいのでランタンを出さなくていい。
しかも雑魚モンスター、スライム、モグラ、カエル位は体当たりで焼き殺してくれるのだ。
素晴らしい。十分以上の戦力だった。
ただ、ドロップしたスライムゼリーもカエル肉も燃えてしまうので魔石以外は期待できない。
だがそれでも非常にありがたい。
魔石を数個拾って昨日の階段まで来た。
階段を上がる。
もしかしてまた青銅の騎士が復活してるかもしれない、と警戒しながら登って行ったが階段の先には魔物の気配はなかった。
『大丈夫だ。特に問題はない』
メラミスがあたりを警戒してくれている。
いいな。召還獣。
「よしリーズ、今日からはこの階層のマッピングだ」
「そうね、じゃあまた右の壁伝いに行きましょう」
セオリー通り、壁伝いに調査を開始した。
二人と一匹で警戒しながら歩いて行った。スライムやモグラがいるくらいで大した敵はいない。
不思議なダンジョンだな。ボスは強いクセに大したモンスターがいない。
もしかしたらダンジョンじゃないのかもしれない。他の冒険者も見当たらないのだ。
「あれっあそこに階段があるじゃない!」
「本当だ」
すぐに上に上がる階段を発見した。
また階層守護者がいるかもしれない。
うーん、ショートソードの魔力は少ないけど何とかなるかな。
メラミスの魔法もあるし、ボスは奥に行くにしたがって強くなるはずだ。青銅の騎士より弱いボスなら何とかなるかもしれない。
「どうする、ロンク」
リーズが心配そうに問いかけてくる。
「うん、行こう。ここで魔力が回復するまで待つのはちょっとつらい。メラミスの魔法頼りだ。ボスを倒して脱出したい。いけるかメラミス」
『ああ、もちろんだ。我が火炎魔法をお見舞いしてやろう』
自信満々なメラミス。よし、行こう。
俺が先行して階段を上がっていった。
ギリギリの角度から様子を探る。
上には緑の小さな悪魔がいた。
子供の悪魔だ。
小さな体に悪魔の羽を生やして三又の矛を持っている。やはり【階層守護者】だろう。
うーん、勝てるかな。
そう思った瞬間。
『火炎大爆発!』
階段から空中に飛び上がったメラミスが特大の火魔法を放った。
眩い光がリトルデーモンを襲った瞬間。
――ドバーーーーーンッ。
ものすごい火炎爆発が起こった。
「うわーーーーー!」
「きゃーーーーー!」
熱風が遅れてやってきた。
あちゃちゃちゃ。
これはひどい。
火炎が収まった後には、宝箱と魔石が落ちていた。瞬殺だ。
『ふふふ、どうだロンク、我の力を見たか』
メラミスが調子に乗っている。
「ああ、すごいな。これはすごい。一撃だったな」
「すごいわ、メラミス。悪魔って大体炎体性がありそうだけどあれなら関係ないわね。うふふ、さあロンク、宝箱をあけましょ」
嬉しそうなリーズ。わかりやすいな。
「そうだな、そうしよう」
とりあえず大きめの魔石を拾って袋に入れると、ドロップした宝箱を開けた。
これもトラップは無いだろう。
フタを開けると中には弓矢のセットが入っていた。
「あら! これはいいわね。私弓にはちょっと自身があるのよ」
リーズが弓矢を取り出して構えた。
中々様になっている。
弓は経験がいるのだ。経験のない弓はまるで役に立たない。まず当たらないからだ。
だが経験を積んだ弓は強力な武器になる。俺は弓は駄目だがリーズが使えるならありがたい。
「使えるなら頼もしいな、リーズが使ってくれ」
「うん、そうするわ……この弓いいわね。魔法がかかってる気がするわ、流石ボスのドロップ品ね」
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